本文へ移動

沖縄県

ヨーガァ・ピ(よーがぁぴ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

ヨーガァ・ピ  / ヨーガァピ

火の妖怪 各地の伝説

沖縄県糸満市で、旧暦八月八日に軒と門柱へすすきと桑を差し、夜は海上の怪火に注意した行事。

ヨーガァ・ピの姿を描いた図

Abasaa 「糸満漁港(沖縄県糸満市)」 2013年 / パブリックドメイン 出典

ヨーガァ・ピとはどんな妖怪か

ヨーガァ・ピは、海の火を見張る日です。沖縄県糸満市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、岩崎蝶仙鼠の花籠」(『旅と伝説』三元社、1931年)を典拠に、旧暦8月8日、糸満でヨーガァー・ピという行事が行われる。軒、門柱にすすきと桑の枝を差して祝する。夜は高い場所から海上の怪火に注意すると言われている。なお、この行事は八重山では行わないと記します。

見張る場所まで決まっています。

夜は高い場所から海上の怪火に注意するというのです。

この図鑑にはヤナムン(沖縄)も収めています。

ヨーガァ・ピの漢字表記と読み方

読みは「よーがぁぴ」です。

「すすき」は沖縄で魔よけに使う草です。

「桑」も魔よけに使われます。

「八重山」は沖縄県の南西にある島々です。

この図鑑にはヤナムン(沖縄)も収めています。

ヨーガァ・ピ(よーがぁぴ)

日文研データベースが示す呼称。

ヨーガァー・ピ(よーがぁーぴ)

記録の本文はこの書き方です。

ヨーガァ・ピの姿と特徴

ヨーガァ・ピの次第は、記録に順を追って書かれています。

その日 … 旧暦八月八日。
その場所 … 糸満。
差すところ(一) … 軒。
差すところ(二) … 門柱。
差すもの … すすきと桑の枝。
その目的 … 祝する。
夜にすること … 高い場所から海上の怪火に注意する。
行わない土地 … 八重山。

怪火の姿は書かれていません。

ヨーガァ・ピの伝承記録

  1. 旧暦八月八日
  2. すすきと桑を差す
  3. 海上の怪火に注意
  4. 八重山では行わない

旧暦八月八日

旧暦8月8日、糸満でヨーガァー・ピという行事が行われます。

日が決まっています。

すすきと桑を差す

軒、門柱にすすきと桑の枝を差して祝します。

差すのは二種の枝です。

海上の怪火に注意

夜は高い場所から海上の怪火に注意すると言われています。

見るのは海の上です。

八重山では行わない

なお、この行事は八重山では行いません。

及ばないのは南の島々です。

ヨーガァ・ピの伝承地域

公的データベースの地域欄は沖縄県糸満市を示します。

記録は八重山では行わないと書き添えています。

糸満(いとまん)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

糸満の所在地:沖縄県糸満市

報告は三元社の旅と伝説によります。

沖縄本島の南端にあたります。

ヨーガァ・ピの正体と考えられているもの

ヨーガァ・ピは、海の火を見張る日です

姿のあるものは出てきません。 語られているのは、何を差すかと、夜に何を見るかです。

祝いの日でありながら海の火に気を配るという二面が、海に生きる町の行事らしさです。

この図鑑にはヤナムン(沖縄)も収めています。

ヨーガァ・ピが登場する作品

ヨーガァ・ピを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。

すすきや桑を軒に差して魔を防ぐ習わしは南西諸島に広く伝わります。

ヨーガァ・ピが登場する雑誌

旅と伝説

三元社が出した伝説の雑誌です。1931年の号に鼠の花籠が載ります。

九州・沖縄の妖怪の本を探す

Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

ヨーガァ・ピについてよくある質問

ヨーガァ・ピとは何ですか。

沖縄県糸満市で旧暦八月八日に行われたという行事です。

何をするのですか。

軒と門柱にすすきと桑の枝を差して祝します。

夜は何をするのですか。

高い場所から海上の怪火に注意すると言われています。

どこでも行うのですか。

八重山では行わないと記録されています。

ヨーガァ・ピと併せて覚えたい言葉・用語

すすき(すすき)

沖縄で魔よけに使う草です。

八重山(やえやま)

沖縄県の南西にある島々です。

糸満(いとまん)

沖縄本島南端の市です。

ヨーガァ・ピの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「ヨーガァ・ピ」