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東京都

鬼瓦(おにがわら)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

鬼瓦  / オニガワラ

器物と草木 怪談・百物語

東京都港区の天徳寺で、火の粉が迫ったとき水を出して火を消したという瓦。

鬼瓦の姿を描いた図

Higa4 「天徳寺(東京都港区虎ノ門)」 2022年 / CC0 出典

鬼瓦とはどんな妖怪か

鬼瓦はひとことで言えば、水を出して寺を守った瓦です。東京都港区の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、著者未詳関秘録』(『日本随筆大成第三期』10巻、1977年、171頁)を典拠に、愛宕下天徳寺という寺の鬼瓦は兜巾(ときん)をかぶっている。ある時、火事の火の粉が燃え移りそうになったが、この瓦から水が出て、火を消したと記します。

「鬼瓦」は屋根の棟の端に置く飾り瓦です魔除けのために鬼の顔をかたどります。

この寺の鬼瓦は、兜巾をかぶっていました

山伏の姿をした鬼瓦ということになります。

鬼瓦の漢字表記と読み方

読みは「おにがわら」です。

「鬼瓦」は屋根の棟の端に置く飾り瓦で、魔除けのために鬼の顔をかたどります

「兜巾」は山伏が頭に着ける小さな頭巾です

この図鑑には、器物のものとして面霊気薬鑵の化物も収めています。

鬼瓦(おにがわら)

日文研データベースが示す表記。

兜巾(ときん)

山伏が頭に着ける小さな頭巾。この鬼瓦がかぶっています。

鬼瓦の姿と特徴

この鬼瓦の姿は、記録がはっきり書いています。

場所 … 愛宕下天徳寺の屋根。
かぶりもの … 兜巾。
したこと … 火事の火の粉が燃え移りそうになったとき、水を出した。
結果 … 火を消した。

動いた、声を出したという記述はありません。

水がどこから出たのかも書かれていません。

鬼瓦の伝承記録

  1. 兜巾をかぶった鬼瓦
  2. 瓦から水が出る

兜巾をかぶった鬼瓦

愛宕下天徳寺の鬼瓦は、兜巾をかぶっています。

「兜巾」は山伏が頭に着ける小さな頭巾です。

鬼の顔に、山伏のかぶりもの——めずらしい取り合わせです。

記録は、その形をまず書き留めています。

そして、火事の話へ続きます。

瓦から水が出る

ある時、火事の火の粉が燃え移りそうになりました。

江戸の町では、火事は繰り返し起きました。

この瓦から水が出て、火を消しました。

どこから水が出たのかは書かれていません。

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鬼瓦の伝承地域

公的データベースの地域欄は東京都港区を示します。記録は愛宕下天徳寺と記します。

愛宕下は、愛宕山のふもとにあたる江戸の地名です鬼瓦の現在は書かれていません。

天徳寺(てんとくじ)

記録が示す寺

地図で開く

天徳寺の所在地:東京都港区

記録は「愛宕下天徳寺」と記します。

鬼瓦の現在は資料に書かれていません。

鬼瓦の正体と考えられているもの

この鬼瓦の正体は書かれていません。

魔除けの飾り瓦が、実際に火を防いだという話です。

鬼瓦はもともと火除けと魔除けの役目を持ちますその役目が、そのまま出来事になっています。

兜巾をかぶるという形は、山伏の力を重ねたものとも読めます

この図鑑には、器物のものとして面霊気薬鑵の化物も収めています。

鬼瓦が登場する作品

この話は、『関秘録』で読めます。日本随筆大成第三期10巻に収められています。

江戸の火事は繰り返し起き、火除けにまつわる話が数多く残りました。併せて読むと、この話の背景が見えてきます。

鬼瓦が登場する古典籍

関秘録

著者未詳の江戸期の随筆。この話を載せています。

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鬼瓦についてよくある質問

この鬼瓦とは何ですか。

東京都港区の愛宕下天徳寺の鬼瓦です。兜巾をかぶっており、火事のとき水を出したと伝わります。

兜巾とは何ですか。

山伏が頭に着ける小さな頭巾です。

どうやって火を消したのですか。

この瓦から水が出て火を消したと記録されています。出どころは書かれていません。

鬼瓦とは何ですか。

屋根の棟の端に置く飾り瓦です。魔除けのために鬼の顔をかたどります。

鬼瓦と併せて覚えたい言葉・用語

兜巾(ときん)

山伏が頭に着ける小さな頭巾です。

愛宕下(あたごした)

愛宕山のふもとにあたる江戸の地名です。

関秘録(かんぴろく)

著者未詳の江戸期の随筆。この話を載せています。

鬼瓦の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「鬼瓦」