首が無くなっても死ななかった者たち。指摘されるまで気づかなかった。
人妖とはどんな妖怪か
人妖はひとことで言えば、首が無いまま生きていた人です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、大朏東華『斉諧俗談』(『日本随筆大成第1期』19巻、1976年、325頁)を典拠に、大明の花敬定は、首が無くなったことを人に指摘されるまで死ななかった。また潘翁という者は首が無くなっても普通に話し、5年間生存したと記します。
「人妖」は人でありながら怪しいものを指す語です。
花敬定は、指摘された途端に死にました。
潘翁は、五年生きました。
人妖の漢字表記と読み方
読みは「にんよう」です。
「人妖」は人でありながら怪しいものを指す語です。
地域欄は「中国・大明、淳安」と記されています。 中国の話を、日本の随筆が書き留めたものです。
この図鑑には七難揃毛(茨城)も収めています。 同じ『斉諧俗談』からの記録です。
人妖(にんよう)
日文研データベースが示す表記と読み。
斉諧俗談(せいかいぞくだん)
この記録を載せる随筆の名。
人妖の姿と特徴
この記録にあるのは、二人の例です。
一人目 … 大明の花敬定。
その姿 … 首が無くなっていた。
死んだ時 … 人に指摘されるまで死ななかった。
二人目 … 潘翁という者。
その姿 … 首が無くなっていた。
できたこと … 普通に話した。
生きた年数 … 五年間。
首が無い体がどう見えたかは書かれていません。
人妖が登場する古典の物語
指摘されるまで死なない
大明の花敬定は、首が無くなっていました。
それでも、死にませんでした。
人に指摘されるまで、死ななかったといいます。
言われて初めて、首が無いことになったわけです。
気づかなければ、そのまま生きていられる——そういう筋です。
五年生きた潘翁
潘翁という者も、首が無くなりました。
それでも普通に話し、五年間生存しました。
花敬定と違い、指摘されても死ななかったことになります。
記録は、二つの例を並べるだけです。
理由も、その後も書かれていません。
人妖の伝承地域
人妖をまつる社は見当たりません。公的データベースの地域欄は中国・大明、淳安と記します。
中国の話を、日本の随筆が書き留めたものです。
人妖の正体と考えられているもの
この記録に説明はありません。首が無いまま生きていたという事実だけが並べられます。
指摘されると死ぬという点に、言葉が現実を決めるという考え方が見えます。
同じ『斉諧俗談』からは、七難揃毛(茨城)も収めています。
大朏東華は、和漢の怪しい話を集めた人です。
人妖が登場する作品
この話は、『斉諧俗談』で読めます。日本随筆大成第1期19巻に収められています。
大朏東華は和漢の怪しい話を集めた人で、中国の書物からの引用も多く含みます。この図鑑には七難揃毛(茨城)も収めています。
人妖が登場する古典籍
斉諧俗談
大朏東華による江戸期の随筆。和漢の怪しい話を集めています。
人妖が登場する研究
日本随筆大成
第1期19巻に『斉諧俗談』が収められています。
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人妖についてよくある質問
人妖とは何ですか。
人でありながら怪しいものを指す語です。この記録では、首が無くなっても死ななかった者を指します。
花敬定はどうなりましたか。
首が無くなったことを人に指摘されるまで死ななかったと記録されています。
潘翁はどうですか。
首が無くなっても普通に話し、五年間生存したとされます。
どこの話ですか。
中国の話です。日本の随筆『斉諧俗談』が書き留めました。
人妖と併せて覚えたい言葉・用語
人妖(にんよう)
人でありながら怪しいものを指す語です。
大朏東華(おおでとうか)
『斉諧俗談』の著者。和漢の怪しい話を集めました。
大明(だいみん)
中国の明王朝のこと。花敬定の時代です。
人妖の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。