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愛知県

ヤナギダンさん(やなぎだんさん)とはどんな妖怪か|姿と伝承

ヤナギダンさん  / ヤナギダンサン

そのほか 各地の伝説

愛知県武豊町で、信仰すると目が見えるようになったとされ、目の病を治す地蔵。

ヤナギダンさんの姿を描いた図

Bariston 「武雄神社(愛知県知多郡武豊町)」 2021年 / CC BY-SA 4.0 出典

ヤナギダンさんとはどんな妖怪か

ヤナギダンさんは、目を治した地蔵です。愛知県知多郡武豊町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、武豊町誌編さん委員会編ヤナギダンさん」(『みなみ』南知多郷土研究会、1998年)を典拠に、家の軒下まで草が茂ってもわからないほど目の悪い人が、お地蔵さんを信仰すると目が見えるようになった。そのお地蔵さんをヤナギダン(柳谷)さんと呼んで、目の病気を治してくれるお地蔵さんとして信仰されたというと記します。

どれほど悪かったかが書かれています。

家の軒下まで草が茂ってもわからないほど」目が悪かったのです。

この図鑑にはめくら神さん(愛媛)と薬水信仰(兵庫)も収めています。

ヤナギダンさんの漢字表記と読み方

読みは「やなぎだんさん」です。

記録は「ヤナギダン(柳谷)さん」と、漢字を括弧で添えています。

柳谷は京都の楊谷寺(柳谷観音)を指すと読めます。

楊谷寺は目の病に効くとされる寺です。

この図鑑にはめくら神さん(愛媛)も収めています。

ヤナギダンさん(やなぎだんさん)

日文研データベースが示す呼称。

柳谷さん(やなぎだにさん)

記録が括弧で添える漢字です。

ヤナギダンさんの姿と特徴

ヤナギダンさんの話は、記録に短く書かれています。

その人 … 目の悪い人。
その程度 … 家の軒下まで草が茂ってもわからないほど。
したこと … お地蔵さんを信仰した。
その結果 … 目が見えるようになった。
その呼び名 … ヤナギダン(柳谷)さん。
その役目 … 目の病気を治してくれるお地蔵さん。

地蔵の姿かたちは書かれていません。

ヤナギダンさんの伝承記録

  1. 軒下の草も分からない
  2. 地蔵を信仰する
  3. 目が見える
  4. 柳谷さんと呼ぶ

軒下の草も分からない

家の軒下まで草が茂ってもわからないほど目の悪い人がいました。

程度が具体的です。

地蔵を信仰する

その人がお地蔵さんを信仰しました。

頼ったのは地蔵です。

目が見える

すると目が見えるようになりました。

治ったのです

柳谷さんと呼ぶ

そのお地蔵さんをヤナギダン(柳谷)さんと呼んで、目の病気を治してくれるお地蔵さんとして信仰されたといいます。

役目が定まりました。

ヤナギダンさんの伝承地域

公的データベースの地域欄は愛知県知多郡武豊町を示します。

「柳谷」は京都の楊谷寺(柳谷観音)を指すと読めます。

武豊(たけとよ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

武豊の所在地:愛知県知多郡武豊町

報告は南知多郷土研究会のみなみによります。

知多半島の東岸にあたります。

ヤナギダンさんの正体と考えられているもの

ヤナギダンさんは、目の病を治すとされた地蔵です

怪しいものは出てきません。 語られているのは、どれほど悪かったかと、治ったことです。

呼び名が京都の柳谷観音から来ていることが、信仰の広がりを示します。

この図鑑にはめくら神さん(愛媛)も収めています。

ヤナギダンさんが登場する作品

ヤナギダンさんを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは郷土研究会の会誌です。

目の病を治す仏は各地にまつられ、柳谷観音・めくら神などの名で呼ばれます。

ヤナギダンさんが登場する郷土誌

みなみ

南知多郷土研究会の会誌です。1998年の号にヤナギダンさんが載ります。

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ヤナギダンさんについてよくある質問

ヤナギダンさんとは何ですか。

愛知県武豊町で、目の病を治すとされた地蔵です。

どんな話ですか。

目の悪い人が信仰すると見えるようになったと記録されています。

名の由来は。

記録は「ヤナギダン(柳谷)さん」と漢字を添えています。

柳谷とは何ですか。

目の病に効くとされる京都の楊谷寺(柳谷観音)を指すと読めます。

ヤナギダンさんと併せて覚えたい言葉・用語

柳谷観音(やなぎだにかんのん)

京都の楊谷寺。目の病に効くとされます。

武豊(たけとよ)

愛知県知多郡の町です。

地蔵(じぞう)

道端や堂にまつられる菩薩です。

ヤナギダンさんの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「ヤナギダンさん」