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徳島県

傷寒坊(しょうかんぼう)とはどんな妖怪か|姿と伝承

傷寒坊  / ショウカンボウ

そのほか 各地の伝説

徳島県徳島市で、乗り移って熱病を起こすとされ、倒れれば必ず病むという小路に名を残した坊主。

傷寒坊の姿を描いた図

Mti 「秋田町の町並み(徳島県徳島市秋田町)」 2011年 / CC BY-SA 3.0 出典

傷寒坊とはどんな妖怪か

傷寒坊はひとことで言えば、病を運ぶとされた坊主です。徳島県徳島市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、長尾覚傷寒坊送り」(『土の鈴』通巻10号、土の鈴会、1921年)を典拠に、傷寒(チフス)は傷寒という坊主が乗り移って人を悩ますものを信じられていた。富田秋田町には傷寒坊小路という小路があり、そこで倒れれば必ず傷寒になると恐れられたと記します。

場所に名が残っています。

病そのものが坊主の名で呼ばれ、その名が小路の名になりました。

傷寒坊の漢字表記と読み方

読みは「しょうかんぼう」です。

「傷寒」は、腸チフスなど高い熱の出る病を指した古い言葉です。

典拠の論文名は「傷寒坊送り」で、病を送り出す行事があったことを示します。

どちらも病を人の形で語ったものです。

傷寒坊(しょうかんぼう)

日文研データベースが示す呼称。

傷寒坊小路(しょうかんぼうこうじ)

徳島市富田秋田町にあったとされる小路の名です。

傷寒坊の姿と特徴

傷寒坊の姿は、記録に短く書かれています。

もの … 坊主。
すること … 人に乗り移って悩ます。
起こす病 … 傷寒(チフス)。
名の残る場所 … 富田秋田町の傷寒坊小路。
恐れられたこと … そこで倒れれば必ず傷寒になる。

着ているものや顔つきは書かれていません。

傷寒坊の伝承記録

  1. 乗り移る坊主
  2. 傷寒坊小路
  3. 倒れれば必ず

乗り移る坊主

傷寒(チフス)は傷寒という坊主が乗り移って人を悩ますものと信じられていました。

病が人の形で語られています。

傷寒坊小路

富田秋田町には傷寒坊小路という小路がありました。

名がに残りました。

倒れれば必ず

そこで倒れれば必ず傷寒になると恐れられました。

恐れられたのは通ることではなく、倒れることでした。

傷寒坊の伝承地域

公的データベースの地域欄は徳島県徳島市秋田町を示します。

記録に出る富田は、徳島市中心部の古い地区名です。

富田秋田町(とみだあきたまち)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

富田秋田町の所在地:徳島県徳島市秋田町

報告は土の鈴会の土の鈴によります。

徳島市の中心部、新町川の南にあたります。

傷寒坊の正体と考えられているもの

傷寒坊は、病を人の形で語ったものです

姿を見たという話ではありません。 語られているのは、乗り移るという言い方と、小路の名です。

典拠の論文名が傷寒坊送りであることから、送り出す行事があったと分かります。

傷寒坊が登場する作品

傷寒坊を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大正期の郷土雑誌です。

病を人の形にして送り出す行事は各地にあり、疫病神送りの名で知られます。

傷寒坊が登場する雑誌

土の鈴

土の鈴会が出した雑誌です。1921年の号に傷寒坊送りが載ります。

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傷寒坊についてよくある質問

傷寒坊とは何ですか。

徳島市で、乗り移って熱病を起こすと信じられた坊主です。

傷寒とは何ですか。

腸チフスなど高い熱の出る病を指した古い言葉です。

傷寒坊小路とはどこですか。

徳島市の富田秋田町にあったとされる小路です。

そこで倒れるとどうなりますか。

必ず傷寒になると恐れられたと記録されています。

傷寒坊と併せて覚えたい言葉・用語

傷寒(しょうかん)

腸チフスなど高い熱の出る病を指した古い言葉です。

小路(こうじ)

幅の狭い道のことです。

疫病神送り(やくびょうがみおくり)

病を人の形にして村の外へ送り出す行事です。

傷寒坊の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「傷寒坊」