大分県佐伯市の話。年に三度実る粟島様の大木。挨拶をしないと腹を下すという。
神様の木とはどんな妖怪か
神様の木は、断ってから採る木です。大分県佐伯市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、國學院大學民俗学研究会「大分県南海部郡米水津村」(『民俗採訪』國學院大學民俗学研究会、1976年)を典拠に、粟島様の境内には赤い実のなる大木がある。これは年3回実り、婦人病に利くというと記します。
採るときの決まりがあります。
しかし神様の木なので、「いただきます」と挨拶をしないと腹を下したりすると結ばれます。
この図鑑には流れ行燈(大分)も収めています。
神様の木の漢字表記と読み方
読みは「かみさまのき」です。
「粟島様」は、女の病を治すとされる神です。
「米水津」は「よのうづ」と読みます。
「腹を下す」は、下痢をすることです。
この図鑑には流れ行燈(大分)も収めています。
神様の木(かみさまのき)
日文研データベースが示す呼称です。
粟島様(あわしまさま)
記録が示す神です。女の病を治すとされます。
米水津(よのうづ)
報告の題が示す村名です。今の佐伯市の一部にあたります。
神様の木の姿と特徴
神様の木の話は、記録に短くまとめられています。
その場所 … 粟島様の境内。
その木 … 赤い実のなる大木。
実る回数 … 年3回。
その効き目 … 婦人病に利く。
採るときの決まり … 「いただきます」と挨拶をする。
しないとどうなるか … 腹を下したりする。
木の名は書かれていません。
神様の木の伝承記録
粟島様の境内
粟島様の境内に赤い実のなる大木があります。
立つのは社の中です。
年に三度
これは年3回実るといいます。
なるのはふつうより多くです。
婦人病に利く
婦人病に利くといいます。
求められたのは薬としてです。
いただきます
神様の木なので「いただきます」と挨拶をします。
断るのは採る前です。
腹を下す
挨拶をしないと腹を下したりするといいます。
出るのは黙って採った人にです。
神様の木の伝承地域
公的データベースの地域欄は大分県、市郡名の欄は佐伯市を示します。
報告の題は旧郡村名で大分県南海部郡米水津村と書かれています。
神様の木の正体と考えられているもの
神様の木は、断ってから採る木です。
祟る話ではありません。 語られているのは、年に三度実って薬になることと、挨拶をしないと腹を下すことです。
神の木の実を採るときに一声かける習わしは、各地の社の木にあります。
この図鑑には流れ行燈(大分)も収めています。
神様の木が登場する作品
この話を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の民俗学研究会が出した調査報告です。
神の木から実を採るときの決まりは各地にあり、断らないと障りがあると説かれます。
神様の木が登場する雑誌
民俗採訪
國學院大學民俗学研究会が出した調査報告です。1976年の号に米水津村が載ります。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。
神様の木についてよくある質問
神様の木とは何ですか。
大分県佐伯市の粟島様の境内にあるという、赤い実のなる大木です。
何に利くのですか。
婦人病に利くと記されています。
採るときの決まりはありますか。
「いただきます」と挨拶をしないと腹を下したりするといいます。
どこで語られていますか。
大分県佐伯市の米水津です。
神様の木と併せて覚えたい言葉・用語
粟島様(あわしまさま)
女の病を治すとされる神です。
米水津(よのうづ)
大分県佐伯市の、リアス海岸に面した地区です。
婦人病(ふじんびょう)
女性に多い病のことです。
神様の木の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。