岡山県岡山市の金山寺で、寝ると南向きに引き廻されるという部屋。布教師は法力で寝たという。

幽霊の間とはどんな妖怪か
幽霊の間は、寝ると引き廻される部屋です。岡山県岡山市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、有森猛「岡山市金山の伝説と民謡」(『岡山民俗』岡山民俗学会、1963年)を典拠に、金山寺には幽霊の間があり、この部屋に寝ていると南向きに引き廻されると言う。昔京都比叡山からえらい布教師がやってきたときに幽霊の間に寝させると、あくる朝「昨晩は安眠したがこれは法力をもって寝たのであって普通の人は寝させないようにしてくれ」と言ったというと記します。
眠れた人が止めています。
「普通の人は寝させないようにしてくれ」と、当人が言い置いたのです。
この図鑑には幽霊(各地)も収めています。
幽霊の間の漢字表記と読み方
読みは「ゆうれいのま」です。
「法力」は、修行によって得た仏の力のことです。
「引き廻される」は、寝ている体の向きを変えられることです。
「金山寺」は岡山市北区にある寺です。
この図鑑には幽霊(各地)も収めています。
幽霊の間(ゆうれいのま)
日文研データベースが示す呼称。
法力(ほうりき)
日文研データベースが並べて示す呼称です。
幽霊の間の姿と特徴
幽霊の間のことは、記録に順を追って書かれています。
あるところ … 金山寺。
起きること … この部屋に寝ていると南向きに引き廻される。
来た人 … 京都比叡山からのえらい布教師。
したこと … 幽霊の間に寝させた。
あくる朝の言葉(一) … 昨晩は安眠した。
あくる朝の言葉(二) … これは法力をもって寝たのである。
あくる朝の言葉(三) … 普通の人は寝させないようにしてくれ。
引き廻すものの姿は書かれていません。
幽霊の間の伝承記録
金山寺の一室
金山寺には幽霊の間があります。
部屋に名が付いています。
南向きに引き廻される
この部屋に寝ていると南向きに引き廻されると言います。
向きが南に変えられます。
比叡山の布教師
昔京都比叡山からえらい布教師がやってきたときに幽霊の間に寝させました。
試したのは寺の側です。
普通の人は寝させるな
あくる朝「昨晩は安眠したがこれは法力をもって寝たのであって普通の人は寝させないようにしてくれ」と言ったといいます。
止めたのは眠れた人です。
幽霊の間の伝承地域
公的データベースの地域欄は岡山県岡山市を示します。
論文名は岡山市金山の伝説と民謡です。
幽霊の間の正体と考えられているもの
幽霊の間は、寝ると引き廻される部屋です。
姿は書かれていません。 語られているのは、何が起きるかと、なぜ寝させないかです。
法力があれば眠れるという説明が、普通の人には無理だという戒めになっています。
この図鑑には幽霊(各地)も収めています。
幽霊の間が登場する作品
幽霊の間を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは岡山の民俗学会の雑誌です。
寺に寝てはいけない部屋がある話は各地にあり、高僧だけが眠れたという形をよくとります。
幽霊の間が登場する学会誌
岡山民俗
岡山民俗学会が出した雑誌です。1963年の号に岡山市金山の伝説と民謡が載ります。
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幽霊の間についてよくある質問
幽霊の間とは何ですか。
岡山市の金山寺にあるとされた、寝てはいけない部屋です。
何が起きるのですか。
寝ていると南向きに引き廻されるといいます。
眠れた人はいますか。
京都比叡山からのえらい布教師が安眠したと記録されています。
その人は何と言いましたか。
法力をもって寝たので、普通の人は寝させないようにしてくれと言ったといいます。
幽霊の間と併せて覚えたい言葉・用語
法力(ほうりき)
修行によって得た仏の力のことです。
比叡山(ひえいざん)
京都と滋賀の境にある山で、天台宗の本山があります。
金山寺(きんざんじ)
岡山市北区にある寺です。
幽霊の間の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。