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栃木県

むけつ一日(むけつついたち)とはどんな妖怪か|姿と伝承

むけつ一日  / ムケツツイタチ

そのほか 各地の伝説

栃木県茂木町で、六月一日に人の皮がむけ換わり、桑の木にかかるとされた日。

むけつ一日の姿を描いた図

スティーブ・ミズキ 「茂木町生井の集落(栃木県芳賀郡茂木町)」 2022年 / CC BY-SA 出典

むけつ一日とはどんな妖怪か

むけつ一日はひとことで言えば、皮が入れ替わる日です。栃木県芳賀郡茂木町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、加藤嘉一栃木県芳賀郡逆川村木幡の年中行事」(『旅と伝説』2巻9号通巻21号、1929年、39頁)を典拠に、6月1日はむけつ一日と呼んで、この日に人間の皮がむけ換わるという。早朝桑畑で自分の皮が桑の木にかかっていると、当日うどんを食べると色白くなり、また柏饅頭を食べると、生涯中気にはならないと言われていると記します。

同じ六月一日の話が、新潟にもあります。

この図鑑の人の脱けがら(新潟)は、桑畑に行ってはいけないという形です。 こちらは食べるものまで決まっています。

むけつ一日の漢字表記と読み方

読みは「むけつついたち」です。

むけつは、皮がむける、脱けるという意味に通じる言い方です。 六月一日を指します。

中気は、脳の病で手足が動かなくなることをいいます。

この図鑑には人の脱けがら(新潟)も収めています。同じ六月一日の言い伝えです。

むけつ一日(むけつついたち)

日文研データベースが示す呼称。

人間の皮(にんげんのかわ)

記録が併記する呼び名です。

むけつ一日の姿と特徴

むけつ一日に姿はありません。記録にあるのは、日と、決まりです。

… 六月一日。
呼び名 … むけつ一日。
その日に起きること … 人間の皮がむけ換わる。
皮のありか … 早朝、桑畑で桑の木にかかっている。
うどんを食べると … 色が白くなる。
柏饅頭を食べると … 生涯、中気にはならない。

皮を見た人がどうなるかは書かれていません。

むけつ一日の伝承記録

  1. 皮がむけ換わる日
  2. 桑の木にかかる
  3. うどんと柏饅頭

皮がむけ換わる日

6月1日はむけつ一日と呼んで、この日に人間の皮がむけ換わるといいます。

年に一度、入れ替わります

桑の木にかかる

早朝、桑畑で自分の皮が桑の木にかかっているといいます。

脱いだ皮の置き場所まで決まっています。

うどんと柏饅頭

当日うどんを食べると色白くなるといいます。

また柏饅頭を食べると、生涯中気にはならないと言われています。

恐ろしい話ではなく、食べ物の決まりが添えられています。

むけつ一日の伝承地域

公的データベースの地域欄は栃木県芳賀郡茂木町を示します。

旧逆川村は今の茂木町にあたり、八溝の山あいです。

木幡(きばた)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

木幡の所在地:栃木県芳賀郡茂木町

報告は三元社の旅と伝説によります。

旧逆川村木幡での聞き取りです。

むけつ一日の正体と考えられているもの

むけつ一日は、年に一度の入れ替わりです

祟りという語は使われていません。 記されているのは、むけ換わることと、食べ物だけです。

それでも、桑畑という場所は同じです。

この図鑑には人の脱けがら(新潟)も収めています。

むけつ一日が登場する作品

むけつ一日を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは雑誌の報告です。

六月一日は各地で休みや禁忌の日とされ、衣がえの日にもあたります。この図鑑には人の脱けがら(新潟)も収めています。

むけつ一日が登場する雑誌

旅と伝説

三元社の雑誌です。1929年の号に加藤嘉一の年中行事が載ります。

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むけつ一日についてよくある質問

むけつ一日とは何ですか。

栃木県茂木町で、六月一日を指す呼び名です。

その日に何が起きますか。

人間の皮がむけ換わると記録されています。

皮はどこにありますか。

早朝、桑畑で桑の木にかかっているとされます。

何を食べますか。

うどんを食べると色白くなり、柏饅頭を食べると中気にならないといわれます。

むけつ一日と併せて覚えたい言葉・用語

中気(ちゅうき)

脳の病で手足が動かなくなることです。

柏饅頭(かしわまんじゅう)

柏の葉で包んだ饅頭のことです。

茂木町(もてぎまち)

栃木県芳賀郡の町。旧逆川村を含みます。

むけつ一日の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「むけつ一日,人間の皮」