愛知県豊田市小原町で、割って動かされて黒くなり、婚礼が避けて通るという岩。

お白粉岩とはどんな妖怪か
お白粉岩はひとことで言えば、白から黒に変わった岩です。愛知県豊田市小原町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、大塚貢,柴田操,安浪香理「口承文芸」(『中京民俗』通巻25号、1988年、115頁)を典拠に、人の色を白くする岩に、色を白くしてもらったお姫様がいわれに困って岩を割って移動させると、真っ黒くなりボロボロ砕け出した。あたりの人に大変な祟りをするようになる。特に婚礼の時は不縁を恐れて避けて通ると記します。
恩を受けた側が壊しています。
色を白くしてもらった姫が、 いわれに困って岩を割りました。
お白粉岩の漢字表記と読み方
読みは「おしろいいわ」です。
白粉は顔を白くする化粧の粉で、色白であることの願いに結びます。
小原町は、二〇〇五年に豊田市へ編入された旧町名です。
この図鑑には白粉婆(各地)も収めています。そちらは白粉を塗る婆の話です。
お白粉岩(おしろいいわ)
日文研データベースが示す呼称。
白粉(おしろい)
顔を白くする化粧の粉のことです。
お白粉岩の姿と特徴
お白粉岩の姿は、記録に短く書かれています。
もとの働き … 人の色を白くする。
恩を受けた人 … お姫様。
した理由 … いわれに困った。
したこと … 岩を割って移動させた。
その結果 … 真っ黒くなり、ボロボロ砕け出した。
その後 … あたりの人に大変な祟りをするようになった。
特に婚礼の時は、不縁を恐れて避けて通ります。
お白粉岩の伝承記録
色を白くする岩
人の色を白くする岩がありました。
願いをかなえる岩です。
姫が割って動かす
色を白くしてもらったお姫様が、いわれに困って岩を割って移動させました。
すると真っ黒くなり、ボロボロ砕け出しました。
白くする岩が、黒くなっています。
婚礼が避けて通る
あたりの人に大変な祟りをするようになりました。
特に婚礼の時は、不縁を恐れて避けて通ります。
避けられているのは、婚礼です。
お白粉岩の伝承地域
公的データベースの地域欄は愛知県豊田市を示します。
小原は四季桜と小原和紙で知られる地区です。
お白粉岩の正体と考えられているもの
お白粉岩は、動かされて変わった岩です。
祟りという語が、この記録では使われています。
避けられているのは、婚礼の道中だけです。
この図鑑には白粉婆(各地)も収めています。
お白粉岩が登場する作品
お白粉岩を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の会誌です。
動かすと祟る岩の話は各地にあり、婚礼が避ける形をとることがあります。この図鑑には名月姫(大阪)も収めています。
お白粉岩が登場する学会誌
中京民俗
中京大学民俗学研究会の会誌です。1988年の号に口承文芸が載ります。
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お白粉岩についてよくある質問
お白粉岩とは何ですか。
愛知県豊田市小原町にあり、人の色を白くしたと伝わる岩です。
なぜ黒くなりましたか。
お姫様が岩を割って移動させたためと記録されています。
その後どうなりましたか。
あたりの人に大変な祟りをするようになったとされます。
避けるのは誰ですか。
特に婚礼の時に、不縁を恐れて避けて通るとされます。
お白粉岩と併せて覚えたい言葉・用語
白粉(おしろい)
顔を白くする化粧の粉のことです。
不縁(ふえん)
縁が結ばれないこと、離縁のことです。
小原(おばら)
愛知県豊田市の地区名。四季桜で知られます。
お白粉岩の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。