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新潟県

うかばに(うかはみ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

うかばに  / ウカバニ

蛇と竜 各地の伝説

新潟県魚沼市の三ヶ倉沢にいたという巨大な蛇。三人がかりで退治し、淵に落としたと伝わる。

うかばにの姿を描いた図

Kropsoq 「奥只見ダム(新潟県魚沼市湯之谷芋川)」 2006年 / CC BY-SA 3.0 出典

うかばにとはどんな妖怪か

うかばにはひとことで言えば、三人がかりで退治された大蛇です。新潟県魚沼市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、笠原藤七三ヶ倉沢のうかばに退治の記」(『あしなか』通巻118号、1969年、9頁)を典拠に、宇三郎、兼吉、徳太郎の3人はぜんまいを採りに三ヶ倉沢に入った。兼吉がうかばに(巨大な蛇)を見つけ、三人は力を合わせ、死闘の末にうかばにを退治して谷間の淵に落としたと記します。

三人の名が残っています。 宇三郎、兼吉、徳太郎

山菜採りの最中の出来事です。 ぜんまいは春の山菜で、山へ入る仕事でした。

退治したあと、谷間の淵に落としたと記録されています。

うかばにの漢字表記と読み方

読みは「うかばに」です。「うかはみ」とも呼ばれます。

語の由来は記録されていません。 はみ」は(まむし)を指す方言として各地にあります「うかはみ」はその形に近い言い方です。

新潟の山では、大蛇の話が数多く伝わります。

うかばに(うかばに)

日文研データベースが示す表記。

うかはみ(うかはみ)

記録が併記する呼び名。

大蛇(おおへび)

同データベースが併記する語。

うかばにの姿と特徴

うかばにの姿は、巨大な蛇です。

場所 … 三ヶ倉沢。
見つけた人 … 兼吉。
退治した人 … 宇三郎、兼吉、徳太郎の三人。
経過 … 力を合わせ、死闘の末に退治した。
その後 … 谷間の淵に落とした。

長さや太さは書かれていません。

毒の有無も記録されていません。

うかばにの伝承記録

  1. ぜんまいを採りに入った沢で
  2. 死闘の末、淵へ落とす

ぜんまいを採りに入った沢で

三人は、ぜんまいを採りに三ヶ倉沢へ入りました

春の山仕事です。 沢筋は、山菜の多い場所です。

そこで、兼吉がうかばにを見つけました

逃げてはいません。 三人は力を合わせました。

死闘の末、淵へ落とす

記録は、死闘の末に退治したと書きます。

簡単には倒せなかったことが、この一語で分かります。

そして、谷間の淵に落としたといいます。

埋めたのでも、焼いたのでもありません。 水の底へ落としました。

淵は、主が棲むとされる場所です。 大蛇を水へ返したとも読める結びです。

うかばにの伝承地域

公的データベースの地域欄は新潟県魚沼市を示します。記録は三ヶ倉沢と記します。

沢の詳しい位置は書かれていないため、地図で指せるのは市の範囲までです。

三ヶ倉沢周辺(さんがくらさわしゅうへん)

記録が示す沢

地図で開く

三ヶ倉沢周辺の所在地:新潟県魚沼市

記録の題は「三ヶ倉沢のうかばに退治の記」です。

沢の詳しい位置は資料に書かれていません。

うかばにの正体と考えられているもの

うかばには、記録では巨大な蛇とされています。

主とも、神とも書かれていません。

山で大きな蛇に出会うことは、実際にありえます。 アオダイショウは二メートルを超えることもあります。

それを「うかばに」と呼び、三人がかりで退治した記録が残りました。

題が「退治の記」である点も、出来事として語られていることを示します。

うかばにが記録された資料

うかばにを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『あしなか』の記事です。

『あしなか』は山村民俗の会が出す雑誌です。この図鑑には、同誌から尼の泣き石の記録も収めています。

うかばにが記録された民俗資料

三ヶ倉沢のうかばに退治の記

笠原藤七が『あしなか』通巻118号(1969年)に載せた中心資料です。

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うかばにについてよくある質問

うかばにとは何ですか。

新潟県魚沼市の三ヶ倉沢にいたという巨大な蛇です。うかはみとも呼ばれます。

誰が退治したのですか。

宇三郎、兼吉、徳太郎の三人です。ぜんまいを採りに入った際の出来事と記録されています。

どうなったのですか。

死闘の末に退治し、谷間の淵に落としたと記録されています。

大きさは分かっていますか。

分かっていません。巨大な蛇とだけ記録されています。

うかばにと併せて覚えたい言葉・用語

ぜんまい(ぜんまい)

春の山菜。三人が採りに入っていました。

(ふち)

谷間の深くよどんだところ。退治した蛇を落とした先です。

あしなか(あしなか)

山村民俗の会の雑誌。この話の記録が載りました。

うかばにの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「うかばに」