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新潟県

人の脱けがら(ひとのぬけがら)とはどんな妖怪か|姿と伝承

人の脱けがら  / ヒトノヌケガラ

幽霊と霊 各地の伝説

新潟県阿賀町で、六月一日に桑畑へ行くと下がっているとされた人の抜けがら。

人の脱けがらの姿を描いた図

suzune konoo 「麒麟山と阿賀野川(新潟県東蒲原郡阿賀町)」 2009年 / CC BY-SA 3.0 出典

人の脱けがらとはどんな妖怪か

人の脱けがらはひとことで言えば、行ってはいけない日の目印です。新潟県東蒲原郡阿賀町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、東洋大学民俗研究会六 年中行事」(『西川の民俗―新潟県東蒲原郡上川村旧西川村―』1976年、157頁)を典拠に、6月1日をムケの朔日ムケノツイタチという。漆沢では、軒先に塩をふり、仕事を休んで餅を搗く。この日は塩を桑畑に行くと人の抜けがらが下がっているので、行ってはいけないと記します。

日にちが決まっています。

六月一日、ムケの朔日です。 ムケ脱けるに通じる言い方です。

人の脱けがらの漢字表記と読み方

読みは「ひとのぬけがら」です。

ムケノツイタチは六月一日を指します。 衣を脱ぐ、皮が剥ける、といった言い方に通じます。

その日は仕事を休み、餅を搗きます

この図鑑には人魂(各地)も収めています。そちらは飛ぶ火の話です。

人の脱けがら(ひとのぬけがら)

日文研データベースが示す呼称。

ムケの朔日(むけのついたち)

六月一日を指す土地の呼び方です。

人の脱けがらの姿と特徴

人の脱けがらの姿は、記録に短く書かれています。

出る日 … 六月一日、ムケの朔日。
出る場所 … 桑畑。
ありよう … 下がっている。
その日の決まり … 軒先に塩をふる。
もう一つの決まり … 仕事を休んで餅を搗く。
禁じられたこと … 桑畑に行くこと。

抜けがらが誰のものかは書かれていません。

人の脱けがらの伝承記録

  1. ムケの朔日
  2. 塩をふり、餅を搗く
  3. 桑畑に行ってはいけない

ムケの朔日

6月1日をムケの朔日ムケノツイタチといいます。

年中行事の一日として、名前が付いた日です。

塩をふり、餅を搗く

漆沢では、軒先に塩をふり、仕事を休んで餅を搗きます。

塩は清めのしるしです。

働かない日として、家にとどまります

桑畑に行ってはいけない

この日は桑畑に行くと人の抜けがらが下がっているので、行ってはいけません。

理由は見てしまうことにあります。

禁じているのは行くことそのものです。

人の脱けがらの伝承地域

公的データベースの地域欄は新潟県東蒲原郡阿賀町を示します。

漆沢は旧上川村西川の集落にあたります。

漆沢(うるしざわ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

漆沢の所在地:新潟県東蒲原郡阿賀町

報告は東洋大学民俗研究会の調査によります。

旧上川村西川の集落です。

人の脱けがらの正体と考えられているもの

人の脱けがらは、日を守らせるための言い伝えです

祟りという語は使われていません。 記されているのは、行ってはいけないという禁じ方だけです。

それでも、桑畑という場所まで決まっています。

この図鑑には人魂(各地)も収めています。

人の脱けがらが登場する作品

人の脱けがらを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは調査報告です。

六月一日には各地に休みの日の言い伝えがあり、働くと災いがあるとされました。この図鑑には人魂(各地)も収めています。

人の脱けがらが登場する調査報告

西川の民俗―新潟県東蒲原郡上川村旧西川村―

東洋大学民俗研究会の1976年の調査報告です。

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人の脱けがらについてよくある質問

人の脱けがらとは何ですか。

新潟県阿賀町で、六月一日に桑畑へ行くと下がっているとされたものです。

いつのことですか。

六月一日、ムケの朔日と呼ばれる日です。

その日は何をしますか。

軒先に塩をふり、仕事を休んで餅を搗くと記録されています。

見るとどうなりますか。

結果までは書かれておらず、行ってはいけないとだけ記されています。

人の脱けがらと併せて覚えたい言葉・用語

ムケの朔日(むけのついたち)

六月一日を指す呼び方です。

桑畑(くわばたけ)

蚕の餌にする桑を育てる畑のことです。

阿賀町(あがまち)

新潟県東蒲原郡の町。旧上川村を含みます。

人の脱けがらの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「人の脱けがら」