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滋賀県

狐の毛玉(きつねのけだま)とはどんな妖怪か|姿と伝承

狐の毛玉  / キツネノケダマ

狐と狸 各地の伝説

滋賀県米原市で、拾えば稲荷を祀らねばならず、粗末にすると火難があるという白い毛の玉。

狐の毛玉の姿を描いた図

Asturio Cantabrio 「醒ヶ井駅の駅舎(滋賀県米原市醒井)」 2023年 / CC BY-SA 出典

狐の毛玉とはどんな妖怪か

狐の毛玉はひとことで言えば、拾うと務めが生じる玉です。滋賀県米原市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、粕渕宏昭「狐の毛玉」について―坂田郡近江町」(『民俗文化』滋賀民俗学会、1993年)を典拠に、狐の毛玉は直径3~4㎝の白い球状の毛で、老いた狐の尻尾の先端が離脱したものである。これを拾ってくるとその家はお稲荷さんをまつらねばならず、また年に一度は祈祷師を呼んでお参りをしてもらわなければならない。粗末に扱うと火難をこうむるともいわれる。村にはこの玉をまつっている家が3軒あったと記します。

現に祀られていました。

報告の時点で、村に三軒がこの玉を祀っていました。 大きさも直径三〜四センチと測られています。

狐の毛玉の漢字表記と読み方

読みは「きつねのけだま」です。

報告は坂田郡近江町のもので、いまは米原市に含まれます。

「火難」は、火事に遭うことです。

この図鑑には狐持ちの家(鳥取)も収めています。どちらも家に務めが付く話です。

狐の毛玉(きつねのけだま)

日文研データベースが示す呼称。

お稲荷さん(おいなりさん)

玉を拾った家が祀ることになる神の呼び方です。

狐の毛玉の姿と特徴

狐の毛玉の姿は、記録にはっきり書かれています。

大きさ … 直径三〜四センチ。
… 白。
… 球状の毛。
もとは何か … 老いた狐の尻尾の先端が離脱したもの。
拾ったら … その家はお稲荷さんを祀らねばならない。
毎年すること … 祈祷師を呼んでお参りをしてもらう。
粗末に扱うと … 火難をこうむる。
祀っていた家 … 村に三軒。

匂いや重さは書かれていません。

狐の毛玉の伝承記録

  1. 白い毛の玉
  2. 拾えば祀る
  3. 粗末にすると火
  4. 三軒の家

白い毛の玉

狐の毛玉は直径3~4㎝の白い球状の毛で、老いた狐の尻尾の先端が離脱したものです。

寸法まで測られています。

拾えば祀る

これを拾ってくるとその家はお稲荷さんをまつらねばならず、また年に一度は祈祷師を呼んでお参りをしてもらわなければなりません。

拾った時点で務めが生じます。

粗末にすると火

粗末に扱うと火難をこうむるともいわれます。

戒めは火事でした。

三軒の家

村にはこの玉をまつっている家が3軒ありました。

話ではなく実際の家が数えられています。

狐の毛玉の伝承地域

公的データベースの地域欄は滋賀県米原市を示します。

論文名にある坂田郡近江町は、いまの米原市の一部です。

近江町(おうみちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

近江町の所在地:滋賀県米原市

報告は滋賀民俗学会の民俗文化によります。

旧坂田郡近江町にあたり、二〇〇五年に米原市へ合併しました。

狐の毛玉の正体と考えられているもの

狐の毛玉は、家に務めを生じさせる玉です

化けて出るものではありません。 語られているのは、祀る粗末にしないという二つの決まりです。

報告の時点で三軒が実際に祀っていました。

この図鑑には狐持ちの家(鳥取)も収めています。

狐の毛玉が登場する作品

狐の毛玉を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは滋賀の民俗学会の雑誌です。

拾うと祀らねばならない物の話は各地にあり、稲荷と結びつくことが多いものです。

狐の毛玉が登場する学会誌

民俗文化

滋賀民俗学会が出した雑誌です。1993年の号に狐の毛玉についてが載ります。

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狐の毛玉についてよくある質問

狐の毛玉とは何ですか。

滋賀県米原市で、老いた狐の尻尾の先端が離れたものとされる直径三〜四センチの白い毛の玉です。

拾うとどうなりますか。

その家はお稲荷さんを祀り、年に一度は祈祷師を呼んでお参りをしてもらわねばならないといいます。

粗末に扱うとどうなりますか。

火難をこうむるといわれます。

実際に祀る家はありましたか。

報告の時点で村に三軒あったと記録されています。

狐の毛玉と併せて覚えたい言葉・用語

毛玉(けだま)

毛が球状にかたまったもののことです。

火難(かなん)

火事に遭う災いのことです。

祈祷師(きとうし)

祈りによって願いや祓いを行う人のことです。

狐の毛玉の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「狐の毛玉」