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山口県

ヒモジイサマ(ひもじいさま)とはどんな妖怪か|姿と伝承

ヒモジイサマ  / ヒモジイサマ

そのほか 各地の伝説

山口県周防大島の源明峠で、空腹だと足腰の自由を失うとされる石碑。

ヒモジイサマの姿を描いた図

Kiensvay 「大島大橋(山口県大島郡周防大島町)」 2009年 / CC BY-SA 3.0 出典

ヒモジイサマとはどんな妖怪か

ヒモジイサマはひとことで言えば、空腹の人にだけ及ぶものです。山口県大島郡の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、小川五郎周防大島のひだる神」(『民族』2巻5号、1927年、174頁)を典拠に、源明峠に石碑があり、ヒモジイサマと呼ばれている。昔、飢餓のためにたおれた旅人の墓であるといわれている。今でもここで空腹だと足腰の自由を失うと言われると記します。

条件が付いています。

誰にでも起きるのではありません。 空腹だと起きます。 報告の題もひだる神です。

ヒモジイサマの漢字表記と読み方

読みは「ひもじいさま」です。

ひもじいは、空腹だという意味の古い言い方です。 それにサマが付いています。

ひだる神は、山道で急に力が抜けるとされたものの呼び名です。

そちらは西日本に広く伝わります。

ヒモジイサマ(ひもじいさま)

日文研データベースが示す呼称。

ひだる神(ひだるがみ)

報告の題で使われている呼び名です。

ヒモジイサマの姿と特徴

ヒモジイサマに姿はありません。記録にあるのは、石碑と、条件です。

あるもの … 石碑。
場所 … 源明峠。
呼び名 … ヒモジイサマ。
由来 … 飢餓のためにたおれた旅人の墓。
起きる条件 … ここで空腹であること。
起きること … 足腰の自由を失う。

姿を見たという記述はありません。

ヒモジイサマの伝承記録

  1. 峠の石碑
  2. 飢えて倒れた旅人
  3. 空腹だと動けなくなる

峠の石碑

源明峠に石碑があり、ヒモジイサマと呼ばれています。

まず、物としてあるところが、この記録の特徴です。

飢えて倒れた旅人

昔、飢餓のためにたおれた旅人の墓であるといわれています。

名前と由来が、同じところを指しています。

空腹だと動けなくなる

今でもここで空腹だと、足腰の自由を失うと言われます。

祟るのではありません。

同じことが起きる、という言い方です。

ヒモジイサマの伝承地域

公的データベースの地域欄は山口県大島郡を示します。

源明峠は周防大島の山越えの道にあたります。

源明峠(げんみょうとうげ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

源明峠の所在地:山口県大島郡周防大島町

報告は民族発行所の民族によります。

周防大島の峠です。

ヒモジイサマの正体と考えられているもの

ヒモジイサマは、飢えの記憶が置かれた石です

祟りという語は使われていません。 記されているのは、空腹だと動けなくなるという言い方だけです。

それでも、石碑が残っています。

ヒモジイサマが登場する作品

ヒモジイサマを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは雑誌の報告です。

ひだる神の話は西日本に広く、弁当を少し残しておくという備えを伴います。

ヒモジイサマが登場する学会誌

民族

民族発行所の雑誌です。1927年の号に小川五郎の報告が載ります。

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ヒモジイサマについてよくある質問

ヒモジイサマとは何ですか。

山口県周防大島の源明峠にある石碑の呼び名です。

何が起きますか。

ここで空腹だと足腰の自由を失うと言われます。

石碑の由来は何ですか。

飢餓のためにたおれた旅人の墓であるといわれています。

ひだる神と同じですか。

報告の題はひだる神で、同じたぐいのものとして扱われています。

ヒモジイサマと併せて覚えたい言葉・用語

ひもじい(ひもじい)

空腹だという意味の古い言い方です。

ひだる神(ひだるがみ)

山道で急に力が抜けるとされたものです。

周防大島(すおうおおしま)

山口県大島郡の島。屋代島ともいいます。

ヒモジイサマの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「ヒモジイサマ」