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大阪府

大蜥蝪(おおとかげ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

大蜥蝪  / オオトカゲ

水の妖怪 各地の伝説

大阪市北区の話。堀の工事中に飛び出して作業者を睨んだ。毎年この付近で出る水死者の仕業とされた。

大蜥蝪の姿を描いた図

663highland 「大阪天満宮(大阪府大阪市北区)」 2010年 / CC BY 2.5 出典

大蜥蝪とはどんな妖怪か

大蜥蝪は、堀から出て人を睨んだものです。大阪市北区の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、日恒明貫大阪妖怪畫談」(『郷土研究上方』上方郷土研究会、1933年)を典拠に、堀の開削工事中、中から大蜥蜴(おおとかげ)が飛び出し、作業者を睨み付けたことがあったと記します。

そのあとが語られています。

毎年この付近で水死者が出るのは、きっと大蜥蜴の仕業であろうと言われていると結ばれます。

この図鑑には河童(大阪)も収めています。

大蜥蝪の漢字表記と読み方

読みは「おおとかげ」です。

データベースの呼称欄は「大蜥蝪」、要約では「大蜥蜴」と書かれます。

「開削」は、土を掘って水路を通すことです。

「仕業」は、あるものの行いという意味です。

この図鑑には河童(大阪)も収めています。

大蜥蝪(おおとかげ)

データベースの呼称(漢字)欄の表記です。要約では「大蜥蜴」と書かれます。

開削(かいさく)

記録が示す工事です。土を掘って水路を通すことをいいます。

仕業(しわざ)

記録が用いる語です。あるものの行いという意味です。

大蜥蝪の姿と特徴

大蜥蝪の話は、記録に短くまとめられています。

していたこと … 堀の開削工事。
出てきたもの … 中から大蜥蜴。
その出方 … 飛び出した。
したこと … 作業者を睨み付けた。
そのあと言われたこと … 毎年この付近で水死者が出る。
その理由とされたこと … きっと大蜥蜴の仕業であろう。

大きさや形は書かれていません。

大蜥蝪の伝承記録

  1. 堀の開削
  2. 中から飛び出す
  3. 作業者を睨む
  4. 毎年の水死者
  5. 仕業とされる

堀の開削

堀の開削工事が行われていました。

掘っていたのは町なかの水路です。

中から飛び出す

中から大蜥蜴が飛び出しました。

出たのは掘っていた土の中からです。

作業者を睨む

作業者を睨み付けたことがあったといいます。

向けたのは掘っていた人にです。

毎年の水死者

毎年この付近で水死者が出るといいます。

続いたのはその付近でです。

仕業とされる

きっと大蜥蜴の仕業であろうと言われているといいます。

結びつけたのは掘って出たものです。

大蜥蝪の伝承地域

公的データベースの地域欄は大阪府、市郡名の欄は大阪市、区町村名の欄は北区を示します。

北区には堂島川と土佐堀川が流れ、かつて堀が幾筋も通っていました。

北区(きたく)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

北区の所在地:大阪府大阪市北区

データベースの区町村名の欄は北区を示します。

北区は堂島川と土佐堀川にはさまれた土地を含みます。

大蜥蝪の正体と考えられているもの

大蜥蝪は、堀から出て人を睨んだものです

掘って出ただけの話ではありません。 語られているのは、作業者を睨み付けたことと、毎年の水死者がその仕業とされたことです。

掘って出てきたものと、その土地で続く災いを結びつける語り方は、堀や井戸の工事にまつわって各地にあります。

この図鑑には河童(大阪)も収めています。

大蜥蝪が登場する作品

大蜥蝪を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の上方の郷土研究誌に載った報告です。

水辺で人が死ぬことを、そこにいるとされたものの仕業として語る話は各地にあります。

大蜥蝪が登場する雑誌

郷土研究上方

上方郷土研究会が出した雑誌です。1933年の号に大阪妖怪畫談が載ります。

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大蜥蝪についてよくある質問

この大蜥蝪とは何ですか。

大阪市北区の話で、堀の開削工事中に飛び出して作業者を睨み付けたという大きな蜥蜴です。

どこから出たのですか。

堀を開削している最中に、その中から飛び出したといいます。

害はあったのですか。

毎年この付近で水死者が出るのは、きっとその仕業であろうと言われたと記されています。

どこで語られていますか。

大阪市北区です。

大蜥蝪と併せて覚えたい言葉・用語

開削(かいさく)

土を掘って水路を通すことです。

蜥蜴(とかげ)

地上にすむ小さな爬虫類です。呼称欄は蜥蝪の字を用います。

北区(きたく)

大阪市の中心部にある区です。

大蜥蝪の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「大蜥蝪」