山形県米沢市で、小野小町がつまずいたとされ、晴れた日にも濡れていたという石。

泣き石とはどんな妖怪か
泣き石はひとことで言えば、乾かない石です。山形県米沢市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、水野道子「米沢市における小町伝説」(『伝承文学研究』通巻26号、1981年、71頁)を典拠に、小野小町は小野川で湯治しているうちに、醜い顔が直って美人になった。すると今度は若い者においかけられ、ついには生き埋めにされた。そのときつまずいた石を泣き石といい、天気のよい日にも濡れていたと記します。
美しくなったことが、災いの始まりです。
病が治り、その後で追われています。 残ったのは濡れた石でした。
泣き石の漢字表記と読み方
読みは「なきいし」です。
小野小町は平安時代の歌人で、各地に伝説が残ります。 米沢の小野川温泉もその一つです。
湯治は、温泉に長く滞在して病を治すことをいいます。
この図鑑には夜泣き石(各地)も収めています。どちらも石が泣きます。
泣き石(なきいし)
日文研データベースが示す呼称。
小野川(おのがわ)
小町が湯治したとされる温泉の名です。
泣き石の姿と特徴
泣き石の姿は、記録に短く書かれています。
もの … 石。
つまずいた人 … 小野小町。
その前のこと … 小野川で湯治して、醜い顔が直った。
その後のこと … 若い者に追いかけられた。
結末 … ついには生き埋めにされた。
石の様子 … 天気のよい日にも濡れていた。
石の大きさは書かれていません。
泣き石の伝承記録
湯治して美人になる
小野小町は小野川で湯治しているうちに、醜い顔が直って美人になりました。
ここまでは、良い話です。
追われて生き埋めにされる
すると今度は若い者においかけられ、ついには生き埋めにされました。
美しくなったことが、そのまま災いになっています。
濡れたままの石
そのときつまずいた石を泣き石といいます。
天気のよい日にも濡れていました。
涙という語は使われていません。 濡れていたとだけあります。
泣き石の伝承地域
公的データベースの地域欄は山形県米沢市を示します。
小野川温泉は米沢市の西のはずれにあり、小町伝説が伝わります。
泣き石の正体と考えられているもの
泣き石は、乾かないことが不思議とされた石です。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、濡れていたということだけです。
それでも、泣き石と呼ばれました。
この図鑑には夜泣き石(各地)も収めています。
泣き石が登場する作品
泣き石を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌です。
小野小町の伝説は各地にあり、美しさゆえの災いとして語られることがあります。この図鑑には夜泣き石(各地)も収めています。
泣き石が登場する学会誌
伝承文学研究
伝承文学研究会の学会誌です。1981年の号に水野道子の論考が載ります。
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泣き石についてよくある質問
泣き石とは何ですか。
山形県米沢市で、小野小町がつまずいたと伝わる石です。
どんな石ですか。
天気のよい日にも濡れていたと記録されています。
小町はどうなりましたか。
若い者に追いかけられ、ついには生き埋めにされたとされます。
小野川とは何ですか。
米沢市にある温泉で、小町の湯治の伝説が伝わります。
泣き石と併せて覚えたい言葉・用語
小野小町(おののこまち)
平安時代の歌人。各地に伝説が残ります。
湯治(とうじ)
温泉に長く滞在して病を治すことです。
小野川温泉(おのがわおんせん)
山形県米沢市の温泉です。
泣き石の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。