和歌山県日高郡みなべ町の話。小判を探して掘り当てた平たい岩は、動かすたび頭が痛くなった。

岩の祟りとはどんな妖怪か
岩の祟りは、動かすと頭が痛くなる岩です。和歌山県日高郡みなべ町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、東洋大学民俗研究会「九 口承文芸」(『南部川の民俗―和歌山県日高郡南部川村旧高城・清川村―』東洋大学民俗研究会、1981年)を典拠に、話者を後垣内徳一氏として、ある男が尼さんが残したという小判を探して掘っていたら、平たい岩を掘り当てたと記します。
掘り手が引きました。
動かそうとするたび頭が痛くなるので、何かの祟りだと思ってやめたと結ばれます。
この図鑑には七人塚(和歌山)も収めています。
岩の祟りの漢字表記と読み方
読みは「いわのたたり」です。
「小判」は、江戸時代に使われた金貨のことです。
「掘り当てる」は、掘っていて行き当たることです。
「祟り」は、神仏や霊が人に災いをもたらすことです。
この図鑑には七人塚(和歌山)も収めています。
岩の祟り(いわのたたり)
日文研データベースが示す呼称です。
小判(こばん)
記録が示す、男が探していたものです。
岩の祟りの姿と特徴
岩の祟りの話は、記録に短く書かれています。
その人 … ある男。
探していたもの … 尼さんが残したという小判。
していたこと … 掘っていた。
掘り当てたもの … 平たい岩。
しようとしたこと … 動かす。
起きたこと … そのたび頭が痛くなる。
男の見立て … 何かの祟りだ。
したこと … やめた。
岩の下に何があったかは書かれていません。
岩の祟りの伝承記録
小判を探す
ある男が尼さんが残したという小判を探して掘っていました。
探していたのは小判です。
平たい岩
掘っていたら、平たい岩を掘り当てました。
出たのは岩です。
動かすと頭が痛む
動かそうとするたび頭が痛くなりました。
痛んだのはそのたびです。
やめる
何かの祟りだと思ってやめました。
引いたのは掘り手です。
岩の祟りの伝承地域
公的データベースの地域欄は和歌山県、市郡名の欄は日高郡、区町村名の欄はみなべ町を示します。
報告の題は旧村名で南部川村旧高城・清川村と書かれています。
岩の祟りの正体と考えられているもの
岩の祟りは、動かすと頭が痛くなる岩です。
姿を持つものは出てきません。 語られているのは、何を探していたかと、どこでやめたかです。
男自身が何かの祟りだと決めて手を引いており、正体は分からないままです。
この図鑑には七人塚(和歌山)も収めています。
岩の祟りが登場する作品
岩の祟りを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学生の調査報告です。
埋もれた宝を掘ると障りが出る話は各地にあり、頭痛や熱として現れます。
岩の祟りが登場する調査報告
南部川の民俗―和歌山県日高郡南部川村旧高城・清川村―
東洋大学民俗研究会が1981年に出した報告です。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。
岩の祟りについてよくある質問
岩の祟りとは何ですか。
和歌山県日高郡みなべ町で、動かそうとすると頭が痛くなったという平たい岩の話です。
なぜ掘っていたのですか。
尼さんが残したという小判を探していたからです。
何が起きましたか。
動かそうとするたび頭が痛くなったといいます。
そのあとどうしましたか。
何かの祟りだと思ってやめたといいます。
岩の祟りと併せて覚えたい言葉・用語
小判(こばん)
江戸時代に使われた金貨のことです。
祟り(たたり)
神仏や霊が人に災いをもたらすことです。
みなべ町(みなべちょう)
和歌山県の中部にある町です。梅の産地として知られます。
岩の祟りの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。