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静岡県

マンザイ(まんざい)とはどんな妖怪か|姿と伝承

マンザイ  / マンザイ

水の妖怪 各地の伝説

静岡県焼津市で、大漁を呼ぶ縁起魚とされ、妻が身重の者は銛を打たなかったというマンボウ。

マンザイの姿を描いた図

Alpsdake 「焼津漁港(静岡県焼津市)」 2016年 / CC BY-SA 4.0 出典

マンザイとはどんな妖怪か

マンザイは、打つ者を選ぶ魚です。静岡県焼津市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、倉光設人「マンザイ」は縁起魚」(『民間伝承』日本民俗学会、1950年)を典拠に、漁の最中にマンザイ(マンボウのこと)が浮かんでいるとこれに銛を打って捕る。それは大漁を呼び込む縁起魚であるとされているのだが、妊娠中の妻をもつ者はこれをしない。もし銛の当たり所が悪く逃げられると、生まれてくる赤子にその銛が当たった様な痣ができると言われているからであると記します。

魚と赤子が結ばれています。

銛の当たり所が悪いと、生まれてくる赤子にその銛が当たった様な痣ができるとされました。

マンザイの漢字表記と読み方

読みは「まんざい」です。

「銛」は、魚を突いて捕るための道具です。

「縁起魚」は、大漁を呼ぶとされる魚のことです。

「痣」は、生まれつき肌に出る色の変わったところです。

マンザイ(まんざい)

日文研データベースが示す呼称。

マンボウ(まんぼう)

記録が示す、この魚の一般的な名です。

縁起魚(えんぎうお)

大漁を呼ぶとされる魚の呼び方です。

マンザイの姿と特徴

マンザイの扱いは、記録に条件付きで書かれています。

その魚 … マンボウ。
いつ捕るか … 漁の最中に浮かんでいるとき。
捕り方 … 銛を打つ。
なぜ捕るか … 大漁を呼び込む縁起魚だから。
しない人 … 妊娠中の妻をもつ者。
その理由 … 銛の当たり所が悪く逃げられると、生まれてくる赤子にその銛が当たった様な痣ができるといわれるから。

魚の大きさは書かれていません。

マンザイの伝承記録

  1. 浮かんでいる魚
  2. 大漁を呼ぶ
  3. 身重の妻がいる者
  4. 赤子の痣

浮かんでいる魚

漁の最中にマンザイが浮かんでいるとこれに銛を打って捕ります。

浮いているところを狙います。

大漁を呼ぶ

それは大漁を呼び込む縁起魚であるとされています。

捕ることはでした。

身重の妻がいる者

妊娠中の妻をもつ者はこれをしません。

同じ行いが人によって変わります。

赤子の痣

銛の当たり所が悪く逃げられると、生まれてくる赤子にその銛が当たった様な痣ができるといわれます。

結ばれているのは傷の場所です。

マンザイの伝承地域

公的データベースの地域欄は静岡県焼津市を示します。

焼津は駿河湾に面した漁の町です。

焼津(やいづ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

焼津の所在地:静岡県焼津市

報告は日本民俗学会の民間伝承によります。

駿河湾に面した漁の町です。

マンザイの正体と考えられているもの

マンザイは、大漁を呼ぶとされたマンボウです

化けるものではありません。 語られているのは、捕ってよいことと、捕ってはいけない人がいることです。

傷つけた場所が赤子に移るという考え方は、類感呪術と呼ばれる型にあたります。

マンザイが登場する作品

マンザイを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗学の雑誌です。

身重の妻をもつ者が漁のふるまいを控える習わしは各地の漁村にあります。

マンザイが登場する学会誌

民間伝承

日本民俗学会が出した雑誌です。1950年の号に「マンザイ」は縁起魚が載ります。

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マンザイについてよくある質問

マンザイとは何ですか。

静岡県焼津市でマンボウを指した呼び名で、大漁を呼ぶ縁起魚とされました。

なぜ捕るのですか。

大漁を呼び込む縁起魚であるとされたからです。

捕らない人がいるのですか。

妊娠中の妻をもつ者はこれをしないと記録されています。

その理由は。

銛の当たり所が悪いと、生まれてくる赤子に同じところへ痣ができるといわれたからです。

マンザイと併せて覚えたい言葉・用語

(もり)

魚を突いて捕るための道具です。

縁起魚(えんぎうお)

大漁を呼ぶとされる魚のことです。

類感呪術(るいかんじゅじゅつ)

似たもの同士は互いに影響するという考え方です。

マンザイの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「マンザイ,マンボウ,縁起魚」