富山県富山市の波の長坂で、たくさんの藁を担いだ人とすれ違い、声をかけて振り返ると消えていた。

ワラカツギとはどんな妖怪か
ワラカツギは、振り返ると消えていた人影です。富山県富山市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、国学院大学民俗学研究会「富山県婦負郡山田村」(『民俗採訪』国学院大学民俗学研究会、1983年)を典拠に、山田の人が見た話だが、波の長坂へ行ったら、たくさんの藁を担いでいる人とすれ違った、声を懸けて振り返るともういなかった。ワラカツギじゃといったと記します。
消えたのは振り返った後です。
すれ違ってから声を懸けて振り返るともういなかったのです。
この図鑑にはいたちが坂(長野)も収めています。
ワラカツギの漢字表記と読み方
読みは「わらかつぎ」です。
「担ぐ」は、肩にのせて運ぶことです。
「声を懸ける」は、呼びかけることです。
「山田」は報告の題にある旧村名です。
この図鑑にはいたちが坂(長野)も収めています。
ワラカツギ(わらかつぎ)
日文研データベースが示す呼称。
波の長坂(なみのながさか)
記録が示す、すれ違った坂の名です。
ワラカツギの姿と特徴
ワラカツギの話は、記録に短く書かれています。
話した人 … 山田の人。
行った場所 … 波の長坂。
すれ違った相手 … たくさんの藁を担いでいる人。
したこと … 声を懸けて振り返った。
そのとき … もういなかった。
土地の言い方 … ワラカツギじゃ。
顔かたちは書かれていません。
ワラカツギの伝承記録
波の長坂で
山田の人が波の長坂へ行きました。
歩いていたのは坂です。
藁を担ぐ人
たくさんの藁を担いでいる人とすれ違いました。
担いでいたのは藁です。
振り返ると消える
声を懸けて振り返るともういませんでした。ワラカツギじゃといいました。
消えたのはその人です。
ワラカツギの伝承地域
公的データベースの地域欄は富山県、市郡名の欄は富山市を示します。
報告の題は旧郡村名で富山県婦負郡山田村と書かれています。
ワラカツギの正体と考えられているもの
ワラカツギは、振り返ると消えていた人影です。
害をなしてはいません。 語られているのは、何を担いでいたかと、いつ消えたかです。
呼びかけたことで消えるという運びが、すれ違いの怪の型です。
この図鑑にはいたちが坂(長野)も収めています。
ワラカツギが登場する作品
ワラカツギを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学生の調査報告です。
坂道ですれ違って消える人影の話は各地にあり、荷を担いだ姿で語られることがあります。
ワラカツギが登場する調査報告
民俗採訪
国学院大学民俗学研究会が出した報告です。1983年の号に山田村が載ります。
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ワラカツギについてよくある質問
ワラカツギとは何ですか。
富山県富山市の波の長坂で、藁を担いですれ違ったという人影です。
何を担いでいたのですか。
たくさんの藁です。
どうなったのですか。
声を懸けて振り返るともういなかったといいます。
誰が見たのですか。
山田の人が見た話と記録されています。
ワラカツギと併せて覚えたい言葉・用語
藁(わら)
稲などの茎を干したものです。
婦負郡(ねいぐん)
かつて富山県にあった郡です。
山田村(やまだむら)
いまの富山市の一部にあたる旧村名です。
ワラカツギの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。