山形県鶴岡市で、入った者は戻らず、帰ってもすぐ死ぬとされた仙人の山。

仙人嶽とはどんな妖怪か
仙人嶽はひとことで言えば、入ってはいけない山です。山形県鶴岡市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、戸川安章「羽黒山夜話(完)」(『旅と伝説』17巻1号、1944年、17頁)を典拠に、仙人嶽には仙人が住んでいて、人間が登って浄域を汚すことを嫌う。山に入ったものは2度と戻らず、帰ってきたものがいても、すぐに死ぬ。仙人澤には一生山を下らぬ修行者がいて、湯殿山に奉仕していると記します。
山は浄域とされ、人の立ち入りが戒められています。
そして、一生山を下らぬ修行者がいると記されます。 出羽三山の信仰と結び付いた話です。
仙人嶽の漢字表記と読み方
読みは「せんにんだけ」です。
「嶽」は高い山を指す字です。 仙人が住むとされました。
近くの仙人澤には、一生山を下らぬ修行者がいたと記されます。
この図鑑には千人塚(山形)も収めています。同じ山形の話です。
仙人嶽(せんにんだけ)
日文研データベースが示す表記。
仙人沢(せんにんざわ)
修行者がいたと記される沢の名です。
仙人嶽の姿と特徴
仙人嶽に姿はありません。記録にあるのは、山の掟です。
住むもの … 仙人。
嫌うこと … 人間が登って浄域を汚すこと。
入った者 … 2度と戻らない。
帰った者 … すぐに死ぬ。
仙人澤 … 一生山を下らぬ修行者がいる。
その務め … 湯殿山に奉仕している。
仙人の姿については書かれていません。
仙人嶽の伝承記録
浄域を汚さない
仙人嶽には仙人が住んでいます。
人間が登って浄域を汚すことを嫌います。
登ること自体が、汚すこととされました。
戻らない、あるいは死ぬ
山に入ったものは2度と戻りません。
帰ってきたものがいても、すぐに死にます。
逃れ方は書かれていません。 戒めは、入るなの一点です。
山を下らぬ修行者
仙人澤には、一生山を下らぬ修行者がいました。
湯殿山に奉仕しています。
人が入れない山に、入り続ける人がいます。 その違いは、修行にあります。
仙人嶽の伝承地域
公的データベースの地域欄は山形県鶴岡市を示します。
鶴岡には出羽三山があります。 記録は羽黒山の夜話として書かれました。
仙人嶽の位置そのものは書かれていません。
仙人嶽の正体と考えられているもの
仙人嶽は、人の立ち入りを拒む山です。
罰の形は帰らないことでした。 帰った者も、すぐに死ぬとされます。
入れるのは、修行者だけでした。
この図鑑には千人塚(山形)も収めています。
仙人嶽が登場する作品
仙人嶽を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦中の民俗雑誌です。
出羽三山は羽黒山・月山・湯殿山を指し、修行の山として知られます。この図鑑には千人塚(山形)も収めています。
仙人嶽が登場する民俗雑誌
旅と伝説
三元社の民俗雑誌です。17巻1号に戸川安章の羽黒山夜話が載ります。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。
仙人嶽についてよくある質問
仙人嶽とは何ですか。
山形県鶴岡市に伝わる山で、仙人が住み、人の立ち入りを嫌うとされました。
入るとどうなりますか。
2度と戻らず、帰ってきた者もすぐに死ぬと伝えられています。
仙人澤とは何ですか。
一生山を下らぬ修行者がいて、湯殿山に奉仕していたと記されます。
場所はどこですか。
鶴岡市とされますが、正確な位置は資料に書かれていません。
仙人嶽と併せて覚えたい言葉・用語
浄域(じょういき)
清らかな場所。人の立ち入りが戒められました。
湯殿山(ゆどのさん)
出羽三山の一つ。修行の山として知られます。
羽黒山(はぐろさん)
出羽三山の一つ。記録はこの山の夜話として書かれました。
仙人嶽の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。