静岡県静岡市清水区で、六部が礼に置いていったという玉。こすると目の病が治ると伝えられた。

Tnk3a 「興津川(静岡県静岡市清水区)」 2007年 / CC BY-SA 3.0 出典
龍の玉とはどんな妖怪か
龍の玉は、目の病を治すとされた玉です。静岡県静岡市清水区の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、國學院大學民俗学研究会「静岡県庵原郡両河内村」(『民俗採訪』國學院大學民俗学研究会、1955年)を典拠に、龍の玉を持っている家がある。六部が礼に置いていったもの。これでこすると目の病が治る。大阪の博物館に鑑定してもらったら「日本に二つしかない玉の、女玉だ。男玉が出たら買い上げる」と言われたと記します。
片方だといわれています。
鑑定では「日本に二つしかない玉の、女玉だ」と告げられました。
この図鑑には龍の落し宝玉(香川)も収めています。
龍の玉の漢字表記と読み方
読みは「りゅうのたま」です。
「六部」は六十六部、諸国の霊場をめぐる巡礼者のことです。
「鑑定」は、本物かどうかを見定めることです。
「両河内村」はいまの静岡市清水区の一部です。
この図鑑には龍の落し宝玉(香川)も収めています。
龍の玉(りゅうのたま)
日文研データベースが示す呼称。
女玉(めだま)
記録が示す、鑑定で告げられた呼び方です。
龍の玉の姿と特徴
龍の玉の話は、記録に順を追って書かれています。
持っている人 … ある家。
もらった経緯 … 六部が礼に置いていった。
その使い方 … これでこする。
その効き目 … 目の病が治る。
見せた先 … 大阪の博物館。
言われたこと(一) … 日本に二つしかない玉の、女玉だ。
言われたこと(二) … 男玉が出たら買い上げる。
玉の大きさは書かれていません。
龍の玉の伝承記録
六部の置き土産
龍の玉を持っている家があります。六部が礼に置いていったものです。
渡したのは巡礼者です。
こすると治る
これでこすると目の病が治ります。
使い方はこすることです。
女玉と告げられる
大阪の博物館に鑑定してもらったら「日本に二つしかない玉の、女玉だ」と言われました。
片われは男玉です。
男玉が出たら
「男玉が出たら買い上げる」と言われました。
買い手は待っています。
龍の玉の伝承地域
公的データベースの地域欄は静岡県静岡市、区町村名の欄は清水区を示します。
報告の題にある庵原郡両河内村は、いまの清水区の一部です。
龍の玉の正体と考えられているもの
龍の玉は、目の病を治すとされた玉です。
祟ってはいません。 語られているのは、どこから来たかと、何と鑑定されたかです。
「男玉が出たら買い上げる」という一言まで書き留めてあるのが、聞き書きの調書らしいところです。
この図鑑には龍の落し宝玉(香川)も収めています。
龍の玉が登場する作品
龍の玉を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の民俗学研究会の報告書です。
六部が礼に品を置いていく話は各地にあり、その品が家の宝として伝わります。
龍の玉が登場する報告書
民俗採訪
國學院大學民俗学研究会が出した調査報告です。昭和二十九年度号に両河内村の報告が載ります。
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龍の玉についてよくある質問
龍の玉とは何ですか。
静岡県静岡市清水区で、ある家が持っていたと語られる玉です。
どこから来たのですか。
六部が礼に置いていったものといいます。
何に効くのですか。
これでこすると目の病が治ると記録されています。
鑑定の結果は。
日本に二つしかない玉の女玉だと言われたといいます。
龍の玉と併せて覚えたい言葉・用語
六部(ろくぶ)
六十六部、諸国の霊場をめぐる巡礼者のことです。
両河内(りょうごうち)
いまの静岡市清水区の一部です。
鑑定(かんてい)
本物かどうかを見定めることです。
龍の玉の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。