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栃木県

老猿(ろうえん)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

老猿  / ロウエン

獣の妖怪 各地の伝説

栃木県鹿沼市のアシ沢に住んだ猿。猟師の夫に化けて嫁と契り、毛むくじゃらの赤ん坊が生まれた。

老猿の姿を描いた図

soichi kaneko 「古峯神社の狛犬(栃木県鹿沼市)」 2012年 / CC BY-SA 3.0 出典

老猿とはどんな妖怪か

老猿は、人に化けた猿です。栃木県鹿沼市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、国学院大学民俗学研究会栃木県鹿沼市旧西大芦村」(『民俗採訪』国学院大学民俗学研究会、1981年)を典拠に、アシ沢に老猿が住んでいた。ある日、猟師の夫に化けて、近くに住んでいる嫁と契った。嫁は家に帰ると夫が居るのに驚いて尋ねると、「朝からずっと薪を切っていた」と言う。嫁はやがて毛むくじゃらの赤ん坊を産んだが、投げ捨てておかれたので、その子はやがて死んだと記します。

知れたのは家に帰ってからです。

嫁が家に帰ると夫が居るのに驚いたのです。

この図鑑には狒々(静岡)も収めています。

老猿の漢字表記と読み方

読みは「ろうえん」です。

「契る」は、夫婦のちぎりを結ぶことです。

「薪を切る」は、たきぎを作る仕事です。

「毛むくじゃら」は、毛が濃く生えているようすです。

この図鑑には狒々(静岡)も収めています。

老猿(ろうえん)

日文研データベースが示す呼称。

アシ沢(あしざわ)

記録が示す、老猿の住んだ沢の名です。

老猿の姿と特徴

老猿の話は、記録に順を追って書かれています。

住んでいた場所 … アシ沢。
そのもの … 老猿。
化けた姿 … 猟師の夫。
したこと … 近くに住んでいる嫁と契った。
嫁が驚いたこと … 家に帰ると夫が居た。
夫の言葉 … 朝からずっと薪を切っていた。
やがて起きたこと … 嫁は毛むくじゃらの赤ん坊を産んだ。
その扱い … 投げ捨てておかれた。
その子 … やがて死んだ。

老猿の大きさは書かれていません。

老猿の伝承記録

  1. アシ沢の老猿
  2. 夫に化ける
  3. 家に夫が居る
  4. 毛むくじゃらの子

アシ沢の老猿

アシ沢に老猿が住んでいました。

住んでいたのはです。

夫に化ける

ある日、猟師の夫に化けて、近くに住んでいる嫁と契りました。

化けたのはです。

家に夫が居る

嫁は家に帰ると夫が居るのに驚いて尋ねると、「朝からずっと薪を切っていた」と言いました。

食い違ったのは居場所です。

毛むくじゃらの子

嫁はやがて毛むくじゃらの赤ん坊を産みましたが、投げ捨てておかれたので、その子はやがて死にました。

残らなかったのはです。

老猿の伝承地域

公的データベースの地域欄は栃木県、市郡名の欄は鹿沼市を示します。

報告の題は旧村名で栃木県鹿沼市旧西大芦村と書かれています。

旧西大芦村(きゅうにしおおあしむら)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

旧西大芦村の所在地:栃木県鹿沼市

報告は国学院大学民俗学研究会の民俗採訪によります。

記録は老猿の住んだ場所をアシ沢と書いています。

老猿の正体と考えられているもの

老猿は、人に化けた猿です

姿を見た人はいません。 語られているのは、誰に化けたかと、何が生まれたかです。

猿が化けたと分かるのが、生まれた子の毛によってであるところが、この話の運びです。

この図鑑には狒々(静岡)も収めています。

老猿が登場する作品

老猿を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学生の調査報告です。

猿が人に化けて女を訪ねる話は各地にあり、猿婿入りの昔話とも重なります。

老猿が登場する調査報告

民俗採訪

国学院大学民俗学研究会が出した報告です。1981年の号に旧西大芦村が載ります。

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老猿についてよくある質問

老猿とは何ですか。

栃木県鹿沼市のアシ沢に住んでいたと語られる猿です。

何に化けたのですか。

猟師の夫に化けたといいます。

どう分かったのですか。

嫁が家に帰ると夫が居り、朝からずっと薪を切っていたと言いました。

生まれた子はどうなりましたか。

毛むくじゃらの赤ん坊で、投げ捨てておかれてやがて死んだといいます。

老猿と併せて覚えたい言葉・用語

契る(ちぎる)

夫婦のちぎりを結ぶことです。

(まき)

燃やすために切った木のことです。

鹿沼市(かぬまし)

栃木県中部の市です。

老猿の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「老猿」