東京都の伊豆新島で、夜道の後ろから話し声が近づき、耳元でワッと叫ぶという姿のないもの。

Michael Tsutsui 「空から見た夏の新島(東京都新島村)」 2007年 / CC BY-SA 3.0 出典
大喝するものとはどんな妖怪か
大喝するものはひとことで言えば、耳元で叫ぶ声です。東京都の伊豆新島の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、尾佐竹猛「伊豆新島の話(三)」(『郷土研究』郷土研究社、1916年)を典拠に、夜に通ると、後ろから話し声が聞こえてきて、やがて耳元に近づき、ワッと大喝するものがある。姿も何も見えないが、これに会ったという者が数名いると記します。
近づく順序があります。
まず後ろから話し声、次に耳元、最後にワッと大喝です。
大喝するものの漢字表記と読み方
読みは「だいかつするもの」です。
「大喝」は、大きな声でしかりつけることです。
伊豆新島は、東京都新島村にあたります。
報告は一九一六年で、柳田國男らの雑誌『郷土研究』に載りました。
大喝するもの(だいかつするもの)
日文研データベースが示す呼称は「大喝するもの,陰石」です。
陰石(いんせき)
データベースの見出しに併記されている語です。
大喝するものの姿と特徴
大喝するものの様子は、記録に短く書かれています。
出る時 … 夜。
最初に聞こえるもの … 後ろからの話し声。
次に起きること … やがて耳元に近づく。
最後に … ワッと大喝する。
見えるもの … 姿も何も見えない。
会ったという者 … 数名。
害を受けたという記述はありません。
大喝するものの伝承記録
後ろの話し声
夜に通ると、後ろから話し声が聞こえてきます。
始まりは話し声です。
耳元へ
やがて耳元に近づきます。
近づく先が耳と定まっています。
ワッと大喝
ワッと大喝するものがあります。姿も何も見えません。
残るのは音だけです。
会った者が数名
これに会ったという者が数名いるといいます。
人数まで書かれています。
大喝するものの伝承地域
公的データベースの地域欄は東京都までですが、論文名が伊豆新島の話なので、島は特定できます。
伊豆新島は東京都新島村にあたります。
大喝するものの正体と考えられているもの
大喝するものは、姿を持たない声です。
害を加えてはきません。 語られているのは、近づいて叫ぶという一連の動きだけです。
「会ったという者が数名いる」と、証言の数まで添えられています。
大喝するものが登場する作品
大喝するものが登場する学会誌
郷土研究
郷土研究社が出した雑誌です。1916年の号に伊豆新島の話が載ります。
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大喝するものについてよくある質問
大喝するものとは何ですか。
東京都の伊豆新島で、夜道の耳元でワッと叫ぶと語られた姿のないものです。
どう近づいてきますか。
後ろから話し声が聞こえ、やがて耳元に近づくと記録されています。
姿は見えますか。
姿も何も見えないといいます。
会った人はいますか。
会ったという者が数名いると記録されています。
大喝するものと併せて覚えたい言葉・用語
大喝(だいかつ)
大きな声でしかりつけることです。
新島(にいじま)
伊豆諸島の島。東京都新島村をなします。
郷土研究(きょうどけんきゅう)
大正期に柳田國男らが出した民俗の雑誌です。
大喝するものの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。