山口県長門市の話。一つ目の金山さんが犬に吠えられ、蜜柑の木に登って助かったという。

TT mk2 「大寧寺の盤石橋(山口県長門市)」 2013年 / CC BY-SA 3.0 出典
金山さんとはどんな妖怪か
金山さんは、犬に吠えられた一つ目の神です。山口県長門市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、大藤時彦「犬飼はずなど」(『民間伝承』日本民俗学会、1949年)を典拠に、引用文献を『出雲民俗』第3巻として、金山さんが一つ目で人相の悪い姿であったので、四つ目の犬が吠えかかったと記します。
逃げた先があります。
そのとき、蜜柑の木に登って助かった。そのため、11月8日の鞴祭の際には蜜柑を供えると結ばれます。
この図鑑には硯の魂(山口)も収めています。
金山さんの漢字表記と読み方
読みは「かねやまさん」です。
金山の神は、鉄を扱う人が祀る神です。
「四つ目の犬」は、眉のところに斑があって目が四つに見える犬のことです。
「鞴」は、火をおこすために風を送る道具です。
この図鑑には硯の魂(山口)も収めています。
金山さん(かねやまさん)
データベースの呼称欄は「金山さん,犬」と示します。
四つ目の犬(よつめのいぬ)
記録が示す犬です。眉のところに斑のある犬をいいます。
鞴祭(ふいごまつり)
記録が示す祭りです。鍛冶屋が十一月八日に行います。
金山さんの姿と特徴
金山さんの話は、記録に短くまとめられています。
その姿 … 一つ目で人相の悪い姿。
吠えかかったもの … 四つ目の犬。
したこと … 蜜柑の木に登った。
その結果 … 助かった。
そこから来た決まり … 11月8日の鞴祭には蜜柑を供える。
どんな一つ目かは書かれていません。
金山さんの伝承記録
一つ目の姿
金山さんは一つ目で人相の悪い姿でした。
あったのは目が一つです。
四つ目の犬
四つ目の犬が吠えかかりました。
吠えたのは斑のある犬です。
蜜柑の木へ
そのとき、蜜柑の木に登りました。
登ったのは逃げるためです。
助かる
そうして助かりました。
救ったのは木です。
鞴祭の蜜柑
そのため、11月8日の鞴祭の際には蜜柑を供えます。
供えるのは助けた木の実です。
金山さんの伝承地域
公的データベースの地域欄は山口県、市郡名の欄は長門市を示します。
記録は『出雲民俗』第3巻を引用文献に挙げています。
金山さんの正体と考えられているもの
金山さんは、犬に吠えられた一つ目の神です。
恐ろしいものの話ではありません。 語られているのは、犬に吠えられて木に登ったことと、それが鞴祭に蜜柑を供える理由になったことです。
鍛冶の神を一つ目とする語りは、各地の金山信仰に共通します。
この図鑑には硯の魂(山口)も収めています。
金山さんが登場する作品
金山さんを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦後の民俗雑誌に載った報告と、その引用文献です。
一つ目の鍛冶神の話は各地にあり、鞴祭の供えものの由来として語られます。
金山さんが登場する雑誌
民間伝承
日本民俗学会が出した雑誌です。1949年の号に犬飼はずなどが載ります。
金山さんが登場する本
出雲民俗
記録が引用文献に挙げる、出雲の民俗を集めた本です。
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金山さんについてよくある質問
金山さんとは何ですか。
山口県長門市に伝わる、鍛冶の神で一つ目だとされる神です。
なぜ犬に吠えられたのですか。
一つ目で人相の悪い姿であったためだと記されています。
なぜ蜜柑を供えるのですか。
蜜柑の木に登って助かったためだといいます。
いつ供えますか。
11月8日の鞴祭の際です。
金山さんと併せて覚えたい言葉・用語
鞴(ふいご)
火をおこすために風を送る道具です。
鞴祭(ふいごまつり)
鍛冶屋が十一月八日に行う祭りです。
四つ目の犬(よつめのいぬ)
眉のところに斑があって目が四つに見える犬のことです。
金山さんの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。