本文へ移動

島根県

神懸り(かみがかり)とはどんな妖怪か|姿と伝承

神懸り  / カミガカリ

そのほか 各地の伝説

島根県江津市の話。大元神楽で三十年ぶりに成功した本託。託太夫が狂声を発し飛び跳ねた。

神懸りとはどんな妖怪か

神懸りは、神楽の場で神が降りることです。島根県江津市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、牛尾三千夫大元神楽式における神懸りに就いて」(『島根民俗 復刊第2号』島根民俗学会、1951年)を典拠に、1950年11月3日の晩、大元神楽式が行なわれた。三十年余りに一度も成功しなかった本託(神懸り)がその時成功したと記します。

舞の途中でした。

舞中に託太夫が突然狂声を発し、3尺も飛び跳ね続けたと続き、そして、神託を告げた時に、初めて奉仕していた筆者のことまで話したというと結ばれます。

この図鑑には小豆洗い(島根)も収めています。

神懸りの漢字表記と読み方

読みは「かみがかり」です。

「大元神楽」は、島根県西部に伝わる神楽です。

「三尺」は、約90センチメートルにあたります。

「神託」は、神が告げる言葉のことです。

この図鑑には小豆洗い(島根)も収めています。

神懸り(かみがかり)

日文研データベースが示す呼称です。

本託(ほんたく)

記録が示す語です。神が人に降りて告げることをいいます。

託太夫(たくだゆう)

記録が示す役です。神が降りる役の人をいいます。

神懸りの姿と特徴

神懸りの話は、記録に順を追って書かれています。

いつ … 1950年11月3日の晩。
何が行われたか … 大元神楽式。
それまでのこと … 三十年余りに一度も本託が成功しなかった。
そのとき … 本託が成功した。
託太夫のようす(一) … 舞中に突然狂声を発した。
託太夫のようす(二) … 3尺も飛び跳ね続けた。
告げたこと … 初めて奉仕していた筆者のことまで話した。

神懸りの伝承記録

  1. 大元神楽の晩
  2. 三十年ぶり
  3. 狂声を発する
  4. 三尺跳ぶ
  5. 筆者のことまで

大元神楽の晩

1950年11月3日の晩、大元神楽式が行なわれました。

開かれたのはです。

三十年ぶり

三十年余りに一度も成功しなかった本託がその時成功しました。

待たれたのは三十年余りです。

狂声を発する

舞中に託太夫が突然狂声を発しました。

変わったのは舞の途中です。

三尺跳ぶ

3尺も飛び跳ね続けました。

跳んだのは約九十センチです。

筆者のことまで

神託を告げた時に、初めて奉仕していた筆者のことまで話したといいます。

当てたのはその場の人のことです。

神懸りの伝承地域

公的データベースの地域欄は島根県、市郡名の欄は江津市、区町村名の欄は桜江町を示します。

報告はその場に奉仕していた筆者が書いたものです。

桜江町(さくらえちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

桜江町の所在地:島根県江津市桜江町

データベースの区町村名の欄が示します。

江の川の流域にあたり、大元神楽が伝わります。

神懸りの正体と考えられているもの

神懸りは、神楽の場で神が降りることです

姿のあるものではありません。 語られているのは、三十年ぶりに成功したことと、託太夫が跳び、その場の人のことまで告げたことです。

大元神楽の本託は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

この図鑑には小豆洗い(島根)も収めています。

神懸りが登場する作品

神懸りを単独で扱った本は見当たりません。読めるのはその場に居合わせた人が書いた報告です。

神楽で神が降りる話は各地にあり、大元神楽の本託はその代表として知られます。

神懸りが登場する雑誌

島根民俗

島根民俗学会が出した雑誌です。1951年の復刊第2号に神懸りの報告が載ります。

中国地方の妖怪の本を探す

Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

神懸りについてよくある質問

神懸りとは何ですか。

島根県江津市の大元神楽で、託太夫に神が降りることです。

いつのことですか。

1950年11月3日の晩だと記されています。

どんな様子でしたか。

舞中に突然狂声を発し、3尺も飛び跳ね続けたといいます。

何を告げたのですか。

奉仕していた筆者のことまで話したと記されています。

神懸りと併せて覚えたい言葉・用語

大元神楽(おおもとかぐら)

島根県西部に伝わる神楽です。

本託(ほんたく)

神が人に降りて告げることです。

神託(しんたく)

神が告げる言葉のことです。

神懸りの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「神懸り」