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山梨県

見知らぬ小僧(みしらぬこぞう)とはどんな妖怪か|姿と伝承

見知らぬ小僧  / ミシラヌコゾウ

人型の妖怪 各地の伝説

山梨県上野原市で、庚申講に加わって山くずれを告げ、村の掟を変えたという小僧。

見知らぬ小僧の姿を描いた図

Takaosan fukujuso 「軍刀利神社の鳥居(山梨県上野原市棡原)」 2023年 / CC BY-SA 4.0 出典

見知らぬ小僧とはどんな妖怪か

見知らぬ小僧は、掟を変えた客です。山梨県上野原市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、東京学芸大学民俗学研究会十、信仰」(『大垣外の民俗 甲州上野原町調査報告』1962年)を典拠に、あるとき、用竹で庚申講をしていると、見知らぬ小僧が仲間に入れてくれとやってきたので仲間に入れた。その小僧が山くずれがくるといい、皆逃げた。すると山くずれがきて山はやられた。そのようなことがあってから、見知らぬ人でも仲間に入れることになったと記します。

話が習わしに残っています。

この一件のあと、村では見知らぬ人でも仲間に入れることになりました。

見知らぬ小僧の漢字表記と読み方

読みは「みしらぬこぞう」です。

「庚申講」は、庚申の夜に集まって寝ずに過ごす集まりです。

「用竹」は上野原市の集落の名です。

「大垣外」は報告の題にある地区の名です。

見知らぬ小僧(みしらぬこぞう)

日文研データベースが示す呼称。

庚申講の小僧(こうしんこうのこぞう)

出てきた場から付けられる言い方です。

見知らぬ小僧の姿と特徴

見知らぬ小僧の話は、記録に順を追って書かれています。

その場 … 用竹での庚申講。
来た者 … 見知らぬ小僧。
言ったこと … 仲間に入れてくれ。
村のしたこと … 仲間に入れた。
小僧の告げたこと … 山くずれがくる。
皆のしたこと … 逃げた。
起きたこと … 山くずれがきて山はやられた。
そのあと … 見知らぬ人でも仲間に入れることになった。

小僧の姿かたちは書かれていません。

見知らぬ小僧の伝承記録

  1. 庚申講に来る
  2. 仲間に入れる
  3. 山くずれを告げる
  4. 掟が変わる

庚申講に来る

用竹で庚申講をしていると、見知らぬ小僧が仲間に入れてくれとやってきました。

来たのは知らない者でした。

仲間に入れる

村の者は小僧を仲間に入れました。

断らなかったことが分かれ目でした。

山くずれを告げる

その小僧が山くずれがくるといい、皆逃げました。すると山くずれがきて山はやられました。

告げたとおりになりました

掟が変わる

そのようなことがあってから、見知らぬ人でも仲間に入れることになりました。

残ったのは習わしです。

見知らぬ小僧の伝承地域

公的データベースの地域欄は山梨県上野原市を示します。

記録は集落の名を用竹と書いています。

用竹(ようちく)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

用竹の所在地:山梨県上野原市用竹

報告は東京学芸大学民俗学研究会によります。

報告の題にある大垣外もこの市の地区の名です。

見知らぬ小僧の正体と考えられているもの

見知らぬ小僧は、災いを先に告げた客です

害をなす話ではありません。 語られているのは、入れたことと、助かったこと、そして掟が変わったことです。

よそ者を迎える習わしの由来として語られています。

見知らぬ小僧が登場する作品

見知らぬ小僧を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の民俗学研究会の報告書です。

よそ者が災いを告げる話は各地にあり、迎え入れる習わしの由来として語られます。

見知らぬ小僧が登場する報告書

大垣外の民俗

東京学芸大学民俗学研究会が1962年に出した甲州上野原町の調査報告です。

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見知らぬ小僧についてよくある質問

見知らぬ小僧とは何ですか。

山梨県上野原市の庚申講に加わり、山くずれを告げたとされる小僧です。

何が起きましたか。

小僧の言葉で皆が逃げたあと、山くずれがきて山はやられたといいます。

そのあとどうなりましたか。

見知らぬ人でも仲間に入れることになったと記録されています。

庚申講とは何ですか。

庚申の夜に集まって寝ずに過ごす集まりです。

見知らぬ小僧と併せて覚えたい言葉・用語

庚申講(こうしんこう)

庚申の夜に集まって寝ずに過ごす集まりです。

用竹(ようちく)

山梨県上野原市の集落の名です。

山くずれ(やまくずれ)

山の斜面が崩れ落ちることです。

見知らぬ小僧の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「見知らぬ小僧」