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沖縄県

紙包(かみづつみ)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

紙包  / カミヅツミ

そのほか 各地の伝説

沖縄県南風原町の話。龍宮城から帰る男が神から渡された包み。開けてはならぬと戒められた。

紙包とはどんな妖怪か

紙包は、龍宮の神が渡したものです。沖縄県島尻郡南風原町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、園原謙大正時代における沖縄県の文化財指定関連の行政文書について」(『沖縄県立博物館紀要』沖縄県立博物館、2003年)を典拠に、与那覇村の男は龍宮城で歓待を受けたが、家に帰りたいと神に訴えたと記します。

時が過ぎていました。

神は地上では三十三代の時が過ぎていることを告げたが、男は帰りたがった。すると神は1つの紙包を男に与えたと続き、それを携えていくと向かうところが道になり、故郷に帰れるという。また故郷に居場所がなかったら、紙包を携えて帰ってくればまた戻ってこられるという神は男に紙包を絶対に開けてはいけないと戒めたと結ばれます。

この図鑑には乳の親(沖縄)も収めています。

紙包の漢字表記と読み方

読みは「かみづつみ」です。

「龍宮城」は、海の底にあるとされる宮です。

「三十三代」は、人が三十三代替わるほどの時という意味です。

「戒める」は、してはいけないと言い聞かせることです。

この図鑑には乳の親(沖縄)も収めています。

紙包(かみづつみ)

データベースの呼称欄は「紙包,龍宮城」と示します。

与那覇村(よなはむら)

記録が示す村名です。

三十三代(さんじゅうさんだい)

記録が示す時の長さです。

紙包の姿と特徴

紙包の話は、記録に順を追って書かれています。

その人 … 与那覇村の男。
いた場所 … 龍宮城。
受けたこと … 歓待。
訴えたこと … 家に帰りたい。
神が告げたこと … 地上では三十三代の時が過ぎている。
それでも … 男は帰りたがった。
渡されたもの … 1つの紙包。
その力(一) … 携えていくと向かうところが道になる。
その力(二) … 携えて帰ってくればまた戻ってこられる。
戒め … 絶対に開けてはいけない。

紙包の伝承記録

  1. 龍宮城の歓待
  2. 帰りたい
  3. 三十三代
  4. 紙包を渡す
  5. 道になる
  6. 開けてはいけない

龍宮城の歓待

与那覇村の男は龍宮城で歓待を受けました。

いたのは海の底の宮です。

帰りたい

家に帰りたいと神に訴えました。

願ったのは故郷へです。

三十三代

神は地上では三十三代の時が過ぎていることを告げました。

過ぎたのは長い時です。

紙包を渡す

神は1つの紙包を男に与えました。

渡されたのは包みです。

道になる

それを携えていくと向かうところが道になるといいます。

開けるのは行く先です。

開けてはいけない

神は男に紙包を絶対に開けてはいけないと戒めました。

禁じられたのは中を見ることです。

紙包の伝承地域

公的データベースの地域欄は沖縄県、市郡名の欄は島尻郡、区町村名の欄は南風原町を示します。

記録は大正時代の行政文書を扱った紀要のなかに、この話を引いています。

南風原町(はえばるちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

南風原町の所在地:沖縄県島尻郡南風原町

データベースの区町村名の欄が示します。

沖縄本島の南部にあたる町です。

紙包の正体と考えられているもの

紙包は、龍宮の神が渡したものです

害をなすものではありません。 語られているのは、道を開く力と、開けてはならないという戒めです。

海の宮から包みを持ち帰る話は、浦島と同じ型にあたります。

この図鑑には乳の親(沖縄)も収めています。

紙包が登場する作品

この話を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは博物館の紀要に引かれた記録です。

開けてはならない包みの話は全国にあり、浦島太郎の玉手箱として広く知られます。

紙包が登場する雑誌

沖縄県立博物館紀要

沖縄県立博物館が出した紀要です。2003年の29号にこの話が引かれています。

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紙包についてよくある質問

紙包とは何ですか。

沖縄県南風原町に伝わる、龍宮城の神が男に与えたという包みです。

どんな力がありますか。

携えていくと向かうところが道になり、故郷に帰れるといいます。

開けるとどうなりますか。

神は絶対に開けてはいけないと戒めたとだけ記されています。

どのくらい時が過ぎていましたか。

地上では三十三代の時が過ぎていると神が告げたと記されています。

紙包と併せて覚えたい言葉・用語

龍宮城(りゅうぐうじょう)

海の底にあるとされる宮です。

歓待(かんたい)

手厚くもてなすことです。

南風原町(はえばるちょう)

沖縄本島の南部にある町です。

紙包の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「紙包,龍宮城」