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鳥取県

雨蛙(あまがえる)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

雨蛙  / アマガエル

そのほか 各地の伝説

鳥取県西伯郡大山町の昔話。母の言葉に逆らい続けた若者が雨蛙になり、雨の日に鳴くという。

雨蛙の姿を描いた図

Reggaeman 「大山寺の本堂(鳥取県西伯郡大山町)」 2008年 / CC BY-SA 3.0 出典

雨蛙とはどんな妖怪か

雨蛙は、逆らい続けた若者の姿です。鳥取県西伯郡大山町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、宮岡洋子円岡邦枝媼の語る昔話―鳥取・中山町の昔話(一)―」(『伝承文学研究』伝承文学研究会、1979年)を典拠に、話者を円岡邦枝として、母親の言うことの反対の行動しかしない偏屈な若者が、死ぬ間際に母が言ったことだけを真に受けて母の亡骸を川端に埋めたと記します。

一度だけ従ったのが仇になりました。

近所の人から本当は山に埋めてもらいたかったのではないかということを聞いてから、若者は雨蛙になり、雨が降ると「お母さんの墓が流れる」と鳴くと結ばれます。

この図鑑には依掛松(鳥取)も収めています。

雨蛙の漢字表記と読み方

読みは「あまがえる」です。

呼称の欄は「雨蛙」、読みの欄は「アマガエル」と書かれています。

「偏屈」は、ひねくれて素直でないことです。

「亡骸」は、亡くなった人のからだのことです。

この図鑑には依掛松(鳥取)も収めています。

雨蛙(あまがえる)

日文研データベースが示す呼称です。

川端(かわばた)

記録が示す、母を埋めた場所です。

雨蛙の姿と特徴

雨蛙の話は、記録に順を追って書かれています。

その人 … 偏屈な若者。
その癖 … 母親の言うことの反対の行動しかしない。
そのとき … 母が死ぬ間際。
したこと … 母が言ったことだけを真に受けた。
埋めた場所 … 川端。
聞いたこと … 本当は山に埋めてもらいたかったのではないか。
その後の姿 … 雨蛙になった。
鳴くとき … 雨が降ると。
その声 … 「お母さんの墓が流れる」。

若者の名は書かれていません。

雨蛙の伝承記録

  1. 反対のことばかりする
  2. 死ぬ間際の言葉
  3. 川端に埋める
  4. 本当は山に
  5. 雨が降ると鳴く

反対のことばかりする

母親の言うことの反対の行動しかしない偏屈な若者がいました。

逆らっていたのは母の言葉にです。

死ぬ間際の言葉

死ぬ間際に母が言ったことだけを真に受けました。

従ったのは最後の一度です。

川端に埋める

若者は母の亡骸を川端に埋めました。

選んだのは川のそばです。

本当は山に

近所の人から、本当は山に埋めてもらいたかったのではないかということを聞きました。

知ったのは言葉の裏です。

雨が降ると鳴く

若者は雨蛙になり、雨が降ると「お母さんの墓が流れる」と鳴きます。

残ったのは雨の日の声です。

雨蛙の伝承地域

公的データベースの地域欄は鳥取県、市郡名の欄は西伯郡、区町村名の欄は大山町を示します。

報告の題は旧町名で鳥取・中山町の昔話と書かれています。

大山町(だいせんちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

大山町の所在地:鳥取県西伯郡大山町

報告は一人の語り手から聞いた昔話です。

報告の題は旧町名の中山町です。

雨蛙の正体と考えられているもの

雨蛙は、逆らい続けた若者の姿です

もとから蛙ではありません。 語られているのは、なぜ川端に埋めたかと、そのあと何になったかです。

母は逆のことをされると見越して言い、若者は最後の一度だけ従いました。

この図鑑には依掛松(鳥取)も収めています。

雨蛙が登場する作品

雨蛙を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは語り手から聞き取った昔話の報告です。

言いつけに逆らう子の話は各地にあり、蛙の鳴き声の由来として語られます。

雨蛙が登場する雑誌

伝承文学研究

伝承文学研究会が出した雑誌です。1979年の号に鳥取の昔話が載ります。

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雨蛙についてよくある質問

雨蛙とは何ですか。

鳥取県西伯郡大山町の昔話で、母に逆らい続けた若者が変わった姿だといいます。

なぜ川端に埋めたのですか。

死ぬ間際に母が言ったことだけを真に受けたためです。

母は本当はどうしてほしかったのですか。

近所の人は、本当は山に埋めてもらいたかったのではないかと言ったといいます。

雨蛙は何と鳴きますか。

雨が降ると「お母さんの墓が流れる」と鳴くといいます。

雨蛙と併せて覚えたい言葉・用語

偏屈(へんくつ)

ひねくれて素直でないことです。

亡骸(なきがら)

亡くなった人のからだのことです。

大山町(だいせんちょう)

鳥取県の西部、大山のふもとにある町です。

雨蛙の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「雨蛙」