和歌山県日高郡で、夏は川、冬は森にいるとされた、青い碁盤縞を着た河童。

カシャンポとはどんな妖怪か
カシャンポはひとことで言えば、季節で住みかを変える河童です。和歌山県日高郡の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、南方熊楠「カシャンポ(河童)のこと」(『民俗学』1巻5号、1929年、62頁)を典拠に、カシャンポ(河童)は夏は川に住み、冬は森にいる。青い碁盤縞を着た7〜8歳の可愛い男で、その衣服の縞が遠方でも鮮やかに見えたと記します。
夏は川、冬は森——住みかが季節で入れ替わります。
そして、着ているものの柄まで語られています。 青い碁盤縞が、遠くからでも見えたといいます。
カシャンポの漢字表記と読み方
読みは「かしゃんぽ」です。
紀州では河童をこう呼びました。 「ガタロ」「カワタロ」などと並ぶ地方名です。
報告したのは南方熊楠です。 熊楠は和歌山の博物学者で、粘菌の研究でも知られます。
この図鑑には河童も収めています。そちらは全国に広がる呼び名です。
カシャンポ(かしゃんぽ)
日文研データベースが示す呼称。
河童(かっぱ)
記録では河童と説明されています。
カシャンポの姿と特徴
カシャンポの姿は、記録にはっきり書かれています。
夏の住みか … 川。
冬の住みか … 森。
見かけ … 7〜8歳の可愛い男。
着ているもの … 青い碁盤縞。
特徴 … その衣服の縞が遠方でも鮮やかに見えた。
皿や甲羅についての記述はありません。 語られたのは縞の柄でした。
カシャンポの伝承記録
夏は川、冬は森
カシャンポは、夏は川に住みます。
冬は森にいます。
河童が季節で山と川を行き来する話は、各地にあります。
紀州でも、同じ形で語られていました。
青い碁盤縞
7〜8歳の可愛い男の姿でした。
青い碁盤縞を着ていました。
その衣服の縞が、遠方でも鮮やかに見えたといいます。
遠くからでも分かる、目印になる柄でした。
カシャンポの伝承地域
公的データベースの地域欄は和歌山県日高郡みなべ町を示します。
みなべは南部川の流れる町で、梅の産地として知られます。
カシャンポの正体と考えられているもの
カシャンポは、紀州で語られた河童の呼び名です。
要は二つです。 季節で住みかが変わることと、青い碁盤縞です。
姿の細かさは、見た人がいたことをうかがわせます。
この図鑑には河童も収めています。
カシャンポが登場する作品
カシャンポを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の民俗雑誌です。
南方熊楠は和歌山の博物学者で、河童や民間伝承についても多く書き残しました。この図鑑には河童も収めています。
カシャンポが登場する民俗雑誌
民俗学
民俗学会の雑誌です。1巻5号に南方熊楠の報告が載ります。
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カシャンポについてよくある質問
カシャンポとは何ですか。
和歌山県日高郡で河童を指した呼び名です。夏は川、冬は森にいるとされました。
どんな姿ですか。
青い碁盤縞を着た7〜8歳ほどの可愛い男の姿と記録されています。
誰が報告したのですか。
博物学者の南方熊楠です。
皿はありますか。
皿や甲羅についての記述はありません。
カシャンポと併せて覚えたい言葉・用語
碁盤縞(ごばんじま)
碁盤の目のような格子柄のことです。
南方熊楠(みなかたくまぐす)
和歌山の博物学者。民俗にも多くの報告を残しました。
日高郡(ひだかぐん)
和歌山県の中部の郡。みなべ町を含みます。
カシャンポの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。