栃木県茂木町で、六月一日に人の皮がむけ換わり、桑の木にかかるとされた日。

むけつ一日とはどんな妖怪か
むけつ一日はひとことで言えば、皮が入れ替わる日です。栃木県芳賀郡茂木町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、加藤嘉一「栃木県芳賀郡逆川村木幡の年中行事」(『旅と伝説』2巻9号通巻21号、1929年、39頁)を典拠に、6月1日はむけつ一日と呼んで、この日に人間の皮がむけ換わるという。早朝桑畑で自分の皮が桑の木にかかっていると、当日うどんを食べると色白くなり、また柏饅頭を食べると、生涯中気にはならないと言われていると記します。
同じ六月一日の話が、新潟にもあります。
この図鑑の人の脱けがら(新潟)は、桑畑に行ってはいけないという形です。 こちらは食べるものまで決まっています。
むけつ一日の漢字表記と読み方
読みは「むけつついたち」です。
むけつは、皮がむける、脱けるという意味に通じる言い方です。 六月一日を指します。
中気は、脳の病で手足が動かなくなることをいいます。
この図鑑には人の脱けがら(新潟)も収めています。同じ六月一日の言い伝えです。
むけつ一日(むけつついたち)
日文研データベースが示す呼称。
人間の皮(にんげんのかわ)
記録が併記する呼び名です。
むけつ一日の姿と特徴
むけつ一日に姿はありません。記録にあるのは、日と、決まりです。
日 … 六月一日。
呼び名 … むけつ一日。
その日に起きること … 人間の皮がむけ換わる。
皮のありか … 早朝、桑畑で桑の木にかかっている。
うどんを食べると … 色が白くなる。
柏饅頭を食べると … 生涯、中気にはならない。
皮を見た人がどうなるかは書かれていません。
むけつ一日の伝承記録
皮がむけ換わる日
6月1日はむけつ一日と呼んで、この日に人間の皮がむけ換わるといいます。
年に一度、入れ替わります。
桑の木にかかる
早朝、桑畑で自分の皮が桑の木にかかっているといいます。
脱いだ皮の置き場所まで決まっています。
うどんと柏饅頭
当日うどんを食べると色白くなるといいます。
また柏饅頭を食べると、生涯中気にはならないと言われています。
恐ろしい話ではなく、食べ物の決まりが添えられています。
むけつ一日の伝承地域
公的データベースの地域欄は栃木県芳賀郡茂木町を示します。
旧逆川村は今の茂木町にあたり、八溝の山あいです。
むけつ一日の正体と考えられているもの
むけつ一日は、年に一度の入れ替わりです。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、むけ換わることと、食べ物だけです。
それでも、桑畑という場所は同じです。
この図鑑には人の脱けがら(新潟)も収めています。
むけつ一日が登場する作品
むけつ一日を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは雑誌の報告です。
六月一日は各地で休みや禁忌の日とされ、衣がえの日にもあたります。この図鑑には人の脱けがら(新潟)も収めています。
むけつ一日が登場する雑誌
旅と伝説
三元社の雑誌です。1929年の号に加藤嘉一の年中行事が載ります。
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むけつ一日についてよくある質問
むけつ一日とは何ですか。
栃木県茂木町で、六月一日を指す呼び名です。
その日に何が起きますか。
人間の皮がむけ換わると記録されています。
皮はどこにありますか。
早朝、桑畑で桑の木にかかっているとされます。
何を食べますか。
うどんを食べると色白くなり、柏饅頭を食べると中気にならないといわれます。
むけつ一日と併せて覚えたい言葉・用語
中気(ちゅうき)
脳の病で手足が動かなくなることです。
柏饅頭(かしわまんじゅう)
柏の葉で包んだ饅頭のことです。
茂木町(もてぎまち)
栃木県芳賀郡の町。旧逆川村を含みます。
むけつ一日の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。