大阪市の話。狐や狸が祟りを起こすという家。随筆はその理由を陰陽の気に求めている。

Hyppolyte de Saint-Rambert 「四天王寺の五重塔(大阪府大阪市)」 2020年 / CC BY-SA 4.0 出典
怪宅とはどんな妖怪か
怪宅は、祟りが起きるといわれた家です。大阪府大阪市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、広瀬旭荘「九桂草堂随筆」(『続日本随筆大成』吉川弘文館、1979年)を典拠に、大阪には怪宅と称する、狐や狸が祟りを起こす家があると記します。
書き手の見立てが添えられています。
それらは陰陽の気が通じていないのであって、そんなに怖れることはないと結ばれます。
この図鑑には白蔵主(大阪)も収めています。
怪宅の漢字表記と読み方
読みは「かいたく」です。
「怪宅」は、怪しいことが起きる家という意味です。
「陰陽の気」は、ものごとを作る二つの気のことです。
「広瀬旭荘」は、江戸後期の儒学者です。
この図鑑には白蔵主(大阪)も収めています。
怪宅(かいたく)
日文研データベースが示す呼称です。
陰陽の気(いんようのき)
記録が示す語です。ものごとを作る二つの気をいいます。
九桂草堂随筆(きゅうけいそうどうずいひつ)
記録が示す書の名です。
怪宅の姿と特徴
怪宅の話は、記録に短くまとめられています。
その名 … 怪宅。
あるところ … 大阪。
起きること … 狐や狸が祟りを起こす。
書き手の見立て … 陰陽の気が通じていない。
その結論 … そんなに怖れることはない。
どの家かは書かれていません。
怪宅の伝承記録
怪宅と呼ばれる家
大阪には怪宅と称する家があるといいます。
呼ばれたのは町の中の家です。
狐や狸の祟り
狐や狸が祟りを起こす家だといいます。
起こすのは獣だとされました。
陰陽の気
書き手は、それらは陰陽の気が通じていないのだといいます。
見立てたのは家の造りにです。
怖れることはない
そんなに怖れることはないと結んでいます。
説いたのは儒学者です。
怪宅の伝承地域
公的データベースの地域欄は大阪府、市郡名の欄は大阪市を示します。
書き手の広瀬旭荘は大阪に塾を開いた儒学者で、町の噂を書きとめています。
怪宅の正体と考えられているもの
怪宅は、祟りが起きるといわれた家です。
姿のあるものではありません。 語られているのは、狐や狸の祟りとされたことと、書き手が気の巡りで説いたことです。
家そのものを怪とみる見方は、江戸の随筆にしばしば現れます。
この図鑑には白蔵主(大阪)も収めています。
怪宅が登場する作品
怪宅を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは江戸後期の随筆と、それを収めた叢書です。
家に起きる怪を気の巡りで説く見方は、儒学を学んだ書き手の記録に多く見られます。
怪宅が登場する古い書物
九桂草堂随筆
広瀬旭荘が書いた江戸後期の随筆です。
怪宅が登場する本
続日本随筆大成
吉川弘文館が出した叢書です。九桂草堂随筆を収めています。
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怪宅についてよくある質問
怪宅とは何ですか。
大阪で、狐や狸が祟りを起こすといわれた家のことです。
書き手はどう見ていますか。
陰陽の気が通じていないためで、そんなに怖れることはないと記しています。
どの家のことですか。
記録は家を特定していません。そう呼ばれる家があるとだけ記します。
どこで語られていますか。
大阪府大阪市です。
怪宅と併せて覚えたい言葉・用語
陰陽の気(いんようのき)
ものごとを作る二つの気のことです。
広瀬旭荘(ひろせきょくそう)
江戸後期の儒学者です。大阪に塾を開きました。
随筆(ずいひつ)
見聞や考えを書きとめた文章のことです。
怪宅の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。