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新潟県

貂の娘(てんのむすめ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

貂の娘  / テンノムスメ

獣の妖怪 各地の伝説

新潟県新潟市亀田町の話。寺で娘に水をもらった客は、気づくと物置の隅をうろついていた。

貂の娘の姿を描いた図

Drph17 「北方文化博物館の入口(新潟県新潟市江南区)」 2020年 / CC BY 4.0 出典

貂の娘とはどんな妖怪か

貂の娘は、寺で客をだました娘です。新潟県新潟市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、金塚友之亟早通の貂を語る」(『高志路』新潟県民俗学会、1941年)を典拠に、客が寺に泊まっていると、若い娘が何か用はないかと尋ねた。水を一杯貰って飲むと、娘の後をついていっているつもりが、いつのまにか蜘蛛の巣を被って物置の隅をうろうろしていたと記します。

気づいたのは我に返ってからです。

これは寺の貂の仕業だろうと結ばれます。

この図鑑には長井戸の怪(新潟)も収めています。

貂の娘の漢字表記と読み方

読みは「てんのむすめ」です。

データベースの呼称欄は「貂,美しい娘」と二つを並べています。

「貂」は、いたちに似た小さな獣です。

「仕業」は、しでかした事という意味です。

この図鑑には長井戸の怪(新潟)も収めています。

貂の娘(てんのむすめ)

データベースの呼称欄は「貂,美しい娘」と示します。

早通(はやどおり)

報告の題が示す土地の名です。

貂の娘の姿と特徴

貂の娘の話は、記録に順を追って書かれています。

その人 … 客。
していたこと … 寺に泊まっていた。
現れた者 … 若い娘。
その言葉 … 何か用はないか。
したこと … 水を一杯貰って飲んだ。
そのつもり … 娘の後をついていっている。
気づいたときのこと … 蜘蛛の巣を被って物置の隅をうろうろしていた。
土地での見立て … 寺の貂の仕業だろう。

娘の顔かたちは書かれていません。

貂の娘の伝承記録

  1. 寺の泊まり客
  2. 若い娘が尋ねる
  3. 水を一杯もらう
  4. 物置の隅で我に返る

寺の泊まり客

客が寺に泊まっていました。

いたのはです。

若い娘が尋ねる

若い娘が何か用はないかと尋ねました。

現れたのは若い娘です。

水を一杯もらう

水を一杯貰って飲みました。

受け取ったのはです。

物置の隅で我に返る

娘の後をついていっているつもりが、いつのまにか蜘蛛の巣を被って物置の隅をうろうろしていました。

立っていたのは物置の隅です。

貂の娘の伝承地域

公的データベースの地域欄は新潟県、市郡名の欄は新潟市、区町村名の欄は亀田町を示します。

報告の題は早通の貂を語るで、貂にまつわる話を集めたものです。

亀田(かめだ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

亀田の所在地:新潟県新潟市江南区亀田

報告の題は早通の貂を語るです。

亀田町は2005年に合併して新潟市になりました。

貂の娘の正体と考えられているもの

貂の娘は、寺で客をだました娘です

害を加えるわけではありません。 語られているのは、水を一杯もらったことと、気づいたときの居場所です。

蜘蛛の巣を被っていたという一点が、どれだけの間うろついていたかを伝えます。

この図鑑には長井戸の怪(新潟)も収めています。

貂の娘が登場する作品

貂の娘を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは県の民俗学会の雑誌です。

貂が人をだます話は北陸から東北にかけて多く、狐や狢と並べて語られます。

貂の娘が登場する雑誌

高志路

新潟県民俗学会が出した雑誌です。1941年の号に早通の貂を語るが載ります。

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貂の娘についてよくある質問

貂の娘とは何ですか。

新潟県新潟市の寺で、客の前に現れたという若い娘です。

客は何をもらいましたか。

水を一杯もらって飲んだといいます。

そのあとどうなりましたか。

気づくと蜘蛛の巣を被って物置の隅をうろうろしていたといいます。

正体は何ですか。

寺の貂の仕業だろうと記録されています。

貂の娘と併せて覚えたい言葉・用語

(てん)

いたちに似た小さな獣です。

仕業(しわざ)

しでかした事という意味です。

亀田(かめだ)

新潟市江南区の地区です。

貂の娘の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「貂,美しい娘」