神奈川県横須賀市浦賀で、毎夜こずえに火が灯った大樹。海から龍が上って献じるのだと言われた。

龍灯木とはどんな妖怪か
龍灯木は、毎夜火が灯ったという木です。神奈川県横須賀市浦賀町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、太刀川総司郎「三浦三崎の「でつと」その他」(『民俗学』民俗学会、1933年)を典拠に、信誠寺に龍灯木跡という碑がある。昔、碑のあたりに一大樹があって、毎夜木の上に火が灯った。人々は、海から龍が上って献ずるのだと言いはやした。そのため龍灯樹と言うようになったと記します。
木はもうありません。
残っているのは龍灯木跡という碑です。
この図鑑には龍燈(各地)も収めています。
龍灯木の漢字表記と読み方
読みは「りゅうとうぼく」です。
「龍灯」は海から上って木に灯るとされる火のことです。
「言いはやす」は、言いふらすことです。
「浦賀」は横須賀市の港町です。
この図鑑には龍燈(各地)も収めています。
龍灯木(りゅうとうぼく)
日文研データベースが示す呼称。
龍灯樹(りゅうとうじゅ)
記録の本文が結びで使う書き方です。
龍灯木の姿と特徴
龍灯木の話は、記録に順を追って書かれています。
あるところ … 信誠寺。
残っているもの … 龍灯木跡という碑。
昔あったもの … 碑のあたりに一大樹。
毎夜起きたこと … 木の上に火が灯った。
人々の言ったこと … 海から龍が上って献ずるのだ。
その結果 … 龍灯樹と言うようになった。
火の色は書かれていません。
龍灯木の伝承記録
信誠寺の碑
信誠寺に龍灯木跡という碑があります。
残るのは碑です。
一大樹があった
昔、碑のあたりに一大樹がありました。
立っていたのは大きな木です。
毎夜火が灯る
毎夜木の上に火が灯りました。
灯るのはこずえです。
龍が献ずる
人々は、海から龍が上って献ずるのだと言いはやし、そのため龍灯樹と言うようになりました。
名は言い伝えから付きました。
龍灯木の伝承地域
公的データベースの地域欄は神奈川県横須賀市、区町村名の欄は浦賀町を示します。
記録は寺の名を信誠寺と書いています。
龍灯木の正体と考えられているもの
龍灯木は、毎夜火が灯ったという木です。
祟ってはいません。 語られているのは、何が灯ったかと、人がそれをどう解いたかです。
海から上るという説明が、港町の言い方らしいところです。
この図鑑には龍燈(各地)も収めています。
龍灯木が登場する作品
龍灯木を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の民俗学の雑誌です。
龍灯が木に灯る話は海辺の寺社に多く、龍灯松・龍灯杉などの名で残ります。
龍灯木が登場する学会誌
民俗学
民俗学会が出した雑誌です。1933年の号に三浦三崎の報告が載ります。
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龍灯木についてよくある質問
龍灯木とは何ですか。
神奈川県横須賀市浦賀で、毎夜火が灯ったと語られる大樹です。
いまもありますか。
信誠寺に龍灯木跡という碑があると記録されています。
火の元は何ですか。
海から龍が上って献ずるのだと言いはやされました。
龍灯とは何ですか。
海から上って木に灯るとされる火のことです。
龍灯木と併せて覚えたい言葉・用語
龍灯(りゅうとう)
海から上って木に灯るとされる火です。
浦賀(うらが)
神奈川県横須賀市の港町です。
碑(ひ)
出来事を記して立てる石です。
龍灯木の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。