本文へ移動

埼玉県

老先達(ろうせんだつ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

老先達  / ロウセンダツ

そのほか 各地の伝説

埼玉県で、村で唯一富士講登山を続けた先達。お伝えを隠されると惚けて亡くなり、息子たちに不幸が続いた。

老先達とはどんな妖怪か

老先達は、お伝えを隠されて衰えた人です。埼玉県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、岡田博仙元様のお怒り」(『あしなか』山村民俗の会、1985年)を典拠に、村で唯一富士講登山を続ける老先達のおがみはよく効き、返礼には酒のふるまいを受けていた。先達の子や孫は富士講を嫌い、仙元様のお伝えを隠したところ先達はぼけてじきに亡くなり、息子たちには不幸が続いたと記します。

隠したのは身内です。

隠したのは先達の子や孫でした。

この図鑑には仙元様のたたり(埼玉)も収めています。

老先達の漢字表記と読み方

読みは「ろうせんだつ」です。

「先達」は、講の人々を導いて山に登る人のことです。

「富士講」は、富士山を拝むために結ばれた集まりです。

「仙元様」は、富士山の神をこう呼んだものです。

この図鑑には仙元様のたたり(埼玉)も収めています。

老先達(ろうせんだつ)

日文研データベースが示す呼称。

御伝え(おつたえ)

データベースが並べて示す呼称。

老先達の姿と特徴

老先達の話は、記録に順を追って書かれています。

その人 … 村で唯一富士講登山を続ける老先達。
そのおがみ … よく効いた。
返礼 … 酒のふるまいを受けていた。
嫌った人 … 先達の子や孫。
したこと … 仙元様のお伝えを隠した。
その後(一) … 先達はぼけてじきに亡くなった。
その後(二) … 息子たちには不幸が続いた。

お伝えの中身は書かれていません。

老先達の伝承記録

  1. 村で唯一の先達
  2. おがみがよく効く
  3. 子や孫が嫌う
  4. 不幸が続く

村で唯一の先達

村で唯一富士講登山を続ける老先達がいました。

続けていたのは一人だけです。

おがみがよく効く

老先達のおがみはよく効き、返礼には酒のふるまいを受けていました。

返ってきたのはです。

子や孫が嫌う

先達の子や孫は富士講を嫌い、仙元様のお伝えを隠しました。

隠したのはお伝えです。

不幸が続く

先達はぼけてじきに亡くなり、息子たちには不幸が続きました。

続いたのは不幸です。

老先達の伝承地域

公的データベースの地域欄は埼玉県までで、市郡までは示されていません。

論文名は仙元様のお怒りです。

埼玉(さいたま)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

埼玉の所在地:埼玉県

報告は山村民俗の会のあしなかによります。

市郡は記録に書かれていません。

老先達の正体と考えられているもの

老先達は、お伝えを隠されて衰えた人です

姿を変えるものではありません。 語られているのは、何が隠されたかと、そのあと何が起きたかです。

論文名が仙元様のお怒りであることが、この話の受け止め方を示しています。

この図鑑には仙元様のたたり(埼玉)も収めています。

老先達が登場する作品

老先達を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは山村民俗の会の雑誌です。

富士講は江戸のころから各地に広がり、先達に導かれて富士山に登る習わしを生みました。

老先達が登場する雑誌

あしなか

山村民俗の会が出した雑誌です。1985年の号に仙元様のお怒りが載ります。

関東の妖怪の本を探す

Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

老先達についてよくある質問

老先達とは何ですか。

埼玉県で、村で唯一富士講登山を続けたと語られる先達です。

おがみは効きましたか。

よく効き、返礼に酒のふるまいを受けていたといいます。

何が隠されたのですか。

仙元様のお伝えです。隠したのは先達の子や孫でした。

そのあとどうなりましたか。

先達はぼけてじきに亡くなり、息子たちには不幸が続いたといいます。

老先達と併せて覚えたい言葉・用語

先達(せんだつ)

講の人々を導いて山に登る人のことです。

富士講(ふじこう)

富士山を拝むために結ばれた集まりです。

仙元様(せんげんさま)

富士山の神をこう呼んだものです。

老先達の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「老先達,御伝え」