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静岡県

能因法師の歌(のういんほうしのうた)とはどんな妖怪か|姿と伝承

能因法師の歌  / ノウインホウシノウタ

そのほか 各地の伝説

静岡県東伊豆町で、能因法師が雨乞いの歌を詠むと天地が応じて大雨が降ったという話。

能因法師の歌の姿を描いた図

Asturio Cantabrio 「稲取の街並み(静岡県賀茂郡東伊豆町稲取)」 2021年 / CC BY-SA 出典

能因法師の歌とはどんな妖怪か

能因法師の歌はひとことで言えば、雨を降らせた一首です。静岡県賀茂郡東伊豆町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、玉田永教年中故事」(『続日本随筆大成別巻』吉川弘文館、1983年)を典拠に、むかし、能因法師が東国を遍歴していた時に、伊豆の国の三島神社に詣でた。その時農民が雨乞いの歌を所望していたので、「天の川苗代水にせきくだせ天降ります神ならば川」と詠んだところ、天地が感応したのか、大雨が降ったというと記します。

求めたのは農民です。

歌を所望したのは、雨を待つ農民の側でした。

能因法師の歌の漢字表記と読み方

読みは「のういんほうしのうた」です。

能因法師は平安時代の歌人で、各地を旅したことで知られます。

「苗代」は、稲の苗を育てる田のことです。

歌の言葉は記録のとおりに写しました。

能因法師の歌(のういんほうしのうた)

日文研データベースが示す呼称は「能因法師,歌」です。

雨乞いの歌(あまごいのうた)

歌の役割を指す言い方です。

能因法師の歌の姿と特徴

能因法師の歌の話は、記録に短く書かれています。

… むかし、能因法師が東国を遍歴していたとき。
参ったところ … 伊豆の国の三島神社。
求めた人 … 農民。
求めたもの … 雨乞いの歌。
詠んだ歌 … 天の川苗代水にせきくだせ天降ります神ならば川。
起きたこと … 天地が感応したのか、大雨が降った。

降った量は書かれていません。

能因法師の歌の伝承記録

  1. 東国の遍歴
  2. 三島神社に詣でる
  3. 農民の求め
  4. 大雨が降る

東国の遍歴

むかし、能因法師が東国を遍歴していた時のことです。

旅の途中でした。

三島神社に詣でる

伊豆の国の三島神社に詣でました。

社に参っています。

農民の求め

その時農民が雨乞いの歌を所望していました。

求めたのは土地の人です。

大雨が降る

「天の川苗代水にせきくだせ天降ります神ならば川」と詠んだところ、天地が感応したのか、大雨が降ったといいます。

「感応したのか」と言い切らずに書かれています。

能因法師の歌の伝承地域

公的データベースの地域欄は静岡県賀茂郡東伊豆町を示します。

記録そのものは伊豆の国の三島神社とだけ書いています。

三嶋神社(みしまじんじゃ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

三嶋神社の所在地:静岡県賀茂郡東伊豆町

報告は吉川弘文館の続日本随筆大成によります。

記録は「伊豆の国の三島神社」と書いています。

能因法師の歌の正体と考えられているもの

能因法師の歌は、雨を呼んだとされる一首です

怪しいものは出てきません。 語られているのは、求められて詠み、雨が降ったという順序です。

書き手も「感応したのか」と、断りを入れています。

能因法師の歌が登場する作品

能因法師の歌を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは続日本随筆大成に収められた年中故事です。

歌によって雨を呼ぶ話は各地にあり、小野小町の雨乞いの歌がよく知られます。

能因法師の歌が登場する随筆

年中故事

玉田永教の随筆。続日本随筆大成別巻に収められています。

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能因法師の歌についてよくある質問

能因法師の歌とは何ですか。

静岡県東伊豆町で、雨乞いの歌を詠むと大雨が降ったと語られる話です。

どんな歌ですか。

「天の川苗代水にせきくだせ天降ります神ならば川」と記録されています。

誰が求めたのですか。

雨を待つ農民が所望したと記録されています。

能因法師とは誰ですか。

平安時代の歌人で、各地を旅したことで知られます。

能因法師の歌と併せて覚えたい言葉・用語

能因法師(のういんほうし)

平安時代の歌人。各地を旅したことで知られます。

雨乞い(あまごい)

雨が降るように祈ることです。

苗代(なわしろ)

稲の苗を育てる田のことです。

能因法師の歌の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「能因法師,歌」