静岡県の大井川で、連日の大雨に皆で詠んで龍神に供えた歌。その夜のうちに雨は止んだという。
天やみの歌とはどんな妖怪か
天やみの歌は、龍神に供えた歌です。静岡県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、中村新斎「閑度雑談」(『続日本随筆大成』吉川弘文館、1980年)を典拠に、ある年、俳諧の名人であった真顔が、門人と大井川のほとりに宿したとき、外は大雨が連日続いた。そこで皆で天やみの歌を詠み、龍神に供え、もし止むならば誰の歌によるものかを評しようということになった。するとその夜のうちに雨は止んだ。翌朝皆の歌を見てみると、真顔の歌が極めて優れていたので、止雨は彼のお蔭ということになったと記します。
評は雨が止んでからです。
翌朝皆の歌を見て、真顔の歌が極めて優れていたと決まりました。
この図鑑には能因法師の歌(静岡)も収めています。
天やみの歌の漢字表記と読み方
読みは「あめやみのうた」です。
データベースの呼称欄は「龍神,天やみの歌,真顔」と読点で分けて示します。
「天やみ」は、雨が止むことです。
「門人」は、教えを受ける弟子のことです。
「止雨」は、雨が止むことです。
この図鑑には能因法師の歌(静岡)も収めています。
天やみの歌(あめやみのうた)
データベースの呼称欄は「龍神,天やみの歌,真顔」と並べて示します。
真顔(まがお)
記録が示す、俳諧の名人の名です。
天やみの歌の姿と特徴
天やみの歌の話は、記録に順を追って書かれています。
その人 … 俳諧の名人であった真顔。
一緒にいた人 … 門人。
宿した場所 … 大井川のほとり。
外のようす … 大雨が連日続いた。
したこと(一) … 皆で天やみの歌を詠んだ。
したこと(二) … 龍神に供えた。
決めたこと … もし止むならば誰の歌によるものかを評する。
起きたこと … その夜のうちに雨は止んだ。
翌朝したこと … 皆の歌を見た。
その結果 … 真顔の歌が極めて優れていた。
決まったこと … 止雨は彼のお蔭。
歌そのものは書かれていません。
天やみの歌の伝承記録
大井川の宿
ある年、俳諧の名人であった真顔が、門人と大井川のほとりに宿したとき、外は大雨が連日続きました。
続いたのは雨です。
龍神に供える
そこで皆で天やみの歌を詠み、龍神に供えました。
供えたのは歌です。
その夜に止む
するとその夜のうちに雨は止みました。
止んだのはその夜です。
誰の歌によるか
翌朝皆の歌を見てみると、真顔の歌が極めて優れていたので、止雨は彼のお蔭ということになりました。
決まったのは手柄です。
天やみの歌の伝承地域
公的データベースの地域欄は静岡県までで、市郡までは示されていません。
論文名は閑度雑談です。
天やみの歌の正体と考えられているもの
天やみの歌は、龍神に供えた歌です。
龍神の姿は出てきません。 語られているのは、何を供えたかと、誰の手柄になったかです。
先に評の取り決めをしてから供えるところが、俳諧の座らしい運びです。
この図鑑には能因法師の歌(静岡)も収めています。
天やみの歌が登場する作品
天やみの歌を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは随筆を集めた叢書です。
歌で雨を止めるという話は各地にあり、雨乞いの歌とあわせて語られます。
天やみの歌が登場する随筆
続日本随筆大成
吉川弘文館が1980年に出した叢書です。中村新斎の閑度雑談を収めます。
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天やみの歌についてよくある質問
天やみの歌とは何ですか。
静岡県の大井川で、雨を止めるために詠んで龍神に供えた歌です。
誰が詠んだのですか。
俳諧の名人であった真顔と、その門人たちです。
雨は止みましたか。
その夜のうちに止んだといいます。
誰の歌のお蔭とされましたか。
翌朝の評で、真顔の歌が極めて優れていたとされました。
天やみの歌と併せて覚えたい言葉・用語
俳諧(はいかい)
連歌から出た遊びで、俳句のもとになりました。
門人(もんじん)
教えを受ける弟子のことです。
大井川(おおいがわ)
静岡県中部を流れる川です。
天やみの歌の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。