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山口県

竜山(りゅうざん)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

竜山  / リュウザン

蛇と竜 各地の伝説

山口県防府市向島で、岩が龍の口のように張り出した山。くぐると疱瘡が軽くなり、夏に竜灯を見た人もいる。

竜山の姿を描いた図

KUNIO MIURA 「中関港から見た向島(山口県防府市)」 2013年 / CC BY 3.0 出典

竜山とはどんな妖怪か

竜山は、口をくぐる岩の山です。山口県防府市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、八島定岡猿著聞集」(『日本随筆大成第2期』吉川弘文館、1974年)を典拠に、話者をその国の人として、周防国三田尻向島で、岩が海に張り出し龍の口のようになっている竜山は、口の部分をくぐると疱瘡が軽くなるといわれ、また夏に竜灯を見た人もいる。海が荒れた時経巻を投げ入れ、亀が現れそれをくわえ海に沈めばおさまるというと記します。

荒れを鎮める道もあります。

経巻を投げ入れ、亀が現れそれをくわえ海に沈めばおさまるというのです。

この図鑑には龍灯木(神奈川)も収めています。

竜山の漢字表記と読み方

読みは「りゅうざん」です。

「周防国」はいまの山口県東部にあたる昔の国の名です。

「三田尻」は防府市の港の名です。

「疱瘡」は天然痘のことです。

「経巻」は巻物にした経文です。

この図鑑には龍灯木(神奈川)も収めています。

竜山(りゅうざん)

記録が示す、この山の名です。

霊験(れいげん)

日文研データベースが示す呼称です。

竜神(りゅうじん)

日文研データベースが並べて示す呼称です。

竜山の姿と特徴

竜山のことは、記録に順を追って書かれています。

その場所 … 周防国三田尻向島。
その形 … 岩が海に張り出し龍の口のようになっている。
その名 … 竜山。
すること … 口の部分をくぐる。
その効き目 … 疱瘡が軽くなる。
夏のこと … 竜灯を見た人もいる。
海が荒れた時 … 経巻を投げ入れる。
そのあと … 亀が現れそれをくわえ海に沈む。
その結果 … おさまる。

山の高さは書かれていません。

竜山の伝承記録

  1. 龍の口の形
  2. くぐると軽くなる
  3. 夏の竜灯
  4. 経巻と亀

龍の口の形

周防国三田尻向島で、岩が海に張り出し龍の口のようになっている竜山があります。

形がに似ています。

くぐると軽くなる

口の部分をくぐると疱瘡が軽くなるといわれます。

通るのは岩の口です。

夏の竜灯

また夏に竜灯を見た人もいます。

見えるのはです。

経巻と亀

海が荒れた時経巻を投げ入れ、亀が現れそれをくわえ海に沈めばおさまるといいます。

運ぶのはです。

竜山の伝承地域

公的データベースの地域欄は山口県防府市を示します。

記録の三田尻は、防府市の港の名です。

向島(むこうしま)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

向島の所在地:山口県防府市

報告は吉川弘文館の日本随筆大成によります。

記録は周防国三田尻向島と書いています。

竜山の正体と考えられているもの

竜山は、口をくぐる岩の山です

祟ってはいません。 語られているのは、くぐると何が起きるかと、荒れをどう鎮めるかです。

病・火・海の荒れという三つの話が一つの岩に集まっているのが、この山の厚みです。

この図鑑には龍灯木(神奈川)も収めています。

竜山が登場する作品

竜山を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは随筆を集めた叢書です。

岩の穴をくぐって病を避ける習わしは各地にあり、胎内くぐりの名でも呼ばれます。

竜山が登場する随筆

日本随筆大成第2期

吉川弘文館が1974年に出した叢書です。猿著聞集を収めます。

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竜山についてよくある質問

竜山とは何ですか。

山口県防府市向島で、岩が龍の口のように張り出しているとされた山です。

くぐるとどうなりますか。

疱瘡が軽くなるといわれます。

竜灯は見えますか。

夏に見た人もいると記録されています。

海が荒れたときは。

経巻を投げ入れ、亀がくわえて沈めばおさまるといいます。

竜山と併せて覚えたい言葉・用語

周防国(すおうのくに)

いまの山口県東部にあたる昔の国の名です。

疱瘡(ほうそう)

天然痘のことです。

経巻(きょうかん)

巻物にした経文です。

竜山の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「霊験,竜神」