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和歌山県

カシャンポ(かしゃんぽ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

カシャンポ  / カシャンポ

水の妖怪 各地の伝説

和歌山県日高郡で、夏は川、冬は森にいるとされた、青い碁盤縞を着た河童。

カシャンポの姿を描いた図

663highland 「南部梅林(和歌山県みなべ町)」 2009年 / CC BY 2.5 出典

カシャンポとはどんな妖怪か

カシャンポはひとことで言えば、季節で住みかを変える河童です。和歌山県日高郡の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、南方熊楠カシャンポ(河童)のこと」(『民俗学』1巻5号、1929年、62頁)を典拠に、カシャンポ(河童)は夏は川に住み、冬は森にいる。青い碁盤縞を着た7〜8歳の可愛い男で、その衣服の縞が遠方でも鮮やかに見えたと記します。

夏は川、冬は森——住みかが季節で入れ替わります。

そして、着ているものの柄まで語られています。 青い碁盤縞が、遠くからでも見えたといいます。

カシャンポの漢字表記と読み方

読みは「かしゃんぽ」です。

紀州では河童をこう呼びました。 「ガタロ」「カワタロ」などと並ぶ地方名です。

報告したのは南方熊楠です。 熊楠は和歌山の博物学者で、粘菌の研究でも知られます。

この図鑑には河童も収めています。そちらは全国に広がる呼び名です。

カシャンポ(かしゃんぽ)

日文研データベースが示す呼称。

河童(かっぱ)

記録では河童と説明されています。

カシャンポの姿と特徴

カシャンポの姿は、記録にはっきり書かれています。

夏の住みか … 川。
冬の住みか … 森。
見かけ … 7〜8歳の可愛い男。
着ているもの … 青い碁盤縞。
特徴 … その衣服の縞が遠方でも鮮やかに見えた。

皿や甲羅についての記述はありません。 語られたのは縞の柄でした。

カシャンポの伝承記録

  1. 夏は川、冬は森
  2. 青い碁盤縞

夏は川、冬は森

カシャンポは、夏は川に住みます。

冬は森にいます。

河童が季節で山と川を行き来する話は、各地にあります。

紀州でも、同じ形で語られていました。

青い碁盤縞

7〜8歳の可愛い男の姿でした。

青い碁盤縞を着ていました。

その衣服の縞が、遠方でも鮮やかに見えたといいます。

遠くからでも分かる、目印になる柄でした。

カシャンポの伝承地域

公的データベースの地域欄は和歌山県日高郡みなべ町を示します。

みなべは南部川の流れる町で、梅の産地として知られます。

みなべ町(みなべちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

みなべ町の所在地:和歌山県日高郡みなべ町

南方熊楠の報告によります。

川や森の名は資料に書かれていません。

カシャンポの正体と考えられているもの

カシャンポは、紀州で語られた河童の呼び名です

要は二つです。 季節で住みかが変わることと、青い碁盤縞です。

姿の細かさは、見た人がいたことをうかがわせます。

この図鑑には河童も収めています。

カシャンポが登場する作品

カシャンポを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の民俗雑誌です。

南方熊楠は和歌山の博物学者で、河童や民間伝承についても多く書き残しましたこの図鑑には河童も収めています。

カシャンポが登場する民俗雑誌

民俗学

民俗学会の雑誌です。1巻5号に南方熊楠の報告が載ります。

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カシャンポについてよくある質問

カシャンポとは何ですか。

和歌山県日高郡で河童を指した呼び名です。夏は川、冬は森にいるとされました。

どんな姿ですか。

青い碁盤縞を着た7〜8歳ほどの可愛い男の姿と記録されています。

誰が報告したのですか。

博物学者の南方熊楠です。

皿はありますか。

皿や甲羅についての記述はありません。

カシャンポと併せて覚えたい言葉・用語

碁盤縞(ごばんじま)

碁盤の目のような格子柄のことです。

南方熊楠(みなかたくまぐす)

和歌山の博物学者。民俗にも多くの報告を残しました。

日高郡(ひだかぐん)

和歌山県の中部の郡。みなべ町を含みます。

カシャンポの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「カシャンポ」