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滋賀県

山神の怪異(やまがみのかいい)とはどんな妖怪か|姿と伝承

山神の怪異  / ヤマガミノカイイ

そのほか 各地の伝説

滋賀県大津市で、伊吹山から薬草と石を持ち帰った医師の家に毎晩石が飛んできた。戻すとやんだ。

山神の怪異の姿を描いた図

ja:User:Si-take. 「比良山地の神爾の滝(滋賀県大津市)」 2010年 / CC BY-SA 3.0 出典

山神の怪異とはどんな妖怪か

山神の怪異は、持ち帰って起きた石つぶてです。滋賀県大津市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、百井塘雨笈埃随筆」(『日本随筆大成第2期』吉川弘文館、1974年)を典拠に、江州大津の医師が、胆吹山から薬草と石を持ち帰ったところ、毎晩石が飛んでくるようになった。山の神が石を惜しんだためだと聞き、石と薬草を山へ戻したところその様なことはなくなったと記します。

やめ方は戻すことでした。

石と薬草を山へ戻したところその様なことはなくなったのです。

この図鑑には山の神の罰(京都)も収めています。

山神の怪異の漢字表記と読み方

読みは「やまがみのかいい」です。

「江州」は近江国、いまの滋賀県にあたります。

記録は伊吹山を「胆吹山」と書いています。

「惜しむ」は、手放したくないと思うことです。

この図鑑には山の神の罰(京都)も収めています。

山神の怪異(やまがみのかいい)

日文研データベースが示す呼称。

胆吹山(いぶきやま)

記録が用いる表記。いまの伊吹山です。

山神の怪異の姿と特徴

山神の怪異の話は、記録に短く書かれています。

その人 … 江州大津の医師。
持ち帰ったもの(一) … 胆吹山の薬草。
持ち帰ったもの(二) … 石。
起きたこと … 毎晩石が飛んでくるようになった。
聞いたこと … 山の神が石を惜しんだためだ。
したこと … 石と薬草を山へ戻した。
その結果 … その様なことはなくなった。

飛んでくる石の大きさは書かれていません。

山神の怪異の伝承記録

  1. 胆吹山から持ち帰る
  2. 毎晩石が飛ぶ
  3. 神が惜しんだ
  4. 戻すとやむ

胆吹山から持ち帰る

江州大津の医師が、胆吹山から薬草と石を持ち帰りました。

持ち帰ったのは草と石です。

毎晩石が飛ぶ

すると毎晩石が飛んでくるようになりました。

飛ぶのはです。

神が惜しんだ

山の神が石を惜しんだためだと聞きました。

惜しんだのは山の神です。

戻すとやむ

石と薬草を山へ戻したところその様なことはなくなりました。

やんだのは石つぶてです。

山神の怪異の伝承地域

公的データベースの地域欄は滋賀県、市郡名の欄は大津市を示します。

石と薬草を採った胆吹山は、いまの伊吹山で、滋賀県と岐阜県にまたがります。

大津(おおつ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

大津の所在地:滋賀県大津市

報告は吉川弘文館の日本随筆大成によります。

記録は国の名で江州大津と書いています。

山神の怪異の正体と考えられているもの

山神の怪異は、持ち帰って起きた石つぶてです

姿は出てきません。 語られているのは、何を持ち帰ったかと、どうやめたかです。

薬草よりのほうを神が惜しんだとされるところが、この話の目のつけどころです。

この図鑑には山の神の罰(京都)も収めています。

山神の怪異が登場する作品

山神の怪異を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは随筆を集めた叢書です。

山から石を持ち帰ると祟るという言い伝えは各地にあり、今も戒めとして語られます。

山神の怪異が登場する随筆

日本随筆大成第2期

吉川弘文館が1974年に出した叢書です。百井塘雨の笈埃随筆を収めます。

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山神の怪異についてよくある質問

山神の怪異とは何ですか。

滋賀県大津市で、山から石を持ち帰った医師に起きたという怪異です。

何が起きたのですか。

毎晩石が飛んでくるようになりました。

理由は。

山の神が石を惜しんだためだと聞いたといいます。

どうやんだのですか。

石と薬草を山へ戻したところ、なくなりました。

山神の怪異と併せて覚えたい言葉・用語

江州(ごうしゅう)

近江国、いまの滋賀県にあたります。

伊吹山(いぶきやま)

滋賀県と岐阜県にまたがる山です。

薬草(やくそう)

薬になる草のことです。

山神の怪異の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「山神の怪異」