東京都三宅島の話。流れ着いて死んだ蒙古の大将を葬ると光が消え、今も北風の日に声がする。

LT sfm 「三宅島の溶岩流に敷かれた木道(東京都三宅村)」 2021年 / CC BY-SA 3.0 出典
蒙古の声とはどんな妖怪か
蒙古の声は、風の日に聞こえる声です。東京都三宅島の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、國學院大學民俗学研究会「三宅島」(『民俗採訪』國學院大學民俗学研究会、1956年)を典拠に、蒙古が攻めてきて神風で全滅した。三宅島に蒙古の大将が流れ着き、死んだ。道下に葬ったが、毎夜王掘山で異様な光が見えたので、そっちに葬ったと記します。
光は消えても声は残りました。
ナライの風が吹くと今でも蒙古の声がすると結ばれます。
この図鑑にはお猫さま(東京)も収めています。
蒙古の声の漢字表記と読み方
読みは「もうこのこえ」です。
データベースの呼称欄は「異様な光,蒙古の声」と二つを並べています。
「ナライ」は、冬に吹く北寄りの風の呼び名です。
「神風」は、蒙古襲来のときに吹いたとされる風のことです。
この図鑑にはお猫さま(東京)も収めています。
蒙古の声(もうこのこえ)
データベースの呼称欄は「異様な光,蒙古の声」と示します。
ナライ(ならい)
記録が示す風の名です。冬に吹く北寄りの風をいいます。
王掘山(おうほりやま)
記録が示す、葬り直した場所です。
蒙古の声の姿と特徴
蒙古の声の話は、記録に順を追って書かれています。
はじめのこと … 蒙古が攻めてきて神風で全滅した。
流れ着いた人 … 蒙古の大将。
その場所 … 三宅島。
その末 … 死んだ。
はじめに葬った場所 … 道下。
起きたこと … 毎夜王掘山で異様な光が見えた。
したこと … そっちに葬った。
その結果 … 光は消えた。
今のこと … ナライの風が吹くと蒙古の声がする。
声が何と言っているかは書かれていません。
蒙古の声の伝承記録
流れ着いた大将
蒙古が攻めてきて神風で全滅し、三宅島に蒙古の大将が流れ着いて死にました。
着いたのは島です。
道下に葬る
はじめは道下に葬りました。
選ばれたのは道の下です。
王掘山の光
毎夜王掘山で異様な光が見えたので、そっちに葬りました。
示したのは光です。
ナライの風の日
光は消えましたが、ナライの風が吹くと今でも蒙古の声がします。
残ったのは声です。
蒙古の声の伝承地域
公的データベースの地域欄は東京都、市郡名の欄は三宅島、区町村名の欄は三宅村を示します。
葬り直した王掘山が島のどこかは書かれていません。
蒙古の声の正体と考えられているもの
蒙古の声は、風の日に聞こえる声です。
姿を見せるものではありません。 語られているのは、光が消えるまでの葬り直しと、今も残る声です。
光は場所を移して収まりましたが、ナライの風の日にだけ声が戻ります。
この図鑑にはお猫さま(東京)も収めています。
蒙古の声が登場する作品
この話を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学生の調査報告です。
異国の兵が流れ着いて祟る話は各地の島にあり、葬り直して収める形をとります。
蒙古の声が登場する調査報告
民俗採訪
國學院大學民俗学研究会が出した報告です。1956年の号に三宅島が載ります。
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蒙古の声についてよくある質問
蒙古の声とは何ですか。
東京都三宅島で、ナライの風が吹くと聞こえるという声です。
誰の声だといいますか。
島に流れ着いて死んだ蒙古の大将の声だと語られています。
光はどうなりましたか。
王掘山に葬り直すと消えたといいます。
ナライとは何ですか。
冬に吹く北寄りの風の呼び名です。
蒙古の声と併せて覚えたい言葉・用語
ナライ(ならい)
冬に吹く北寄りの風の呼び名です。
神風(かみかぜ)
蒙古襲来のときに吹いたとされる風のことです。
三宅島(みやけじま)
東京都の伊豆諸島にある火山の島です。
蒙古の声の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。