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大阪府

夫婦の魂(めおとのたましい)とはどんな妖怪か|姿と伝承

夫婦の魂  / メオトノタマシイ

火の妖怪 各地の伝説

大阪府大阪市で、相次いで果てた夫婦の魂が火となって現れたという伝説の池の話。

夫婦の魂の姿を描いた図

Saigen Jiro 「生國魂神社の拝殿(大阪府大阪市天王寺区生玉町)」 2016年 / CC0 出典

夫婦の魂とはどんな妖怪か

夫婦の魂は、二つ並んで出る火です。大阪府大阪市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、岩泉千真伎伝説の池」(『郷土研究上方』上方郷土研究会、1941年)を典拠に、仲睦まじい夫婦であったが、なかなか子供に恵まれなかった。そのため、夫は諸国行脚に出かけたが、いつまで経っても帰らないのを悲しんだ妻は自殺した。遅れて帰宅した夫はこのことを知り、自分も果てた。その後、夫婦の魂が火となって目撃されたというと記します。

行き違いが元です。

夫は遅れて帰宅し、妻はすでに亡くなっていました。

夫婦の魂の漢字表記と読み方

読みは「めおとのたましい」です。

「諸国行脚」は、あちこちの国をめぐり歩くことです。

論文名の「伝説の池」から、池のほとりの話と分かります。

この図鑑には人魂(各地)も収めています。どちらも人の魂が火となって出る話です。

夫婦の魂(めおとのたましい)

日文研データベースが示す呼称。

夫婦火(めおとび)

同じたぐいの火に用いられる言い方です。

夫婦の魂の姿と特徴

夫婦の魂の話は、記録に順を追って書かれています。

その二人 … 仲睦まじい夫婦。
困っていたこと … なかなか子供に恵まれない。
夫のしたこと … 諸国行脚に出かけた。
妻のしたこと … いつまで経っても帰らないのを悲しんで自殺した。
夫のその後 … 遅れて帰宅し、このことを知って自分も果てた。
その後 … 夫婦の魂が火となって目撃された。

火の色や大きさは書かれていません。

夫婦の魂の伝承記録

  1. 子に恵まれない
  2. 諸国行脚に出る
  3. 妻が果てる
  4. 火となって出る

子に恵まれない

仲睦まじい夫婦でしたが、なかなか子供に恵まれませんでした。

仲はよかったのです。

諸国行脚に出る

そのため、夫は諸国行脚に出かけました。

出たのは願かけのためと読めます。

妻が果てる

いつまで経っても帰らないのを悲しんだ妻は自殺しました。

待ちきれませんでした。

火となって出る

遅れて帰宅した夫はこのことを知り、自分も果てました。その後、夫婦の魂が火となって目撃されたといいます。

残ったのは二つの火です。

夫婦の魂の伝承地域

公的データベースの地域欄は大阪府大阪市を示します。

論文名の伝説の池から、池のほとりの話と分かります。

大阪(おおさか)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

大阪の所在地:大阪府大阪市

報告は上方郷土研究会の郷土研究上方によります。

論文名は「伝説の池」で、区までは書かれていません。

夫婦の魂の正体と考えられているもの

夫婦の魂は、果てた二人の魂とされた火です

祟る話ではありません。 語られているのは、なぜ果てたかと、火となって出たことです。

子に恵まれず、行き違いで相次いで死んだという筋が、この火の由来です。

この図鑑には人魂(各地)も収めています。

夫婦の魂が登場する作品

夫婦の魂を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の郷土雑誌です。

死んだ人の魂が火となって出る話は各地にあり、人魂・姥ヶ火などの名で語られます。

夫婦の魂が登場する雑誌

郷土研究上方

上方郷土研究会が出した雑誌です。1941年の号に伝説の池が載ります。

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夫婦の魂についてよくある質問

夫婦の魂とは何ですか。

大阪府大阪市で、果てた夫婦の魂が火となって現れたと語られるものです。

なぜ夫は出かけたのですか。

なかなか子供に恵まれなかったためと記録されています。

妻はどうなりましたか。

夫が帰らないのを悲しんで自殺したといいます。

夫はどうなりましたか。

遅れて帰宅してこのことを知り、自分も果てたといいます。

夫婦の魂と併せて覚えたい言葉・用語

諸国行脚(しょこくあんぎゃ)

あちこちの国をめぐり歩くことです。

人魂(ひとだま)

人の魂が火となって飛ぶとされたものです。

上方(かみがた)

京・大坂のあたりを指す呼び方です。

夫婦の魂の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「夫婦の魂,古鯰の怪物」