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新潟県

鳥呑爺(とりのみじい)とはどんな妖怪か|姿と伝承

鳥呑爺  / トリノミジイ

そのほか 各地の伝説

新潟県佐渡市で、飲み込んだ鳥が腹の中で鳴き続けたという爺さんの話。

鳥呑爺の姿を描いた図

Suikotei 「尖閣湾(新潟県佐渡市)」 2006年 / CC BY-SA 出典

鳥呑爺とはどんな妖怪か

鳥呑爺はひとことで言えば、腹から鳴き声がする爺さんです。新潟県佐渡市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、丸山久子佐渡の昔話」(『日本民俗学』3巻1号、1955年、102頁)を典拠に、爺さんが「綾ちぅちぅ錦さらさら、ごよの松、たからぴんぴらぴいん」となく鳥を飲み込むと、爺さんの腹の中で「綾ちぅちぅ錦さらさら、ごよの松、たからぴんぴらぴいん」と鳴いたと記します。

鳴き声が、そのまま繰り返されます。

外で鳴いていた声が、同じ言葉のまま腹の中から出ます。 この記録は、そこだけを書いています。

鳥呑爺の漢字表記と読み方

読みは「とりのみじい」です。

鳥呑爺は、日本各地に伝わる昔話の型の名でもあります。 飲み込んだ鳥が腹で鳴く形が共通します。

綾ちぅちぅ錦さらさら、というのは、鳥の鳴き声を言葉に写したものです。

この図鑑には鳥言葉(新潟)も収めています。どちらも鳥の声の話です。

鳥呑爺(とりのみじい)

日文研データベースが示す呼称。

鳥呑み爺(とりのみじい)

昔話の型の名として使われる表記です。

鳥呑爺の姿と特徴

鳥呑爺の姿は、記録に短く書かれています。

飲み込んだもの … 鳴く鳥。
鳥の鳴き声 … 綾ちぅちぅ錦さらさら、ごよの松、たからぴんぴらぴいん。
飲み込んだ人 … 爺さん。
起きたこと … 腹の中から同じ声がした。
声の中身 … 飲む前とまったく同じ。
その後 … 記録されていません。

苦しんだとは書かれていません。

鳥呑爺の伝承記録

  1. 鳴く鳥を飲む
  2. 腹の中で鳴く
  3. 記録はそこで終わる

鳴く鳥を飲む

爺さんが「綾ちぅちぅ錦さらさら、ごよの松、たからぴんぴらぴいん」となく鳥を飲み込みました。

なぜ飲んだかは書かれていません。

腹の中で鳴く

すると爺さんの腹の中で「綾ちぅちぅ錦さらさら、ごよの松、たからぴんぴらぴいん」と鳴きました。

声は、まったく同じでした。

記録はそこで終わる

この記録は、鳴いたところで終わります。

その後どうなったかは書かれていません。

各地の同じ昔話では、この声で人を集めて長者になる形が続きます。

鳥呑爺の伝承地域

公的データベースの地域欄は新潟県佐渡市を示します。

佐渡は日本海に浮かぶ島で、多くの昔話が伝わります。

佐渡市(さどし)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

佐渡市の所在地:新潟県佐渡市

報告は実業之日本社の日本民俗学によります。

報告の題は佐渡の昔話です。

鳥呑爺の正体と考えられているもの

鳥呑爺は、声だけが残った話です

祟りという語は使われていません。 記されているのは、飲んだことと、鳴いたことだけです。

それでも、鳴き声が一字一句そろっています

この図鑑には鳥言葉(新潟)も収めています。

鳥呑爺が登場する作品

鳥呑爺を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌です。

鳥呑爺は昔話の型の名でもあり、各地で腹から鳴く話として語られます。この図鑑には鳥言葉(新潟)も収めています。

鳥呑爺が登場する学会誌

日本民俗学

実業之日本社が出した学会誌です。1955年の号に丸山久子の報告が載ります。

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鳥呑爺についてよくある質問

鳥呑爺とは何ですか。

新潟県佐渡市に伝わる、鳥を飲み込んだ爺さんの昔話です。

何が起きましたか。

腹の中から鳥と同じ鳴き声がしたと記録されています。

どんな鳴き声ですか。

「綾ちぅちぅ錦さらさら、ごよの松、たからぴんぴらぴいん」と記されています。

その後はどうなりますか。

この記録には書かれていません。

鳥呑爺と併せて覚えたい言葉・用語

昔話の型(むかしばなしのかた)

同じ筋を持つ昔話をまとめた分け方です。

佐渡(さど)

新潟県の島。多くの昔話が伝わります。

日本民俗学(にほんみんぞくがく)

民俗学の学会誌の名です。

鳥呑爺の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「鳥呑爺」