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愛知県

見知らぬ人(みしらぬひと)とはどんな妖怪か|姿と伝承

見知らぬ人  / ミシラヌヒト

幽霊と霊 各地の伝説

愛知県犬山市今井で、墓まで付いてきて、花を立てて振り向くと消えていたという人。

見知らぬ人の姿を描いた図

gundam2345 「寂光院の紅葉(愛知県犬山市継鹿尾)」 2008年 / CC BY 3.0 出典

見知らぬ人とはどんな妖怪か

見知らぬ人は、振り向くと消えていた連れです。愛知県犬山市今井の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、東京女子大学史学科民俗調査団九 口承文芸」(『今井の民俗―愛知県犬山市今井―』1995年)を典拠に、ある信心深い人がお墓に行ったら、茶色の服を着て帽子を被った、行をするような姿の人が着いてきた。塔野地からお墓参りに来たというので、お墓に花を立てて振り向いたら、消えていたと記します。

素性まで名乗っています。

塔野地からお墓参りに来た」と、どこから来たかを言っていました。

見知らぬ人の漢字表記と読み方

読みは「みしらぬひと」です。

「行をする」は、修行をすることです。

「塔野地」は犬山市の地名です。

「今井」も犬山市の地区の名で、報告の題になっています。

見知らぬ人(みしらぬひと)

日文研データベースが示す呼称。

行者姿の人(ぎょうじゃすがたのひと)

記録の描写から付けられる言い方です。

見知らぬ人の姿と特徴

見知らぬ人の姿は、記録にはっきり書かれています。

会った人 … ある信心深い人。
その場 … お墓に行ったとき。
… 茶色。
かぶりもの … 帽子。
そのようす … 行をするような姿。
したこと … 着いてきた。
言ったこと … 塔野地からお墓参りに来た。
そのあと … 墓に花を立てて振り向いたら、消えていた。

顔かたちは書かれていません。

見知らぬ人の伝承記録

  1. 墓へ行く道
  2. 着いてくる人
  3. 塔野地から来た
  4. 振り向くと消えている

墓へ行く道

ある信心深い人がお墓に行きました。

行き先はでした。

着いてくる人

茶色の服を着て帽子を被った、行をするような姿の人が着いてきました。

服と帽子まで書かれています。

塔野地から来た

塔野地からお墓参りに来たといいました。

言葉を交わしています。

振り向くと消えている

お墓に花を立てて振り向いたら、消えていました。

間はわずかでした。

見知らぬ人の伝承地域

公的データベースの地域欄は愛知県犬山市を示します。

報告の題にある今井は、この市の地区の名です。

今井(いまい)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

今井の所在地:愛知県犬山市今井

報告は東京女子大学史学科民俗調査団によります。

犬山市の東部にあたる山あいの地区です。

見知らぬ人の正体と考えられているもの

見知らぬ人は、墓で消えたとされる連れです

害をなしてはいません。 語られているのは、服装と、名乗った土地、そして消えたことだけです。

行をするような姿だったという点が、この話の手がかりです。

見知らぬ人が登場する作品

見知らぬ人を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の民俗調査団の報告書です。

墓参りの道連れが消える話は各地にあり、行者や僧の姿で語られることが多くあります。

見知らぬ人が登場する報告書

今井の民俗

東京女子大学史学科民俗調査団が1995年に出した愛知県犬山市今井の報告です。

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見知らぬ人についてよくある質問

見知らぬ人とは何ですか。

愛知県犬山市今井で、墓まで付いてきて消えたとされる人です。

どんな姿でしたか。

茶色の服を着て帽子を被った、行をするような姿と記録されています。

何と言ったのですか。

塔野地からお墓参りに来たと言ったといいます。

いつ消えたのですか。

墓に花を立てて振り向いたときには消えていたといいます。

見知らぬ人と併せて覚えたい言葉・用語

(ぎょう)

仏道の修行のことです。

塔野地(とうのじ)

愛知県犬山市の地名です。

口承文芸(こうしょうぶんげい)

語り伝えられてきた話や歌のことです。

見知らぬ人の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「見知らぬ人」