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岡山県

六社宮(ろくしゃぐう)とはどんな妖怪か|姿と伝承

六社宮  / ロクシャグウ

神になった妖怪 各地の伝説

岡山県総社市の吉備高原にある宮。牛窓沖と向かい合うため船が難破し、向きを変えてもらったという。

六社宮の姿を描いた図

Saigen Jiro 「備中国分寺の五重塔(岡山県総社市)」 2016年 / CC0 出典

六社宮とはどんな妖怪か

六社宮は、向きを変えてもらった宮です。岡山県総社市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、佐藤米司赤ば牛(あかばうじ)」(『岡山民俗学会会報』岡山民俗学会、1983年)を典拠に、話者を秋山清、中山正一として、六社宮はあらたかな神である。六社宮は吉備高原上にあるお宮だが、牛窓沖と一直線に向かい合っているために牛窓沖では船が難破したり動かなくなって困った。そのため牛窓の漁師が六社宮の向きを変えてくれと頼んだ。そのため牛窓からは毎年お祭りにはお供えに魚を持ってきていたと記します。

山の宮が海の船に及んでいます。

宮のあるのは吉備高原上、困ったのは牛窓沖でした。

この図鑑には船幽霊(各地)も収めています。

六社宮の漢字表記と読み方

読みは「ろくしゃぐう」です。

「あらたか」は、ご利益がはっきりしていることです。

「吉備高原」は岡山県の中ほどに広がる高い土地です。

「牛窓」は瀬戸内海に面した土地の名です。

この図鑑には幽霊(各地)も収めています。

六社宮(ろくしゃぐう)

日文研データベースが示す呼称。

赤ば牛(あかばうじ)

論文名です。記録は括弧で読みを添えています。

六社宮の姿と特徴

六社宮の話は、記録に順を追って書かれています。

その神 … あらたかな神。
その場所 … 吉備高原上。
向かい合っているもの … 牛窓沖。
その向き … 一直線。
起きたこと(一) … 牛窓沖で船が難破した。
起きたこと(二) … 船が動かなくなった。
頼んだ人 … 牛窓の漁師。
頼んだこと … 六社宮の向きを変えてくれ。
その後 … 牛窓から毎年お祭りにお供えの魚を持ってきていた。

宮の建物のようすは書かれていません。

六社宮の伝承記録

  1. 吉備高原の宮
  2. 牛窓沖と一直線
  3. 向きを変えてくれ
  4. 毎年の魚

吉備高原の宮

六社宮はあらたかな神で、吉備高原上にあるお宮です。

あるのは高原の上です。

牛窓沖と一直線

牛窓沖と一直線に向かい合っているために牛窓沖では船が難破したり動かなくなって困りました。

困ったのはです。

向きを変えてくれ

そのため牛窓の漁師が六社宮の向きを変えてくれと頼みました。

頼んだのは漁師です。

毎年の魚

そのため牛窓からは毎年お祭りにはお供えに魚を持ってきていました。

続いたのはお供えです。

六社宮の伝承地域

公的データベースの地域欄は岡山県、市郡名の欄は総社市を示します。

向かい合うとされた牛窓沖は、瀬戸内市の海で、宮とは離れています。

六社宮(ろくしゃぐう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

六社宮の所在地:岡山県総社市

報告は岡山民俗学会の会報によります。

記録は吉備高原上にあると書いています。

六社宮の正体と考えられているもの

六社宮は、向きを変えてもらった宮です

姿は出てきません。 語られているのは、何が困ったかと、どう収めたかです。

神を動かすのでなく向きだけを変えるという収め方が、この話の妙です。

この図鑑には船幽霊(各地)も収めています。

六社宮が登場する作品

六社宮を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは岡山の民俗学会の会報です。

社の向きが海の難儀に関わるという考えは各地にあり、向きを直す話を生みました。

六社宮が登場する学会誌

岡山民俗学会会報

岡山民俗学会が出した会報です。1983年の号に赤ば牛が載ります。

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六社宮についてよくある質問

六社宮とは何ですか。

岡山県総社市の吉備高原上にあるとされたお宮です。

何が起きたのですか。

牛窓沖と一直線に向かい合うため、船が難破したり動かなくなったといいます。

どう収めたのですか。

牛窓の漁師が宮の向きを変えてくれと頼みました。

そのあとは。

牛窓から毎年お祭りにお供えの魚を持ってきていたといいます。

六社宮と併せて覚えたい言葉・用語

吉備高原(きびこうげん)

岡山県の中ほどに広がる高い土地です。

牛窓(うしまど)

瀬戸内海に面した土地の名です。

あらたか(あらたか)

ご利益がはっきりしていることです。

六社宮の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「六社宮」