東京都港区の天徳寺で、火の粉が迫ったとき水を出して火を消したという瓦。

鬼瓦とはどんな妖怪か
鬼瓦はひとことで言えば、水を出して寺を守った瓦です。東京都港区の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、著者未詳『関秘録』(『日本随筆大成第三期』10巻、1977年、171頁)を典拠に、愛宕下天徳寺という寺の鬼瓦は兜巾(ときん)をかぶっている。ある時、火事の火の粉が燃え移りそうになったが、この瓦から水が出て、火を消したと記します。
「鬼瓦」は屋根の棟の端に置く飾り瓦です。魔除けのために鬼の顔をかたどります。
この寺の鬼瓦は、兜巾をかぶっていました。
山伏の姿をした鬼瓦ということになります。
鬼瓦の漢字表記と読み方
読みは「おにがわら」です。
「鬼瓦」は屋根の棟の端に置く飾り瓦で、魔除けのために鬼の顔をかたどります。
「兜巾」は山伏が頭に着ける小さな頭巾です。
鬼瓦(おにがわら)
日文研データベースが示す表記。
兜巾(ときん)
山伏が頭に着ける小さな頭巾。この鬼瓦がかぶっています。
鬼瓦の姿と特徴
この鬼瓦の姿は、記録がはっきり書いています。
場所 … 愛宕下天徳寺の屋根。
かぶりもの … 兜巾。
したこと … 火事の火の粉が燃え移りそうになったとき、水を出した。
結果 … 火を消した。
動いた、声を出したという記述はありません。
水がどこから出たのかも書かれていません。
鬼瓦の伝承記録
兜巾をかぶった鬼瓦
愛宕下天徳寺の鬼瓦は、兜巾をかぶっています。
「兜巾」は山伏が頭に着ける小さな頭巾です。
鬼の顔に、山伏のかぶりもの——めずらしい取り合わせです。
記録は、その形をまず書き留めています。
そして、火事の話へ続きます。
瓦から水が出る
ある時、火事の火の粉が燃え移りそうになりました。
江戸の町では、火事は繰り返し起きました。
この瓦から水が出て、火を消しました。
どこから水が出たのかは書かれていません。
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鬼瓦の伝承地域
公的データベースの地域欄は東京都港区を示します。記録は愛宕下天徳寺と記します。
愛宕下は、愛宕山のふもとにあたる江戸の地名です。鬼瓦の現在は書かれていません。
鬼瓦の正体と考えられているもの
この鬼瓦の正体は書かれていません。
魔除けの飾り瓦が、実際に火を防いだという話です。
鬼瓦はもともと火除けと魔除けの役目を持ちます。その役目が、そのまま出来事になっています。
兜巾をかぶるという形は、山伏の力を重ねたものとも読めます。
この図鑑には、器物のものとして面霊気、薬鑵の化物も収めています。
鬼瓦が登場する作品
この話は、『関秘録』で読めます。日本随筆大成第三期10巻に収められています。
江戸の火事は繰り返し起き、火除けにまつわる話が数多く残りました。併せて読むと、この話の背景が見えてきます。
鬼瓦が登場する古典籍
関秘録
著者未詳の江戸期の随筆。この話を載せています。
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鬼瓦についてよくある質問
この鬼瓦とは何ですか。
東京都港区の愛宕下天徳寺の鬼瓦です。兜巾をかぶっており、火事のとき水を出したと伝わります。
兜巾とは何ですか。
山伏が頭に着ける小さな頭巾です。
どうやって火を消したのですか。
この瓦から水が出て火を消したと記録されています。出どころは書かれていません。
鬼瓦とは何ですか。
屋根の棟の端に置く飾り瓦です。魔除けのために鬼の顔をかたどります。
鬼瓦と併せて覚えたい言葉・用語
兜巾(ときん)
山伏が頭に着ける小さな頭巾です。
愛宕下(あたごした)
愛宕山のふもとにあたる江戸の地名です。
関秘録(かんぴろく)
著者未詳の江戸期の随筆。この話を載せています。
鬼瓦の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。