岡山県笠岡市で、バクチの最中に屏風の上から覗いた女。その時刻に亡くなった、寺の下の家の娘だった。

ブルーノ・プラス 「高島港(岡山県笠岡市)」 2023年 / CC BY-SA 4.0 出典
若い僧と娘とはどんな妖怪か
若い僧と娘は、死に際に覗いた女です。岡山県笠岡市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、土井卓治「妖怪二題」(『岡山民俗』岡山民俗学会、1954年)を典拠に、話者を帰庵さんとして、寺に讃岐生まれの若い僧がいた。悪党どもとバクチをしていたが、ふと見上げると屏風の上から髪も乱れて顔色も悪い女が覗いていた。その女は寺のすぐ下の家の娘で長いわずらいで寝ていたが丁度その時刻に亡くなっていた。時々この若い僧が関係していた娘だったと記します。
時刻が重なっています。
女が覗いたのは、娘が丁度その時刻に亡くなっていたときでした。
この図鑑には夢知らせ(茨城)も収めています。
若い僧と娘の漢字表記と読み方
読みは「わかいそうとむすめ」です。
データベースの呼称欄は「若い僧,娘」と読点で分けて示します。
「屏風」は、部屋を仕切るために立てる折りたたみの板です。
「わずらい」は、病のことです。
この図鑑には夢知らせ(茨城)も収めています。
若い僧と娘(わかいそうとむすめ)
データベースの呼称欄は「若い僧,娘」と分けて示します。
妖怪二題(ようかいにだい)
論文名です。
若い僧と娘の姿と特徴
若い僧と娘の話は、記録に順を追って書かれています。
その僧 … 寺にいた讃岐生まれの若い僧。
していたこと … 悪党どもとバクチ。
ふと見上げたところ … 屏風の上。
見えたもの(一) … 髪も乱れた女。
見えたもの(二) … 顔色も悪い女。
その女の素性 … 寺のすぐ下の家の娘。
その様子 … 長いわずらいで寝ていた。
そのとき … 丁度その時刻に亡くなっていた。
僧との間柄 … 時々関係していた。
女がものを言ったとは書かれていません。
若い僧と娘の伝承記録
讃岐生まれの僧
寺に讃岐生まれの若い僧がいました。
生まれは讃岐です。
バクチの席
悪党どもとバクチをしていました。
していたのはバクチです。
屏風の上から覗く
ふと見上げると屏風の上から髪も乱れて顔色も悪い女が覗いていました。
覗いたのは屏風の上からです。
丁度その時刻
その女は寺のすぐ下の家の娘で長いわずらいで寝ていましたが、丁度その時刻に亡くなっていました。時々この若い僧が関係していた娘でした。
重なったのは時刻です。
若い僧と娘の伝承地域
公的データベースの地域欄は岡山県、市郡名の欄は笠岡市を示します。
僧の生まれは讃岐、いまの香川県と記されています。
若い僧と娘の正体と考えられているもの
若い僧と娘は、死に際に覗いた女です。
祟りは書かれていません。 語られているのは、いつ現れたかと、誰であったかです。
バクチの席という場が、時刻の重なりをいっそう際立たせています。
この図鑑には夢知らせ(茨城)も収めています。
若い僧と娘が登場する作品
若い僧と娘を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは岡山の民俗学会の雑誌です。
死ぬ人が離れた相手のもとに現れるという話は各地にあり、虫の知らせの名でも語られます。
若い僧と娘が登場する学会誌
岡山民俗
岡山民俗学会が出した雑誌です。1954年の号に妖怪二題が載ります。
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若い僧と娘についてよくある質問
若い僧と娘とは何ですか。
岡山県笠岡市で、バクチの席に現れたという女の話です。
どこから覗いたのですか。
屏風の上からです。
その女は誰ですか。
寺のすぐ下の家の娘で、長いわずらいで寝ていました。
いつ亡くなったのですか。
丁度その時刻に亡くなっていたといいます。
若い僧と娘と併せて覚えたい言葉・用語
屏風(びょうぶ)
部屋を仕切るために立てる折りたたみの板です。
讃岐(さぬき)
いまの香川県にあたる国の名です。
笠岡市(かさおかし)
岡山県西部の市です。
若い僧と娘の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。