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徳島県

眼ひき地蔵(めひきじぞう)とはどんな妖怪か|姿と伝承

眼ひき地蔵  / メヒキジゾウ

そのほか 各地の伝説

徳島県徳島市名東町で、二体のうち目を開けた方が本物と当てられ、安産の地蔵となった話。

眼ひき地蔵の姿を描いた図

新幹線 「新町川から見た眉山(徳島県徳島市)」 2020年 / CC BY-SA 4.0 出典

眼ひき地蔵とはどんな妖怪か

眼ひき地蔵は、目を開けて知らせた地蔵です。徳島県徳島市名東町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、遠藤冬花地の話」(『土俗と伝説』文武堂店、1918年)を典拠に、預けられていた地蔵が欲しくなった仏師が、2体地蔵を作って取りに来た総代に本物を選ばせた。総代が目を開けた地蔵を見て本物を当てたところから、評判となって安産祈願に多くの女性がやって来るようになったと記します。

地蔵の側が知らせています。

総代は目を開けた地蔵を見て、本物を当てました。

眼ひき地蔵の漢字表記と読み方

読みは「めひきじぞう」です。

「仏師」は仏像を彫る職の人です。

「総代」は、村を代表する役の人です。

「安産祈願」は、無事に子が生まれるように祈ることです。

眼ひき地蔵(めひきじぞう)

日文研データベースが示す呼称。

安産地蔵(あんざんじぞう)

記録が示す、いまの信仰から付けられる言い方です。

眼ひき地蔵の姿と特徴

眼ひき地蔵の話は、記録に順を追って書かれています。

その地蔵 … 仏師に預けられていた地蔵。
仏師の思ったこと … 欲しくなった。
したこと … 二体地蔵を作った。
取りに来た人 … 総代。
させたこと … 本物を選ばせた。
総代の見たもの … 目を開けた地蔵。
その結果 … 本物を当てた。
そのあと … 評判となって安産祈願に多くの女性がやって来るようになった。

地蔵の大きさは書かれていません。

眼ひき地蔵の伝承記録

  1. 仏師が欲しくなる
  2. 二体作って選ばせる
  3. 目を開ける
  4. 安産の地蔵になる

仏師が欲しくなる

預けられていた地蔵が欲しくなった仏師がいました。

起こしたのはです。

二体作って選ばせる

2体地蔵を作って取りに来た総代に本物を選ばせました。

試したのは仏師の側です。

目を開ける

総代が目を開けた地蔵を見て本物を当てました。

知らせたのは地蔵でした。

安産の地蔵になる

そこから評判となって安産祈願に多くの女性がやって来るようになりました。

役目が定まりました。

眼ひき地蔵の伝承地域

公的データベースの地域欄は徳島県徳島市名東町を示します。

この図鑑には同じ徳島市の傷寒坊も収めています。

名東町(みょうどうちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

名東町の所在地:徳島県徳島市名東町

報告は文武堂店の土俗と伝説によります。

徳島市の西部にあたります。

眼ひき地蔵の正体と考えられているもの

眼ひき地蔵は、目を開けて本物を知らせたとされる地蔵です

祟った話ではありません。 語られているのは、すり替えを試されたことと、自ら知らせたことです。

そこから安産の地蔵として信仰されるようになりました。

この図鑑には傷寒坊(徳島)も収めています。

眼ひき地蔵が登場する作品

眼ひき地蔵を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大正時代の民俗雑誌です。

すり替えられそうになった仏が自ら知らせる話は各地にあり、寺の縁起として語られます。

眼ひき地蔵が登場する雑誌

土俗と伝説

文武堂店が出した雑誌です。1918年の号に地の話が載ります。

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眼ひき地蔵についてよくある質問

眼ひき地蔵とは何ですか。

徳島県徳島市名東町で、目を開けて本物を知らせたと語られる地蔵です。

何が起きたのですか。

仏師が二体作って総代に本物を選ばせたと記録されています。

どう当てたのですか。

総代が目を開けた地蔵を見て本物を当てたといいます。

いまは何の地蔵ですか。

安産祈願に多くの女性がやって来るようになったといいます。

眼ひき地蔵と併せて覚えたい言葉・用語

仏師(ぶっし)

仏像を彫る職の人です。

総代(そうだい)

村を代表する役の人です。

安産祈願(あんざんきがん)

無事に子が生まれるように祈ることです。

眼ひき地蔵の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「眼ひき地蔵」