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行灯の油を舐める女(あんどんのあぶらをなめるおんな)とはどんな妖怪か|姿と伝承

行灯の油を舐める女  / アンドンノアブラヲナメルオンナ

そのほか 各地の伝説

東京都新宿区で、夜中に行灯の油を吸っていた飯盛女。妖猫かと思ったら舌の荒れを治すためだった。

行灯の油を舐める女の姿を描いた図

Jakub Hałun 「新宿御苑の松(東京都新宿区)」 2024年 / CC BY 4.0 出典

行灯の油を舐める女とはどんな妖怪か

行灯の油を舐める女は、思い違いで終わった怪異です。東京都新宿区の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、前坂英樹轆轤首考-怪異と女性-」(『近畿民俗』近畿民俗学会、2001年)を典拠に、引用文献に『想山著聞奇集』を挙げて、ある男が新宿の旅籠屋で買った飯盛女が夜中行灯の油を吸っていた。妖猫かと思ったが、舌の荒れを治すために油を舐めていたのだったと記します。

正体は化け物ではありません。

女は舌の荒れを治すために油を舐めていたのです。

この図鑑には油坊(滋賀)も収めています。

行灯の油を舐める女の漢字表記と読み方

読みは「あんどんのあぶらをなめるおんな」です。

データベースの呼称欄は「妖猫,猫俣」と示します。

「行灯」は、油を燃やして明かりをとる道具です。

「旅籠屋」は、旅人を泊める宿のことです。

この図鑑には油坊(滋賀)も収めています。

行灯の油を舐める女(あんどんのあぶらをなめるおんな)

データベースの呼称欄は「妖猫,猫俣」と示します。

飯盛女(めしもりおんな)

記録が示す、旅籠屋で客をもてなした女のことです。

行灯の油を舐める女の姿と特徴

行灯の油を舐める女の話は、記録に短く書かれています。

その人 … ある男。
その場所 … 新宿の旅籠屋。
相手 … 買った飯盛女。
そのとき … 夜中。
していたこと … 行灯の油を吸っていた。
男の思い … 妖猫かと思った。
本当の理由 … 舌の荒れを治すため。

女の名は書かれていません。

行灯の油を舐める女の伝承記録

  1. 新宿の旅籠屋
  2. 夜中に油を吸う
  3. 妖猫かと思う
  4. 舌の荒れのため

新宿の旅籠屋

ある男が新宿の旅籠屋で飯盛女を買いました。

泊まったのは宿です。

夜中に油を吸う

その飯盛女が夜中行灯の油を吸っていました。

吸っていたのはです。

妖猫かと思う

妖猫かと思いました。

疑ったのはです。

舌の荒れのため

しかし舌の荒れを治すために油を舐めていたのでした。

理由は手当てでした。

行灯の油を舐める女の伝承地域

公的データベースの地域欄は東京都、区町村名の欄は新宿区を示します。

論文名は轆轤首考-怪異と女性-で、女にまつわる怪異を扱ったものです。

新宿(しんじゅく)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

新宿の所在地:東京都新宿区

報告は近畿民俗学会の近畿民俗によります。

データベースは引用文献に『想山著聞奇集』を挙げています。

行灯の油を舐める女の正体と考えられているもの

行灯の油を舐める女は、思い違いで終わった怪異です

化けたものは出てきません。 語られているのは、何を疑ったかと、本当は何だったかです。

油を舐める姿が妖猫を思わせるという、当時の見方が読み取れます。

この図鑑には油坊(滋賀)も収めています。

行灯の油を舐める女が登場する作品

行灯の油を舐める女を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗学の雑誌です。

猫が行灯の油を舐めるという言い伝えは各地にあり、化け猫の絵にも描かれました。

行灯の油を舐める女が登場する学会誌

近畿民俗

近畿民俗学会が出した雑誌です。2001年の号に轆轤首考が載ります。

行灯の油を舐める女が登場する随筆

想山著聞奇集

江戸のころの随筆です。データベースが引用文献に挙げています。

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行灯の油を舐める女についてよくある質問

どんな話ですか。

東京都新宿区で、夜中に行灯の油を吸っていた飯盛女の話です。

男は何と思ったのですか。

妖猫かと思ったと記録されています。

本当の理由は。

舌の荒れを治すために油を舐めていたのでした。

飯盛女とは何ですか。

旅籠屋で客をもてなした女のことです。

行灯の油を舐める女と併せて覚えたい言葉・用語

行灯(あんどん)

油を燃やして明かりをとる道具です。

旅籠屋(はたごや)

旅人を泊める宿のことです。

飯盛女(めしもりおんな)

旅籠屋で客をもてなした女のことです。

行灯の油を舐める女の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「妖猫,猫俣」