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和歌山県

瓦製の牛(かわらせいのうし)とはどんな妖怪か|姿と伝承

瓦製の牛  / カワラセイノウシ

器物と草木 各地の伝説

和歌山県の話。祀ると子の瘡が治るという瓦の牛。草を食う牛が瘡を食うという言葉合わせ。

瓦製の牛とはどんな妖怪か

瓦製の牛は、瘡を食ってくれる牛です。和歌山県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、有坂與太郎迷信によって生ぜる玩具」(『旅と伝説』三元社、1935年)を典拠に、和歌山では瓦製の牛を祀ると小児の瘡が直るというと記します。

言葉のつながりで説かれます。

この迷信の出所は牛は草を食べる、草は瘡に通じるので牛を祀れば草(瘡)を食ってくれるという意味らしいと結ばれます。

この図鑑には一本だたら(和歌山)も収めています。

瓦製の牛の漢字表記と読み方

読みは「かわらせいのうし」です。

「瘡」は「かさ」と読み、皮膚のできもののことです。

「草」も「くさ」と読み、音が通じます。

「玩具」は、ここでは土や瓦で作った人形のことです。

この図鑑には一本だたら(和歌山)も収めています。

瓦製の牛(かわらせいのうし)

日文研データベースが示す呼称です。

瘡(かさ)

記録が示す病です。皮膚のできものをいいます。

小児(しょうに)

記録が示す語です。幼い子どものことをいいます。

瓦製の牛の姿と特徴

瓦製の牛の話は、記録に短くまとめられています。

そのもの … 瓦製の牛。
すること … 祀る。
その効き目 … 小児の瘡が直る。
その理由(記録の見立て) … 牛は草を食べる。
言葉のつながり … 草は瘡に通じる。
そこから … 牛を祀れば草(瘡)を食ってくれる。

動くとは書かれていません。

瓦製の牛の伝承記録

  1. 瓦の牛を祀る
  2. 瘡が直る
  3. 牛は草を食べる
  4. 草は瘡に通じる
  5. 瘡を食う

瓦の牛を祀る

和歌山では瓦製の牛を祀ります。

据えるのは瓦で作った牛です。

瘡が直る

祀ると小児の瘡が直るといいます。

治るのは子どものできものです。

牛は草を食べる

牛は草を食べます。

食べるのはです。

草は瘡に通じる

草は瘡に通じるといいます。

通じるのはです。

瘡を食う

牛を祀れば草(瘡)を食ってくれるという意味らしいといいます。

説かれたのは言葉合わせでです。

瓦製の牛の伝承地域

公的データベースの地域欄は和歌山県を示すのみで、市郡名・区町村名の欄は空欄です。

報告の題は迷信によって生ぜる玩具で、言い伝えから生まれた玩具を集めたものです。

和歌山県(わかやまけん)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

和歌山県の所在地:和歌山県

市郡名の欄は空欄です。

報告は各地の郷土玩具を集めたものです。

瓦製の牛の正体と考えられているもの

瓦製の牛は、瘡を食ってくれる牛です

動くものの話ではありません。 語られているのは、祀れば子の瘡が直ることと、その理由が音の通じ合いで説かれることです。

言葉のつながりで効き目を説く仕方は、各地の願かけに広く見られます。

この図鑑には一本だたら(和歌山)も収めています。

瓦製の牛が登場する作品

瓦製の牛を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の雑誌に載った郷土玩具の報告です。

牛の玩具は各地にあり、病を持って行ってくれるものとして子どもの枕元に置かれました。

瓦製の牛が登場する雑誌

旅と伝説

三元社が出した雑誌です。1935年の号に迷信から生まれた玩具の報告が載ります。

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瓦製の牛についてよくある質問

瓦製の牛とは何ですか。

和歌山県で、祀ると子どもの瘡が直るとされた瓦の牛です。

なぜ瘡が直るのですか。

牛は草を食べ、草は瘡に音が通じるので、瘡を食ってくれるためだと記されています。

瘡とは何ですか。

皮膚のできもののことです。

どこで語られていますか。

和歌山県です。市郡名までは記録されていません。

瓦製の牛と併せて覚えたい言葉・用語

(かさ)

皮膚のできもののことです。

小児(しょうに)

幼い子どものことです。

郷土玩具(きょうどがんぐ)

土地ごとに作られてきた人形や玩具のことです。

瓦製の牛の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「瓦製の牛」