滋賀県高島市で、松を伐るなと止める声が聞こえ、聞かずに伐った男が憑かれて死んだという話。

狐の声とはどんな妖怪か
狐の声はひとことで言えば、先に止められていた話です。滋賀県高島市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、三田村耕治「狐の話」(『旅と伝説』三元社、1940年)を典拠に、山で松の木を伐っていると、木を伐ってくれるなという狐の声がする。男は狐に憑かれ、体を弱くした挙句、様々の祈祷の甲斐もなく死んでしまったと記します。
声は先に来ています。
伐る前に伐ってくれるなと告げられていました。 聞かずに伐り、憑かれています。
狐の声の漢字表記と読み方
読みは「きつねのこえ」です。
姿ではなく声だけが記録されています。
「祈祷」は、祓いや祈りによって憑き物を落とそうとすることです。
この図鑑には狐憑き(各地)も収めています。高島のこの話は、木を伐ることが引き金になっています。
狐の声(きつねのこえ)
日文研データベースが示す呼称。
狐憑き(きつねつき)
男が受けたとされる状態の呼び方です。
狐の声の姿と特徴
狐の声の話は、記録に短く書かれています。
していたこと … 山で松の木を伐る。
聞こえたもの … 木を伐ってくれるなという狐の声。
そのあと … 男は狐に憑かれた。
体の様子 … 弱くなった。
したこと … 様々の祈祷。
結果 … 甲斐もなく死んだ。
狐の姿は書かれていません。
狐の声の伝承記録
松を伐る
山で松の木を伐っていました。
山の仕事のさなかです。
伐るなという声
木を伐ってくれるなという狐の声がしました。
言葉ははっきりしていました。
祈祷も効かず
男は狐に憑かれ、体を弱くした挙句、様々の祈祷の甲斐もなく死んでしまいました。
手は尽くされています。
狐の声の伝承地域
公的データベースの地域欄は滋賀県高島市を示します。
高島は琵琶湖の西岸にあたり、山林の多い土地です。
狐の声の正体と考えられているもの
狐の声は、伐ることを止めた声です。
先に告げられていました。 語られているのは、聞かずに伐ったあとの経過です。
祈祷も効きませんでした。
この図鑑には狐憑き(各地)も収めています。
狐の声が登場する作品
狐の声を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。
木を伐ることを止める声の話は各地にあり、伐ったあとに障りが起きる形をとります。
狐の声が登場する雑誌
旅と伝説
三元社が出した伝説の雑誌です。1940年の号に狐の話が載ります。
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狐の声についてよくある質問
狐の声とは何ですか。
滋賀県高島市で、松を伐るなと止める声が聞こえたと語られる話です。
男はどうなりましたか。
狐に憑かれ、体を弱くした末に死んだと記録されています。
祈祷は効きましたか。
様々の祈祷の甲斐もなかったと記録されています。
狐の姿は見えましたか。
姿についての記述はなく、声だけが記録されています。
狐の声と併せて覚えたい言葉・用語
狐憑き(きつねつき)
狐が人に取り憑いたとされる状態のことです。
祈祷(きとう)
祈りによって願いや祓いを行うことです。
高島(たかしま)
滋賀県琵琶湖西岸の市の名です。
狐の声の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。