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山形県

能除太子(のうじょたいし)とはどんな妖怪か|姿と伝承

能除太子  / ノウジョタイシ

そのほか 各地の伝説

山形県鶴岡市で、祈祷に招かれた先が火事になり、駆け出した国司の足腰が治ったという話。

能除太子の姿を描いた図

掬茶 「羽黒山の爺杉(山形県鶴岡市羽黒町手向)」 2018年 / CC BY-SA 出典

能除太子とはどんな妖怪か

能除太子はひとことで言えば、火事が治した足腰です。山形県鶴岡市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、戸川安章羽黒山夜話(完)」(『旅と伝説』三元社、1944年)を典拠に、能除太子が阿古谷にこもって修行していた頃、国司が神罰で足腰を立たなくされていた。太子が祈祷に招かれたが、国司の家は火事になっていて、国司は布団を蹴って戸外に駆け出し、以後、起居が自由になった。この火事は般若の智火によって煩悩を焼いたものであったというと記します。

火事に意味が与えられています。

ただの火事ではなく、般若の智火によって煩悩を焼いたものだとされました。

能除太子の漢字表記と読み方

読みは「のうじょたいし」です。

能除太子は、羽黒山を開いたと伝えられる蜂子皇子のことです。

「阿古谷」は、皇子がこもって修行したと伝えられる谷の名です。

「般若の智火」は、悟りの智慧を火にたとえた言い方です。

能除太子(のうじょたいし)

日文研データベースが示す呼称。

蜂子皇子(はちこのおうじ)

羽黒山を開いたと伝えられる皇子で、能除太子と同じ人物とされます。

能除太子の姿と特徴

能除太子の話は、記録に短く書かれています。

していたこと … 阿古谷にこもって修行。
国司の様子 … 神罰で足腰を立たなくされていた。
太子のしたこと … 祈祷に招かれた。
着いたとき … 国司の家は火事になっていた。
国司のしたこと … 布団を蹴って戸外に駆け出した。
その後 … 起居が自由になった。
火事の意味 … 般若の智火によって煩悩を焼いたもの。

太子の姿は書かれていません。

能除太子の伝承記録

  1. 阿古谷の修行
  2. 立てない国司
  3. 火事の中を駆け出す
  4. 煩悩を焼く火

阿古谷の修行

能除太子が阿古谷にこもって修行していた頃のことです。

山にこもっています

立てない国司

国司が神罰で足腰を立たなくされていました。

理由は神罰とされます。

火事の中を駆け出す

太子が祈祷に招かれましたが、国司の家は火事になっていて、国司は布団を蹴って戸外に駆け出しました。

動かしたのはでした。

煩悩を焼く火

以後、起居が自由になり、この火事は般若の智火によって煩悩を焼いたものであったといいます。

火事が祈祷の答えとして語られます。

能除太子の伝承地域

公的データベースの地域欄は山形県鶴岡市を示します。

論文名の羽黒山夜話から、羽黒山にまつわる話と分かります。

羽黒山(はぐろさん)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

羽黒山の所在地:山形県鶴岡市羽黒町手向

報告は三元社の旅と伝説によります。

出羽三山の一つで、能除太子が開いたと伝えられます。

能除太子の正体と考えられているもの

能除太子は、羽黒山を開いたと伝えられる皇子です

怪しいものは出てきません。 語られているのは、火事が起き、駆け出し、治ったという順序です。

その火事に般若の智火という意味が与えられました。

能除太子が登場する作品

能除太子を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦中の伝説雑誌です。

蜂子皇子は出羽三山を開いたと伝えられ、羽黒山には蜂子神社があります。

能除太子が登場する雑誌

旅と伝説

三元社が出した伝説の雑誌です。1944年の号に羽黒山夜話が載ります。

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能除太子についてよくある質問

能除太子とは誰ですか。

羽黒山を開いたと伝えられる蜂子皇子のことです。

何が起きたのですか。

祈祷に招かれた先が火事になり、国司が駆け出して足腰が治ったと記録されています。

火事はどう受け止められましたか。

般若の智火によって煩悩を焼いたものと語られました。

阿古谷とはどこですか。

能除太子がこもって修行したと伝えられる谷です。

能除太子と併せて覚えたい言葉・用語

蜂子皇子(はちこのおうじ)

出羽三山を開いたと伝えられる皇子です。

国司(こくし)

古代に国を治めるため中央から派遣された官人です。

般若(はんにゃ)

仏教でいう悟りの智慧のことです。

能除太子の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「能除太子」