岡山県で、掘り出した小瓶のせいで毎夜夢に僧や浪人が現れ病んだ話。埋め戻すと治り、狐の仕業とされた。
浪人と僧の夢とはどんな妖怪か
浪人と僧の夢は、掘り出した小瓶が呼んだ夢です。岡山県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、佐藤成裕「中陵漫録」(『日本随筆大成第3期』吉川弘文館、1976年)を典拠に、備中千冠村で家を建てようとして地面から小瓶を掘り出したところ、毎夜夢に僧が5,6人現れるようになった。他所へ移ると今度は浪人のような人が夢に現れるようになり、ついには病気になった。小瓶を元のように埋めると治った。狐の仕業だろうと記します。
治し方は元に戻すことでした。
小瓶を元のように埋めると治ったのです。
この図鑑には狐憑き(各地)も収めています。
浪人と僧の夢の漢字表記と読み方
読みは「ろうにんとそうのゆめ」です。
データベースの呼称欄は「浪人,僧,災怪,狐」と読点で分けて示します。
「備中」はいまの岡山県西部にあたる国の名です。
「浪人」は主君を持たない武士のことです。
この図鑑には狐憑き(各地)も収めています。
浪人と僧の夢(ろうにんとそうのゆめ)
データベースの呼称欄は「浪人,僧,災怪,狐」と並べて示します。
災怪(さいかい)
データベースが並べて示す呼称。わざわいと怪しみのことです。
浪人と僧の夢の姿と特徴
浪人と僧の夢の話は、記録に順を追って書かれています。
その村 … 備中千冠村。
しようとしたこと … 家を建てる。
掘り出したもの … 地面から小瓶。
そのあと(一) … 毎夜夢に僧が5,6人現れるようになった。
移ってから … 今度は浪人のような人が夢に現れるようになった。
ついに … 病気になった。
したこと … 小瓶を元のように埋めた。
その結果 … 治った。
書き手の見立て … 狐の仕業だろう。
小瓶の中身は書かれていません。
浪人と僧の夢の伝承記録
地面から小瓶
備中千冠村で家を建てようとして地面から小瓶を掘り出しました。
出てきたのは小瓶です。
毎夜の僧
毎夜夢に僧が5,6人現れるようになりました。
現れたのは夢の中です。
移っても続く
他所へ移ると今度は浪人のような人が夢に現れるようになり、ついには病気になりました。
変わったのは現れる者です。
埋めると治る
小瓶を元のように埋めると治りました。狐の仕業だろうといいます。
効いたのは元に戻すことです。
浪人と僧の夢の伝承地域
公的データベースの地域欄は岡山県までで、市郡までは示されていません。
記録は村の名を備中千冠村と書いています。
浪人と僧の夢の正体と考えられているもの
浪人と僧の夢は、掘り出した小瓶が呼んだ夢です。
姿を見たのは夢の中だけです。 語られているのは、何を掘り出したかと、どうすれば治るかです。
書き手が末尾に狐の仕業だろうと付け加えるところが、随筆らしい結びです。
この図鑑には狐憑き(各地)も収めています。
浪人と僧の夢が登場する作品
浪人と僧の夢を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは随筆を集めた叢書です。
土を掘って障りを受けるという話は各地にあり、地の神を騒がせたためと語られます。
浪人と僧の夢が登場する随筆
日本随筆大成第3期
吉川弘文館が1976年に出した叢書です。佐藤成裕の中陵漫録を収めます。
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浪人と僧の夢についてよくある質問
浪人と僧の夢とは何ですか。
岡山県で、掘り出した小瓶のあとに続いたという夢の話です。
何が現れたのですか。
はじめは僧が五、六人、移ってからは浪人のような人です。
どうやって治ったのですか。
小瓶を元のように埋めると治ったといいます。
書き手の見立ては。
狐の仕業だろうとしています。
浪人と僧の夢と併せて覚えたい言葉・用語
備中(びっちゅう)
いまの岡山県西部にあたる国の名です。
浪人(ろうにん)
主君を持たない武士のことです。
災怪(さいかい)
わざわいと怪しみのことです。
浪人と僧の夢の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。