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東京都

藁の龍(わらのりゅう)とはどんな妖怪か|姿と伝承

藁の龍  / ワラノリュウ

器物と草木 各地の伝説

東京都目黒区碑文谷で、八幡宮の鳥居に蟠居し地上に尾を曳いたという藁の龍。火事の予防になるという。

藁の龍の姿を描いた図

Tatsuo Yamashita 「碑文谷八幡宮の拝殿(東京都目黒区碑文谷)」 2025年 / CC BY 4.0 出典

藁の龍とはどんな妖怪か

藁の龍は、火除けに下げた作り物です。東京都目黒区碑文谷の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、本山桂川富士祭と麦藁の蛇―麦藁蛇の起源に就いて―」(『旅と伝説』三元社、1929年)を典拠に、引用文献に『風俗往来』『風俗』を挙げて、八幡宮の鳥居に蟠居して地上に尾を曳く藁の龍を見たという。富士の蛇は火事の予防になるということで、流しに下げていた。水が無い時は水に困らない呪として信仰されていたと記します。

下げる場所は決まっています。

下げていたのは流しでした。

この図鑑には藁打石(大阪)も収めています。

藁の龍の漢字表記と読み方

読みは「わらのりゅう」です。

データベースの呼称欄は「蛇,藁の龍」と読点で分けて示します。

「蟠居」は、とぐろを巻いていることです。

「流し」は、台所の水を流すところです。

「呪」はここでは、まじないのことです。

この図鑑には藁打石(大阪)も収めています。

藁の龍(わらのりゅう)

データベースの呼称欄は「蛇,藁の龍」と分けて示します。

麦藁蛇(むぎわらへび)

論文名が用いる呼び名です。

藁の龍の姿と特徴

藁の龍の話は、記録に短く書かれています。

見た場所 … 八幡宮の鳥居。
そのようす(一) … 鳥居に蟠居していた。
そのようす(二) … 地上に尾を曳いていた。
そのもの … 藁の龍。
富士の蛇の効き目 … 火事の予防になる。
下げていた場所 … 流し。
もう一つの効き目 … 水が無い時は水に困らない。
その扱い … 呪として信仰されていた。

藁の龍の長さは書かれていません。

藁の龍の伝承記録

  1. 鳥居に巻きつく
  2. 火事の予防
  3. 流しに下げる
  4. 水に困らない

鳥居に巻きつく

八幡宮の鳥居に蟠居して地上に尾を曳く藁の龍を見たといいます。

巻いていたのは鳥居です。

火事の予防

富士の蛇は火事の予防になるといいます。

防ぐのは火事です。

流しに下げる

そこで流しに下げていました。

下げたのは台所です。

水に困らない

水が無い時は水に困らない呪として信仰されていました。

もう一つはの願いです。

藁の龍の伝承地域

公的データベースの地域欄は東京都、市郡名の欄は目黒区、区町村名の欄は碑文谷を示します。

論文名は富士祭と麦藁の蛇で、麦藁蛇の起源を尋ねたものです。

碑文谷(ひもんや)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

碑文谷の所在地:東京都目黒区碑文谷

報告は三元社の旅と伝説によります。

データベースは引用文献に『風俗往来』『風俗』を挙げています。

藁の龍の正体と考えられているもの

藁の龍は、火除けに下げた作り物です

動いたとは書かれていません。 語られているのは、どこに掛かっていたかと、何に効くとされたかです。

火を防ぐものを水場に下げるという置き方に、この呪の考え方が出ています。

この図鑑には藁打石(大阪)も収めています。

藁の龍が登場する作品

藁の龍を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。

麦藁蛇は富士講の祭で配られた作り物で、江戸のころから火除けの守りとされてきました。

藁の龍が登場する雑誌

旅と伝説

三元社が出した伝説の雑誌です。1929年の号に富士祭と麦藁の蛇が載ります。

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藁の龍についてよくある質問

藁の龍とは何ですか。

東京都目黒区碑文谷で、八幡宮の鳥居に巻きついていたという藁の龍です。

どんなようすでしたか。

鳥居に蟠居して地上に尾を曳いていたといいます。

何に効くのですか。

火事の予防になり、水が無い時は水に困らないといいます。

どこに下げるのですか。

流しに下げていたと記録されています。

藁の龍と併せて覚えたい言葉・用語

蟠居(ばんきょ)

とぐろを巻いていることです。

麦藁蛇(むぎわらへび)

麦藁で作った蛇の形の守りです。

碑文谷(ひもんや)

東京都目黒区の地名です。

藁の龍の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「蛇,藁の龍」