新潟県で、助けた蛇から鳥の言葉を解する力を授かったという話。
鳥言葉とはどんな妖怪か
鳥言葉はひとことで言えば、聞こえるようになる力です。新潟県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、浜口一夫「佐渡の鳥言葉の昔話」(『日本民俗学会報』通巻14号、1960年、23頁)を典拠に、野焼きで逃げられなくなった蛇を助けたら、蛇が夢に現れ鳥の言葉を理解する能力を与えてくれた。烏の独り言を聞いて金を掘り当てるなどして幸せに暮らしたと記します。
授かるのは、夢の中です。
その場で礼を言われたのではありません。 蛇が夢に現れて与えています。
鳥言葉の漢字表記と読み方
読みは「とりことば」です。
鳥の言葉が分かる力を授かる昔話は、聞き耳の名で各地に伝わります。 報告は佐渡のものです。
野焼きは、春に枯草を焼く作業のことです。
この図鑑には鳥呑爺(新潟)も収めています。どちらも鳥と声の話です。
鳥言葉(とりことば)
日文研データベースが示す呼称。
聞き耳(ききみみ)
同じたぐいの昔話の一般の呼び名です。
鳥言葉の姿と特徴
鳥言葉に姿はありません。記録にあるのは、授かり方と、使い道です。
助けたもの … 野焼きで逃げられなくなった蛇。
現れた場 … 夢。
授かった力 … 鳥の言葉を理解する能力。
聞いたもの … 烏の独り言。
したこと … 金を掘り当てた。
その後 … 幸せに暮らした。
力を失ったとは書かれていません。
鳥言葉の伝承記録
蛇を助ける
野焼きで逃げられなくなった蛇を助けました。
火の中からの、とっさの助けです。
夢で力を授かる
蛇が夢に現れ、鳥の言葉を理解する能力を与えてくれました。
もらったのは物ではなく力でした。
烏の独り言を聞く
烏の独り言を聞いて金を掘り当てるなどして、幸せに暮らしました。
鳥は教えたのではありません。
独り言を、聞かれただけです。
鳥言葉の伝承地域
公的データベースの地域欄は新潟県を示します。
報告の題は佐渡の鳥言葉の昔話で、佐渡の伝えとして書かれています。
鳥言葉の正体と考えられているもの
鳥言葉は、耳が変わる力です。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、助けたことと、授かったことだけです。
それでも、金を掘り当てています。
この図鑑には鳥呑爺(新潟)も収めています。
鳥言葉が登場する作品
鳥言葉を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌です。
聞き耳の昔話は各地にあり、助けた生き物から力を授かる形をとります。この図鑑には鳥呑爺(新潟)も収めています。
鳥言葉が登場する学会誌
日本民俗学会報
日本民俗学会の会報です。1960年の号に浜口一夫の報告が載ります。
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鳥言葉についてよくある質問
鳥言葉とは何ですか。
新潟県に伝わる、鳥の言葉が分かるようになる力の話です。
誰が授けましたか。
野焼きから助けられた蛇が、夢に現れて与えたと記録されています。
どう使いましたか。
烏の独り言を聞いて金を掘り当てたとされます。
聞き耳と同じですか。
同じたぐいの昔話で、各地に伝わります。
鳥言葉と併せて覚えたい言葉・用語
聞き耳(ききみみ)
鳥や動物の言葉が分かる昔話の呼び名です。
野焼き(のやき)
春に枯草を焼く作業のことです。
佐渡(さど)
新潟県の島。多くの昔話が伝わります。
鳥言葉の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。